【実録】妻の浮気を知った瞬間 ~浮気現場の中心で離婚と叫ぶ~
新婚数ヶ月。本来は甘い生活を想像するが、僕の新婚生活は妻の婚前から続く浮気に悩まされる日々だった・・・。
妻の浮気を知るまで、知った後の浮気裁判について徒然なるままに語ります。
2005-11-19 03:06:46
妻の浮気を知った時
テーマ:結婚
新緑の季節、僕たちは学生時代からの大恋愛のゴールを向かえた。
家族や最高の仲間に囲まれ、それは素晴らしい門出だった。
誰もが羨む素敵な結婚式、皆が憧れる海沿いの新生活。全てが満たされ、これからの人生も、もっともっと素晴らしい人生が二人の前に拡がっていると思っていた・・・・
■僕等の足跡
僕らはちょうど10年前に大学のキャンパスで出会った。
それから、2年後、二人は交際を開始し、燃えるような恋をした。お互いが相手を求め、お互いがいない生活は考えられなかった。
交際3年目に彼女に好きな男ができて僕はふられた。ショックだった。
あまりのショックに胃潰瘍になり、体重が10キロ痩せてうつ病になった。僕には彼女以上の人間はいないと信じていただけにショックだった・・・
どうしても諦めきれない僕は彼女に何度もアタックした。
僕の想いを全身で伝えた。その甲斐あってか、僕等は復縁し、また深い深い恋に落ちた。それは自分で言うのも恥ずかしいがドラマのような恋愛だった。
自分で言うのもなんだが、美男美女のカップルと周囲には言われ、世界をまたにかけて働く僕とマスコミでイキイキと働く彼女は仲間の羨望の的だった。
僕らの恋愛はいつも皆が憧れる素敵なものだった。
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結婚後も僕等二人は、お互いの仕事を続け、いわゆるDINKS生活だった。
憧れの土地に住み、生活は世の中のサラリーマン世帯と比較すればかなり裕福な生活だと思う。
大学時代から育んだ最高のパートナーと互いが認め合う二人にこれ以上ない生活だった。
おしゃれな高級物件を借り、新婚生活の当初数週間は新居の家具や生活用品を買い揃えるのが楽しく、僕らは中目黒や横浜、銀座へ新婚生活に必要な夢のかけらを集めていた。
集めたかけらが新居にそろった頃、僕らの夢は少しづつ崩壊へと向かっていた・・・
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■妻がおかしい?
新婚生活一ヶ月もすると、妻の態度が急に不自然になった。
何が不自然って僕と目を合わせなし、口を利かなくなった。最初は機嫌の問題と思っていたが、ある日大きな変化に気がついた。
それまで下着にこだわらなかった、妻が派手な下着を着けるようになったのだ。
学生時代からずっと付き合ってきたが、こんな派手な下着を身に着けることなんてなかった。それは娼婦のようないやらしい下着だった。
妻に下着に凝りはじめた理由を問うと、会社の仲間で下着に凝るのがはやっているからと、なんとも腑に落ちない回答ばかり。
しばらく様子をみていると、ある恐ろしい規則性の僕は気づいた・・・・
妻が派手な下着を着けている日、妻は会社から帰ると口紅が剥げまくっているのだ。
夜が遅い業界なので仕事で化粧直しができないからと妻は言うし、僕もそう信じていた。でも、そうじゃないことに、だんだん気づいてきた。
そのはげ方は、あきらかにキスをして落ちる剥げ方だった・・・僕と妻の交際期間は長く、僕自身との経験に照らしても、どう考えてもキスで落ちたとしか考えられない・・・
妻に聞いても、完全に無視。だんだん、妻は僕の質問に回答しなくなってきた。
また、妻の音楽の趣味や服装が目に見えて変わってきた。この頃には、確実に男ができたのだと僕は確信し始めた。
男の影を確信した出来事のひとつに、ある晩のSEXがある。
結婚後、彼女は僕とのSEXをこばみ続けてきた。婚前は僕とのSEXが好きで毎週ぼくらは愛を重ねていた。そんな彼女が体調が悪い等の理由でずっとSEXを拒否するのである・・・
ある晩、久しぶりのSEXに僕は興奮した。彼女のアソコを丁寧に舐め、熟した頃に僕のペニスを入れた。なんかいつもと彼女の膣の締め付け感が違った・・・
そして、気分がのってきた僕は、彼女が大好きな体位の騎上位にもって行こうとした瞬間、彼女は
「あ、あ、それは淫乱っぽいって言われたから、もうしない、」と。
「そんなこと誰に言われたんだ??」と彼女と一体になりながら僕は聞いたが、なんか友達との宴席でそういう話になったとかはぐらかされた。
ただ、その時は、悲しいかな僕も性欲に漲ったサルで、久しぶりの妻とのSEXを堪能していた。
ただ、SEXに満足しているのは僕だけで、妻はやる気のない顔でひたすら受身だった・・・
結婚してから僕らは半年で3回しかSEXをしなかった・・・
結婚前は毎週のように愛を重ねあった二人だったのに。
僕の人生に予想もしなかった大波が来るなんて、新婚生活をはじめたばかりの僕には想像できなかった。
僕だけじゃない、僕らの門出を祝ってくれた仲間達や家族もそうだろう。
2005-11-19 03:55:52
真実を問う
テーマ:結婚
「浮気はわかってる。自分の口で言えば許してやるから言え」、僕は妻に何度となく告げてきた。
その度に、浮気なんかするわけない、思い込みにもほどがあると彼女は僕を交わしてきた。
ただ 、僕は徐々に僕の目を見て話さなくなる彼女の態度の変化を察知していた。昔から彼女は顔に出やすいタイプなのでわかりやすかった。
目を口以上にものを言うものだ・・・
連日のように冒頭の質問を投げかける僕に対して彼女は無視をするようになった。夏が本格化する、日差しが強くなりはじめた季節だった。
2005-11-19 11:49:22
映画のチケット
テーマ:結婚
夏の日差しが痛いくらい照りつけるようになった頃には、夫婦の会話はほとんどなかった。
おかえり、ただいま、おはおよう、そんな家族としての基本的な会話すら妻は僕と交わそうとしなかった。
この頃には、妻の背後にくっきりと男の影を感じていた。
妻の趣味ではない小物、CD、DVD、、、いつしか服装までがラフでだらしない格好を好むようになってきた。
8年前に僕と付き合いはじめた頃に、彼女が大きくかわったように、今、彼女は大きく変わっていた。
そしてその姿は僕が好む女性像とは大きくかけはれた姿になっていた・・・・
厳格な家庭で育った僕は礼儀作法、品格、教養を徹底的に叩き込まれてきた。そして、そういった自分が叩き込まれたことは僕が重要視する要素だった。
一方の妻は下町育ちでまともな礼儀作法や言葉使いも知らず、いわば、じゃりんこチエみたいな、下町の鉄砲娘というのが世間の声だった。
そんな下品な妻でも、心は優しく、本当に僕のことを大事にしてくれる女性だった・・・だから僕等は長い月日を経て結婚したのだ。
しかし、今目の前にいる妻は礼儀も品格もなく、夫である僕を邪険に扱う、とんでもない女になっていたのだ。
夏のある週末、いつものように妻は僕をおいて、朝から外出していった。そんな生活に慣れた僕は玄関で思わぬものを見つけた。
映画の半券が玄関に落ちていた。見ると日付は平日の昼! しかも場所は郊外の映画館!!映画は僕が妻に観に行こうと誘って興味がないと断られたものだった・・・
ええええええ???何だこりゃ???
何気なく妻にメールしてみる「この前の水曜日、誰と郊外の映画館に行ったの?仕事かと思ってたよ」と。
数分後、彼女からすさまじい回数の電話が鳴った、僕は出なかった。彼女が動揺しているのがわかったからだ。何十回も着信があったが、僕は無視した。
1時間ほどして彼女が急に帰宅した。顔面蒼白で、一生懸命に映画の言い訳をしはじめた。
妻いわく、映画は彼女の親友と行ったとか。その親友が結核になり、入院前に二人で行く時間がなかったから、わざわざ平日休みを取得して映画にいったらしい。
しかし、なぜ嘘をつくのか。その親友は僕らの結婚式でスピーチをしてくれた子、僕に隠す必要はない。
しかも、映画にいった日、彼女は終電で帰宅し、自宅に着いたのはAM1:30頃だった。女二人が昼から映画を観て、深夜まで一緒にいるとは僕には想像もつかなかった。
それに結核って、今じゃほとんど、かからない病気だし。
帰宅した時の彼女の焦った顔、平日の郊外での映画・・・妻の浮気の証拠がだんだん浮きぼりになってきた。
しかし、決定的な証拠がつかめない僕は妻を追い込むことはできなかった。
映画のチケットの半券には、想像もできない事実が隠されたいたとは、この頃の僕には予想もつかなかった。せいぜい、一瞬の火遊びだろう・・・・そんな程度でした。
夏の澄んだ青空に僕は、なんとか円満な家庭を取り戻したいという、平凡な想いを抱き眺めていた。
2005-11-19 12:20:31
眠れない夜
テーマ:結婚
夏が本格化するように、妻の浮気も本格化してきた。
週末家にいることはなく終日外出、平日も連日終電で帰宅するという日々。男の影をはっきり感じていた僕は何度も妻に言った
「今なら許す。自分の口で真実を教えてくれと」。
まあ、そんなことを言われて真実を明かすような正直者は、そもそも浮気なんてしないもんだが・・・
ただ、その言葉は真実を告白し反省してくれというメッセージの他に、もうこれ以上、僕を苦しめないで欲しいという悲痛な叫びが込められていた。
もちらん、妻には届かぬ叫びだった・・・・
この頃から僕は不眠症になった。
明け方まで寝付けないのだ。薬を常用するのが嫌いな僕は酒を飲むようになった。
最初は350mlのビール一缶で寝れたが、だんだん本数が増え、しだいには500mlを4本飲んでも寝れなくなっていた。
ある晩、リビングで500缶4本とワイン一本を飲んで、酔っ払い床で寝ていたところに妻が帰宅した。
「ちっ、これみよがしに飲みやがって」、その一言だけ吐いて妻はシャワーを浴びにいった。
その日の妻も口紅が剥げ落ちて、下着はれいによって派手なものだった・・・
泥酔しながら、記憶の彼方で聞こえた彼女の発言はあまりにも残酷だった。
もう、二人の関係は修復不可能かもしれない。僕はこの頃からそう感じていた。
2005-11-19 14:10:49
体調の変化
テーマ:僕の体調の変化
強い日差しが気持ちがいい僕らの新居。海からの潮風が心地がいい。
しかしそんな、この家の長所を享受できる余裕なんて僕にはなかった。妻の浮気の影を掴みながらもモンモンとする日々・・・
僕のストレスはかなりのものになっていた。連日酒びたりで顔がむくみ体重もかなり増えていた。自分の体調に異変を感じはじめたのもこの頃だった。
めまいが激しくなり、電車の中で立っているとクラクラするようになった。
また、耳鳴りが激しくなり、座っていても頭がクラクラして物事に集中できない。
疲れているのかもしれない。自分にそう言い聞かせて、業務に励んだ。週末は妻が終日いないので、ゆっくり静養するようにしたが、体調は回復しない。
めまいと耳鳴りはひどくなるばかりだった・・・
何が自分の体におきているのか僕にはわからなかった。ストレスで体がおかしくなるなんて、想像したことなかったから・・・
2005-11-19 14:41:32
風俗に行け!
テーマ:結婚
久しぶりに妻が週末家にいた。夫婦でワインを飲みながら、会話を楽しもうと思った。
しかし、妻は相変わらず僕の顔を見ない。
テレビに目を向けて会話を楽しむとかそういう雰囲気ではなかった。
テレビをみながらワインを飲む。相手は夫である僕じゃなくてもよいのだろう・・・
もしくは本命の相手以外とは一緒にいても仕方がないという感じだろうか。
夜もふけて、寝室へ入る。
久しぶり一緒にいるからと同じベットに僕が入ると妻は露骨に嫌な顔をする。
「疲れているから、寝かせてよ」と。
疲れてるって、その日は何もせずにダラダラしてたし、せいぜいワイン飲んだくらいなもんなのに。
SEXレス夫婦はうまくいかないぜと冗談っぽく僕が言った瞬間彼女は言った。
「そんなに、やりたければ、風俗にいけよ!!」
・・・な、なんなんだ、この女。僕も怒りのあまり、何なんだその発言はを切り替えした。
妻はベットの上で大の字になり
「ほら、やりたきゃ、やんなよ。ほら」
とふてぶてしい顔で僕を睨みつけた。この世の汚物を見るかのごとく僕を睨んだ。
この日以降、僕は彼女に求めなくなった。育ちが悪い彼女の悪い部分が前面に出てくるようになったから。
もう、僕の横で寝ている彼女は僕が愛した妻ではなかった・・・
2005-11-19 20:34:31
焼肉の食べ方
テーマ:結婚
僕と妻の共通の仲間が我が家に遊びにきた。みんな、僕らの新居を堪能してくれた。
焼肉を食べたのだが、僕の妻は焼肉にタレをたっぷりつけて、それを白米にベタベタつける。白米が茶色になるまで徹底的にタレをつけて食べる・・・
彼女の友達がみんながいない時に妻に注意した。そういう食べ方みっともないからやめたほうがいいよと。妻は怒って反論していた。
「私の職場の人はみんなこうだ」と・・・おいおい、どんな職場だよ。。。
僕も便乗して注意した、いいとしなんだからやめろと。妻の目は殺気を帯びていた。よほど悔しかったのか、実家の義母にも電話で話していた。。。
「おいしく食べれれば、マナーなんて関係ないよね」って。
それから、ますます彼女は僕を避けるようになった・・・・
2005-11-19 23:27:56
つまらない男
テーマ:結婚
僕はトラッドな服装を好む。妻も僕のそういうスタイルが大好きだと言ってくれていた。学生時代からずっとそうだったから。
ある夏の日、妻は僕に言った。
「もっと、ラフな格好しなよ。古着でも着こなしてみてよ」と。
これまでの彼女の趣味とは異なっていた・・・
久しぶりに声をかけてくれた言葉が、またもや僕に他の男を感じさせる内容だた。僕はこたえる
「俺の趣味とはだいぶ違うけど、なんで急にそんなこと言うの?」。
僕はドキドドキしていた。妻の口からどんな言葉が返ってくるのか・・・
「わるけど、あなたのような優等生ぶった男ってつまらないよね。いつも気取っている感じがしてつまらいよ。つまらない男」。
僕は優等生ぶったことはない。しかも、それは妻が一番よく知っていることなのに。
「礼儀やマナーなんてどうでもいい。私はそんなことを気にしないラフな人生が好きなの」。
彼女は僕との生活を否定し始めた。僕は常に礼儀を重視することを親に言われて育ってきた。それをよく知っている彼女が、僕のポリシーを否定しはじめた。
僕らの家から近い美しい海岸のビーチが夏休みで賑わっていた頃、僕は夏を感じることもできずに苦悩していた・・・。
あんなに愛し合った二人がこんな状況に陥るとは、、、僕はどうしていいのかわからなかった。
2005-11-20 01:12:16
海に行く妻
テーマ:結婚
夏も終わりに近づく頃、妻は小学生時代からの友人と海に行くという、二人でボディボードをしに海へ行くというのだ。
女二人、まあ、何の問題もない。普通の夫婦ならならそう思うが、僕には嫌な胸騒ぎがした。
海へ行く前日、彼女は僕の書斎で一人で寝ると言い出した。理由は翌朝早いから、僕を起こしては申し訳ないからとのこと。
これまでの交際期間で僕を気遣ったことなど一度なかった彼女の発言に僕は違和感を覚えた。
ふだんは僕の横で大きな音を立てる妻が、この日に限ってかたくなに一人で寝たいという。
男の影を感じながらも僕は妻がしたいようにするしかなかった。。。
その僕の意思決定が後々の大きな意思決定の繋がるとは、単純な僕は想像もできなかった。。。。
2005-11-20 11:02:37
親父の一言
テーマ:結婚
夏の終わりに田舎から親父が我家に遊びに来た。結婚式以来の再会だったので僕としても結構楽しみだった。
妻も親父に気遣ってくれ、色々もてなしてくれた。家からすぐの洒落たレストランで僕らは食事をし、父を駅まで送った。
車で駅まで向かい、妻を路駐の車に待機させ、僕は父を改札まで送る。
父に別れを告げて車に戻ろうとした時、父がこういった。
「あの子、お前に大きな隠し事をしているよ。あの顔は金か男だな。男ってことはないから、凄い借金してるかもしれない。もしわかったら、お前が怒らずに弁済してあげろ。絶対、借金なんかで怒るなよ」
父は大手金融機関で役員まで上り詰めた辣腕金融マン。人の顔を読むのが得意なのである。今回はばかりは父の眼力に驚いた・・・
お父さん、妻は借金なんかしてないよ。他に男ができたんだよ・・・心のなかで呟きながらも、僕は笑顔で父を見送るしかなかった。
2005-11-20 22:25:19
浮気の証拠を掴む①
テーマ:浮気の証拠
今年の残暑は例年よりも厳しかったのではないだろうか。
そんな残暑のある週末、熱帯夜に寝苦しさくを感じた妻はリビングを冷房でギンギンに冷やし、涼んでいた。
僕はいつものように書斎で汗を流しながら読書にふけっていた。喉の渇きを潤すためにリビングに向かう途中、いつものようにだらしなく、放り投げられた状態で放置されている妻のカバンがあった。
やれやれと片付けようと、カバンを持ち上げた瞬間、ものすごい数の写真が落ちてきた。拾い上げた瞬間、僕は気絶しそうになった・・・・
写真の中で妻が知らない男と肩を組み、手をつなぎ、寄り添う、、、赤裸々な写真が大量にでてきたのだ。
目の前が真っ白になった。な、な、な、なんなんだああああああああ!!!!!
男はおおよそ知性の欠片ものない、茶髪でだらしない面構えをした野郎だった。海をバックに二人で楽しそうに写っているではないか・・・・
状況を把握し、目の焦点を合わせるのに数分かかった・・・
眩暈で気絶しそうになるのをこらえて、妻のいるリビングへ写真を持って向かった。
ふてぶてしい格好で涼みながらテレビを観ている妻に向かって、僕は写真を投げつけた。
「何にすんのよ!!っ」
と殺気だった顔で睨みつけた妻の顔が瞬時に顔面蒼白になった。
「どーいうことだっ!!説明しろおおお!!!!」
この言葉以降、僕は自分が何を言ったか覚えていない。また、妻がどういう言い訳を僕にしていたのかも覚えていない。冷静でいることは、僕にはできなかった。
妻の浮気はわかってはいたものの、こんな赤裸々な写真を見つけて知るなんて、あまりにも残酷過ぎる現実だった・・・
2005-11-21 21:05:53
浮気の証拠を掴む②
テーマ:浮気の証拠
「どういうことなんだ。自分の口で説明しろ」、
ようやく落ち着いた僕は冷静さを装って妻にそう問うた。
僕のTシャツは汗でびしょびしょだった。蒸し暑い熱帯夜だったからじゃない。興奮で吹き出た汗と、驚きに動揺を超えた恐怖からくる冷や汗からだった・・・
夜も更け、日付が変わった時間帯だったのを覚えている。
「・・・その人とは何もないの。あなたを騙して男と海に二人して行ったのは反省している。でも何もなかった」
彼女は言い訳を続けた・・・
何もないはずはない。あの海へ出かけた日、彼女は家に帰ってこなかった。疲れたから実家に泊まると行っていた。
実家に泊まったのは本当のようだが、着いたのは深夜。早朝5時に家を出た人妻が深夜電車がない時間帯まで男と二人・・・何もないはずがない。
しかも、写真の中の二人は、僕たち夫婦以上に楽しそうで、寄り添っていた。。。
そして、チャラチャラした男が首からさげている小物は彼女がいつも身につけていたものと同じだった。妻の趣味ではないから僕がずっとマークしていた小物だった。
「わかった。何もないかどうか男に直接聞く。いますぐ電話しろ。たたき起こせ!!」
僕は強い口調で妻に迫った。妻は絶対に首を縦にふらなかった。そして延々と言い訳を続けたのだった。しびれを切らした僕は淡々とこう口を開いた。
「わかった。じゃあ、君のご両親にこの写真を見せて判断して頂こう」。
その瞬間、妻の表情が一気にこわばった。次の瞬間、妻が僕に飛び掛り僕の手にある写真を奪いにかかってきた。とっさの行為に僕は殆どの写真を不覚にも奪われてしまった。。。
あまりの狂気的な行動に僕は応対する気力すらなかった。妻は奪った写真をもって、ベランダに走り、全て燃やしてしまった・・・
裏切りと偽りの結婚生活の証拠は煙となり、夏の夜空へと消えていった。
残った写真は男と妻が手をつないで移っている写真と海をバックに寄り添っている写真だった。
どうせなら、結婚生活数ヶ月の僕の気持ちもあの煙と一緒に夜空えと消しさって欲しかった。
妻の豹変ぶりから僕は妻と男の関係は相当深い関係であると確信した。
そして僕は二つのことを決意した。男に対して不倫の代償を徹底的に追及すること。
・・・そして妻と別居することを。
泣き叫ぶ妻を背に、僕はその日家を出た。
星空がきれいな夏の夜、僕は荷物を愛車につめ、海岸沿いを走った。
行くあてなんかなかった。ただ、もう妻とは一緒に住めないという想いだけだったんだ・・・
2005-11-21 21:44:25
別居スタート
テーマ:結婚
海沿いを走り、僕は都心のホテルに着いた。以前から続く眩暈と耳鳴りと、浮気の決定的証拠を掴んだショックでもうフラフラだった。
興奮して寝付くことができなかった。。。
妻から何度も携帯に着信があったが、僕は出なかった。正確に言うと出ることができなかった。
あれだけ愛して、愛して、信じて、信じぬいた妻が、新婚すぐに僕を裏切ったのだから・・・
明け方、寝たのか寝てないのかわからいけど、なんとなく目覚めに近い感覚だった。
その時、僕は自分の体に異変をはっきりと感じた。右耳が聞こえなくなっていた。
最初はこの状態を理解するのに時間がかかった。ただ、耳の聞こえ方がおかしい。そして左耳をおさえると、僕は音のない世界へと連れていかれた・・・・
自分の体におきる異変が怖かった・・・
2005-11-23 10:56:28
浮気は結婚前から
テーマ:浮気の証拠
別居開始から1週間経った。
この間、都内のビジネスホテル生活をしていたが、着替えがなくなったので、会社の半休を利用して久しぶりに我家に帰った。
半休を使ったのは妻と顔を合わせたくないので、妻のいない間を狙ったのだ。
別居期間中、妻からは謝罪のメールが毎日入っていたが、返信はしていない。何もかも信じられないから・・・
家は非常に整理整頓されていた。ゴミ置き場には色んな手紙や資料を裁断して捨てられていた。
僕が他の証拠を探すのを恐れて、妻が怪しい資料を全て捨てたと思われる。
やはり、まだ何か隠していることがあるのかもと思い、僕は妻のクローゼットを開けて、中を探してみた。
さすがに、浮気の証拠になるようなものはもうないかな・・・・と思ったその瞬間・・・・とんでもないものを見つけてしまった。
産婦人科の封筒がでてきたのだ!!!
おそるおそる、開けて中の書類に目を通すと、妊娠検査と膣内洗浄を妻が受けていたことがわかった・・・・
しかも、日付は結婚式の2週間前!!!!!!!!!
えええええええ、婚前から付き合っていたのかよ。しかも、俺とは婚前2週間は何もしなかったのに!!!!
膣内洗浄ってお前どういうこと????????????
浮気がここまで悪質なものとは知らなかった。僕は怒りと絶望で頭がおかしくなっていた。
これって、詐欺じゃん。
俺を騙して芸能人ばりの派手な結婚式を挙げさせて、豪華な家に住まわせて、徹底的に俺の資産を騙しとって、浮気相手のとこに行こうとしている・・・・
興奮がおさまることはなかった。何がなんだかわからなくなった。。。。
興奮した僕は家のガラスを割りまくった。徹底的に割りまくった。それはスクールウォーズのワンシーンのように割りまくった。
二人で選んだお洒落な家具も破壊した。全てを徹底的に壊したかったんだ。
どんなに壊しても残酷な事実は変わらない。どんなに暴れても僕の気持ちはおさまることはなかった。
残暑の厳しい9月の昼下がりだった・・・
2005-11-23 14:18:00
浮気・不倫について今、想うこと
テーマ:結婚
これまで、妻の浮気発覚までの事実を書き綴ってきたけど、今回は不倫や浮気について、今、僕が想うことを徒然なるままに書かせて下さい。
特に今、不倫や浮気をしている方に読んで頂きたいです。これを読んで自分が何をしているのかを再考する機会になれば嬉しいです。
「不倫は文化だ」と公然と語る俳優がいる。
「浮気は男のかいしょうだ」なんて、飲み屋くだまく酔っ払い親父がいる。
不倫という忍ぶ恋をテーマにしたドラマや小説は世に氾濫している。僕の友人にも妻子ある男性と交際していた友人もいた。
自分がこんな状況になるまで、真剣に考えたことがなかった。浮気なんて・・・
不倫の当事者は燃えるような恋かもしれない。
不倫という恋に落ちた背景には人それぞれ理由はあるだろう。
そういう不倫におぼれる方々は、自分達の行為で傷つく人がどれだけいるかについて考えたことがあるのかな。
まあ、考えていたら不倫なんてしないでしょうけど。不倫は最愛の人をボロボロに傷つけるだけじゃなく、人から幸せな人生を奪ってしまうんですよね。
僕は最愛の妻を失っただけじゃなく、学生時代から夢見た妻との海の見える家での生活も失った。
妻との幸せな結婚生活は僕の夢でした。平凡だけど、本当に大きな夢だったんですよね。
いつかは実現できると想っていた、一生かけて築こうと思っていた夢。幸せな家庭を築くという夢は叶わぬ夢となってしまった・・・
不倫の罪って、一度は神に永遠を誓った相手を裏切るだけじゃなく、不倫当事者が想像できる範囲を超えた苦痛とショックを相手に与えるんですよね。
その与える苦痛といったら、とんでもないと思います。。。
人によって程度こそ違えど、最愛の人間から裏切られるショックって言葉にできないですよ。
そして、傷つける相手がお互いのパートナーだけではなく、時に子供や両家の親、友人にまで及ぶことがあるというのも覚えておいて欲しいです。
このブログでもこれから書いていきますけど、多くの人を苦しめる結果になります。
妻のことは今でも愛しています。学生時代から変わることなく・・・・
ただ、妻からメールや着信があると、男の影を思い出して、苦しくなるんです・・・・
これが一生続くと思うと地獄よりも地獄です。。。
どんなに愛していても、もう許せる域を超えているんですね。
話が脱線したけど僕は今、想います。
不倫や浮気をしている読者の方、みなさんは自分の今している行為に誇りを持てますか?
自信をもって皆に語れますか?
もしこの問いに詰まるようであれば、すぐにやめて下さい。自分にとって本当に大事なものを大切にして下さいね。
なんか説教じみた文を長々とすいません。とりとめのないことをダラダラ書いてみました。
2005-11-23 17:07:25
妻との思い出のクリスマス
テーマ:恋愛
毎回、これまでの不倫法廷までの道のりを書いていると気がめいるので、昔の甘い思い出を書かせて下さい。ちょっと気分転換したら、また続きを書きますので。
最近すっかり寒くなり、街はクリスマスの装いですよね。
まあ、今年の僕は人生最低最悪のクリスマスですけど、こんな僕でも、今まで妻と一緒に素敵なクリスマスを過ごしてきたんです。
そんな中でも、今でも忘れられないクリスマスの話をさせて下さい。ちょうど、9年前のクリスマスの話です。
当時大学生だった僕と妻は交際後初めてのクリスマスを控え、盛り上がっていた。
僕は最愛の彼女にどうしてもリングをプレゼントしたかった。
彼女と買い物しながら物色していた4万円のリングを買うためにドカタをやったり、警備員をやったり、そうとう努力してお金を貯めました。
今なら、すんなり買える金額でも、当時の貧乏学生の僕には目玉が飛び出るくるらいの買い物でした。
そして、僕はリングと一緒にもう一つのプレゼント準備していました。小さいクリスマスツリーの鉢植えでした。
その年、僕等は今の家の近くの海がみえるレストランで食事をしました。そのとき、彼女にリングを渡したんですが、それは本当に素敵な笑顔で喜んでくれました。
その笑顔が僕にとっての最高のクリスマスプレゼントだったと思います。そして僕等は海が見渡せる公園へ行き、キスをしました。
甘い甘いキスでした。一生はなれることはないだろうと思ってたなぁ。
そして僕は用意していたクリスマスツリーの持ってきて、海に近い場所に植えたんです。二人だけのクリスマツリーは夜の海をバックに凛とした姿で立っていました。
毎年、クリスマスが近づいたらこの場所に来て、このツリーを見て、今日の日を思い出そう。そう約束して僕等はもう一度、長いキスをしんたんです。
しばらくの間、そのツリーは凛とした姿で僕等を迎えてくれました。雪の日も雨の日も、それは素敵なツリーでした。
ただ、ある日、いつものように見に行ってみると、ツリーは抜かれてたんです。思ったより成長が早くて目立ってしまったんでしょうね。
妻は抜かれた後のくぼみを見て、涙を流してたのを覚えてます。
もう、あのツリーはありません。ただ、僕と妻は生涯あのツリーを忘れることはないと思います。
星空と夜の海を背景に凛と立つ小さな小さなツリーを。素敵なツリーは僕等の心の中にいつまでも凛とした姿で立ているんです。
まだ、僕等夫婦が若く無邪気だった頃の思い出のクリスマスの話です。
2005-11-23 17:28:51
妻の両親への告白
テーマ:結婚
悪質な浮気の実態を知った僕は冷静にはいられねかった。
そしてこの実態を妻の両親へ報告して全ての真実を妻の口から僕と妻の両親の前で直接話をさせようと思ったんです。
妻の実家に電話したら、義父が出た。
「あれ、どうしたの?久しぶりだね」
そんなの義父にむかって僕はこう告げた。
「今、妻と別居しています。理由は妻の浮気です。一度、お父さんとお母さんを交えて話をさせて下さい」と。
電話のむこうの義父が驚いている様子が電話でも伝わってきた。
「ええええ、それはないでしょう。落ち着いてよ。なんか証拠とかあるのかい」。
僕は写真の話をして妻に燃やされなかった2枚は証拠としてあるんで、お見せしますと伝えた。状況をひととり話、僕は電話を切った。
しばらくして、義母からメールが着た。
とりあえず、妻を一旦実家で引きとるから、僕もホテル暮らしを止め自宅に戻ってくださいと。
両親に浮気の真相がバレた妻はかなり動揺して、泣きじゃくっているらしい。まあ、僕には関係ない話だが。
ご両親はこのとき、この妻の浮気がその後、どれだけの大事になるか知るよしもなかっただろう。だって、当の本人である僕でさえも想像つかなっかたんだから。
それから数日後、義父から電話があった。
とんでもない娘の愚行を聞いて驚いたとのことだった。
そりゃそうだろう・・・・ただ、デリケートな話なので、浮気の詳細を聞く役を義母に任せて、義父は静観してるとのことだった。
一週間後に妻の実家へ行く約束をして電話を切った。
一週間後の妻の実家で待っていた修羅場は僕が今まで見たドラマや映画なんかよりも恐ろしい光景だった・・・・
この世の地獄というのは、ああいう場を表現するためにあると思った・・・
2005-11-23 18:50:27
しびれる右手
テーマ:僕の体調の変化
右耳が聞こえなくなっても僕は病院へはすぐに行かなかった。正確にいうと行く気力にもならなかった。
もう自分の体や人生なんてどうでもいいやと思うようになっていたんだ。
あいかわらず、眩暈や耳なりがひどく、心身ともに最悪の状況がずっと続いている。今、このブログを書いている時でさえも・・・
体の異変は耳だけじゃなかった・・・
右手の指先がしびれるようになり、箸やペンを自由に動かせなくなった。なんだろう・・・僕の体に何がおきているんだろう。
わからなかった。僕の体がどうなるかなんて。でも、体と心の健康を侵す根源は妻の悪質な浮気であったことは確信している。
僕はなんて不幸な人生を歩みはじめてしっまたんだろうか。
2005-11-23 20:43:39
眠れない夜が続く
テーマ:僕の体調の変化
妻との別居を開始してから2週間、僕は寝付くことができなかった。
目をつぶると、写真の中でいちゃつく妻と浮気相手の光景が脳裏を離れなかった・・・・
そして、妊娠検査と膣洗浄の事実が僕を狂わせる。
人間は睡眠を取らなくても死なないもんだと学びましたね。
睡眠と同様に僕は食欲も全くなくなった。2週間、ミネラルウォーターとウィーダインだけで過ごした。
なぜだか口の中が常にパサパサ渇き、1日で3リットルくらいの水をペットボトルで飲んでいた。
栄養を摂取せねばとウィーダーインは3食取ったが、そこにはCMでエネルギッシュにウィダーインを摂取するキムタクのような姿は当然ない。
ただ、魂の抜け殻のような僕がチューチュー吸っているだけだった・・・
体重は2週間で10キロ痩せた。ダイエット本でも書けるかね。。。
妻から妻の両親同席のもと、事実を問い詰める約束の日が近づいていた。
2005-11-24 23:40:40
読者の皆様へ
テーマ:結婚
コメントを頂きありがとうございます。
含蓄のあるメッセージ。共感の声。色々参考になっています。
お一人お一人に返事をすることは今はできません。
ただ、どんなコメントでも、いつもありがたく拝見させて頂いてます。
まずはお礼だけさせて下さい。
こんごともよろしくお願いします。
2005-11-24 23:56:36
浮気告白の修羅場①-妻の告白
テーマ:浮気男との修羅場
買ったばかり高級スーツに身を包み、僕は妻の自宅に向かった。残暑が厳しく、最寄の駅まで歩いただけで既に汗だくだった。
買ったときはぴったりか、やや窮屈だったスーツも、今じゃゆったりと余裕がある・・・
銀座で手土産のケーキを購入し、妻の実家へ。ブザーを鳴らして、扉の向こうから義母の声が聞こえた、義母が扉を開けてくれた。
「ああ。。。こんなにやつれちゃって。。。。ごめんね。。。。」
義母は玄関で泣き崩れてしまった。自分でもわかるくらいやつれたので、3ヶ月ぶりに会う義母にしてみたら、よほどショックだったんだろう。
妻も玄関で涙を浮かべて立っていたが、妻の顔は見ずにリビングへ入った。最初は妻抜きで妻の両親と僕とで話しをした。
妻の不貞行為で僕が知っている限りの話をした
「お願いっ!今の話は全部嘘でしょ??嘘って言ってよ。あの子はそんな子じゃないのよ」、
義母はくしゃくしゃになりながら泣き喚いていた。
泣き喚く義母に配慮しながら、僕は妻の両親へ妻と浮気相手の写真を見せた。
「な、なんなんだよ。このだらしない男は。。。」
義父が辛そうな顔で呟いた。。。。
「こんな、チンケな男になんで騙されたのよ。。。。」
義母は今まで以上に泣き崩れてしまった。
こんな状況の中で、義父が僕に男の詳細を語ってくれた。
今日までに一週間、妻と両親と毎晩深夜まで話し合いをしたそうだ。そこで妻から聞いた話を僕に語ってくれた。
相手の男は38歳の独身。妻の会社の先輩にあたるらしい。
交際は結婚前からしていたらしい。妻は外見は容姿端麗でスタイルはモデル並。初対面の相手は誰もがふりむく。僕がそうだったように。。。
浮気相手は妻が会社に中途入社した頃から執拗にアプローチしていたとか。そんな相手の熱意に妻は心が揺れたらしい。。。。
ふざけている。本当にふざけていると思った。
僕は義父に頼み、妻を同席させるべく呼んでもらった。ここから先は妻の口から聞こう。そう思ったんだ。
頭の中が真っ白でクラクラしていた。眩暈が激しく、イスから転落しそうだった。
泣きはらした目で、妻がリビングに入ってきた。妻は入るなり僕に土下座をした。
「本当にすいません。許して下さい」
大きな声で泣きながら土下座していた。
さっきまで泣き崩れた義母が立ち上がり、妻の後頭部の髪をわしづかみにし、妻のおでこを床に何度もたたきつけながら叫んだ
「この馬鹿娘。なんてことやったんだ。人間として最低だ!!土下座はこうするんだ!!!」。
妻の額は何度も何度もフローリングの床にたたき尽きられ、真っ赤になっていた。
ゴツ、ゴツ、鈍い音がリビングに響いていた。僕は妻の方をみないでこう聞いた
「映画も親友とじゃなくて、男といったんだろ?」。
「は、はい。。。」
蚊が鳴くような声で妻はこたえる。僕は妻を平手ひっぱたいた。これまでの人生で女性を殴ったことはなかったがひっぱたいた。
「どうして、俺と結婚したんだ!!こたえろ!!!!」
家中に響き渡るような声で怒鳴った。義母が妻にとっかかり、馬のりになって拳で妻を殴った。
「バカ、バカ、バカ、バカ娘!!! お前なんて人間じゃないよ。なんでこんなひどいことをするんだ」
妻の唇は切れ、花血が出ていた。。。。。何度もニットを引っ張られ、破れてはだけた隙間から胸が出ているほどだった。
僕は助けようという気にもならなかった。義父もずっと黙って見ていた。。。
義母は娘思いの本当に素晴らしい母で普段はとっても大人しい控えめな女性なんです。
ここまで徹底して悪役を演じたのは、僕に娘を許して欲しいから過激な行動にでたのではと今は思います。
「本当にごめんなさい」。
妻がボロボロの体で立ち上がってそう言った。義父が立ち上がった妻の正面に立って、
「俺はお前がこんな馬鹿な女だと思わなかった」
と静かに言うと、もの凄い勢いで妻を平手うちで殴った。
身長190センチ近い義父の力強い平手打ちに妻は吹っ飛んで倒れた。しばらく起き上がれずに泣きじゃくっていた。。。
修羅場とはこういう場を言うのだろう。
自分の妻が目の前で鼻や口から血を流し、ボロボロに破れた服からは胸が出ている状況、、、、
大人しい義母が鬼の形相で娘を殴り、首を絞める光景。。。
全てが地獄だった。
僕は妻にこういった、「今すぐに男をこの場に呼べ。絶対につれて来い」と。
妻の実家に着いてから3時間ほど経っていた。。。。
2005-11-25 22:07:36
浮気告白の修羅場②~浮気相手との対面
テーマ:浮気男との修羅場
妻は震えながら浮気相手の電話かけた。
僕や妻の両親に見られているのが嫌なのか、ベランダに出て一生懸命話をしていた。男が来るのを拒んでいるのだろう・・・。
僕はベランダに出て、妻から電話を奪い取った
「おい、てめーどこにいるんだ!!!! 今すぐここにこい。今すぐにだああああああ!!!!!」
大声で怒鳴ってやったが、浮気相手は完全に無視だった。興奮した僕は間いれずに言った
「今どこにいるんだ???早くここに来い!!」。
「(沈黙)・・・・・・東・京・に・い・ま・す・ぅ・~」、「23・区・に・い・ま・す・ぅ・~」。。。。
完全に浮気相手は僕を馬鹿にしていた。
「とにっかく早く来い!!! 今来ないなら、てめーの会社に乗り込むぞおおおお!!!」
僕は携帯電話ごしにどなりちらした。声がすりきれるくらい大声で。。。
電話を切った後、妻がリダイヤルし、男に家に来るように必死に頭を下げていた。
僕は興奮していてもたってもいられなかった。浮気相手への不誠実な対応に僕の怒りは絶頂に達していた。。。。
1時間30頃っ経った頃、駅まで浮気相手を迎えに行った妻が浮気相手をつれて戻ってきた。
ガチャっ。玄関が開いた・・・僕、妻の両親、妻の妹で男の前にたった。
お邪魔しますぅ~。挨拶もなしに男は靴を脱いで家にあがろうとした。僕はこんな不誠実をしてるのにも関わらず、非礼な男の態度が許せなかった。
思わず左手のストレートが浮気の相手の右頬を捉えた。興奮した僕は間いれずに男の顔面に蹴りをいれた。許せなかった。男の非礼な態度が。男の無反省ぶりが。
僕は暴れた。自分のことをコントロールすることができなかった。男にとっかかり、殺してやろうと思ったが、両親と妻と妹に取り押さえられた。
「あなたのエリート人生をこんなチンケな男のために台無しにしないでーーーーー!!!!。落ち着いて!!!!」
義母が僕の体にしがみつきながら、涙を流してとめに入った。義父が僕を別室につれていきさとした。
「落ち着け。落ち着いてくれ。我慢するんだ。今、君が暴れたら君の将来にも傷がつくっ!!」
落ち着いた僕はリビングに通され、後から浮気相手も僕に蹴られた顔を抑えながら入ってきた。
「し、、失礼します・・」
横柄だった浮気相手の態度が変わった。僕の本気の怒りをようやくわかたtのだろうか。
それにしても、ダボダボのジーンズによれよれのTシャツ、茶髪頭の38歳にしてはどうかと思ういでたちの、本当になめた男が僕の前に正座をして構えた。
ついに、僕をずっと苦しめてきた、浮気相手との決戦がはじまった・・・
2005-11-26 12:19:08
浮気告白の修羅場③~浮気相手の告白
テーマ:浮気男との修羅場
義父は部屋に戻りボイスレコーダーを持ってきて、浮気男の目の前に置いた。浮気男の表情は変わった。
「お前な、初対面の人に会ったら挨拶と自己紹介すんのが社会人のマナーだろ! しかも、その舐めた格好じたいが誠意を感じられねーよっ。」
8歳年上のバカ男に僕は軽く注意をした。初っ端から過激に出すぎたので少し冷静なならねばとコントロールをしはじめていた。
妻の両親からは、もう絶対に殴ってはだめよ、あなたの社会的地位にも悪影響だからと諭されてばかりだった。
「・・・・妻とはいつから?」
「は、はい。3月頃に新宿のラブホに一緒に行ったのがきっかけです。その前から、会社では仲がよかったので・・・・」
「てめーーーーー!!!なんだよ、それはあああああ!!!!!」
僕は鬼の形相で妻を睨み、左の頬をひっぱたいた。僕の左手のリングが妻の唇に強烈にヒットし、妻の唇は割けて出血していた。。。
「すいません。でも、反省しているので許してください」
男は土下座しながら大きな声で叫んだ。
「反省している??じゃ、念書書け。俺が今から言うことを全て念書に書けよ」、
ここまで派手に浮気をして、ただで許してもらおうなんて、とことん世間づれした男だった。
僕は男に3つのことを念書として書くように指示した。妻との浮気を認めたうえで
①僕らの結婚資金と準備金全額(800万超)を全額弁済する
②妻と金輪際連絡をとらない
③これらの約束を破ったらいかなる処罰も厭わない。
という内容が僕の要求だった。
「勘弁してください。反省はしてるけど、念書はかけません。」
「念書かけねーんなら、反省してねーだろ!!書けない理由を言え!!」
「書けないから書けないんです。理由は書けないんです」
本当に知能指数が低い浮気男は、こんなやりとりを僕と1時間繰り返していた。しかも、その口調は本人の誠意を表すかのように全く失礼なものだった・・・。
育ちが悪いのか本当になめた態度だった。しびれをきらした僕は男にこういった。
「わかった。書かなくていいよ。その代わり、今から俺と俺の雇ってる弁護士に会いに行こう。そこで全部を話せ」、
僕は浮気男の首ねっこを掴んで外へ引きずり出すべく、引っ張った。
「わ、わ、わかりました。書きます」、
男は叫びながらそうこたえ、テーブルに向かって念書を書き始めた。僕は同時に男から免許を借りて、妻の妹にコピーをとらせた。
裁判になったときに免許のコピーがあれば相手の戸籍や住所を特定することが容易だからである。仕事で得た知識がこんなことで役にたつとは・・・
男はすぐに念書を書いて僕に渡した。それを見た僕は怒りで手が震えた。
「てめー!!俺をなめてんのか!!」、
渡された念書は汚い字でかきなぐられ、とても読めるような字ではなかった。この男は全く反省の意思がないのだと思うと僕はテーブルに向かう男の後頭部を張り倒した。
「書き直せ!!!」
何度もそう叫んだが、
「今は書けません。時期がきたら書きます」
と、再度こんなふざけたやりとを続けていた。
「いいかげんに書いてくれよ!俺の娘をどこまで路頭に迷わすんだ!!」
ずっと沈黙を続けていた義父が叫んだ。リビングが静まり返った・・・男は念書を丁寧な字で書き始めた。。。
妻の実家の愛犬も異常事態を感じたのか、夕空に向かって吠え続けていた。
2005-11-26 18:16:32
浮気告白の修羅場④~新たな決戦の予感
テーマ:浮気男との修羅場
男が念書を書き上げたので、僕は最後に念書に自署と拇印による捺印をするように迫った。
「勘弁してください。それだけはできません・・・」
「なぜ、できない?自分が書いた念書なんだから自署捺印しろよ??それとも、この約束を破るきか??」
僕は間いれずに押し切った。
「反省しているなら自署捺印してください!」
義母の震える声による叫び声で、男はしぶしぶ自署捺印をした。
夕陽がいたいくらい眩しいリビングで、僕たちは電気をつけずに薄暗いなかで、やりとりを続けていた。
「お前、家族いるの?」
「父がフィリピンに。兄もいます。母は3年前に亡くなりました」
「フィリピン??なんでフィリピンにいるんだ?? 兄はどこに住んでいるんだ??」
「事情があってフィリピンにいます。兄の場所はいえません」
まあ、本人の家族のことを追及しても仕方がないので、僕は続けた。
「今回の件、お前の責任も大きいが妻の責任もある。
だから、この大金を一括で返済しろとは言わない。だが、社会人としての責任は何年かけても果たして欲しい。
俺はお前を追い込むつもりは毛頭ない。返済手段は相談にのるから、明日までに月の給与明細をもってきてくれ。
月々の返済額を決めようよ。お前の生活が困らない程度で斟酌してやるから。」。
僕は浮気男に最大限の譲歩をしてやった。
「はい。ありがとうございます。明日、FAXで給与明細を送ります」
男は少し安心した表情でこたえた。
「いいよ。もう帰って。」僕はそう告げた。
「本当にすいませんでした」男は大きな声で僕にそういった。
男の目は偽りにあふれる目だった。僕は仕事を通じて世界中の人間と交渉・ビジネスをしている。嘘をつく人間、不誠実な人間の目は世界共通のものがある。
僕はこの男は必ず僕との約束を破るだろうと確信していた。
「こんな手ぬるい対応でいいのか?」義父が不満そうに僕に聞く。
「いいんですよ。これで。」僕はこたえた。
僕は浮気男との本当決戦はこれからだと痛感していた。
僕が男をとことん追いこまなった理由は妻の両親に妻が僕を裏切って愛した男がとんでもない馬鹿男だということをしらしめるため、そして義理の妹に、ふざけた男の見極め方を教えてやりたかったからなんだ。
浮気男が玄関に向かう後姿をみながら、僕はリビングに残った義父と妻の妹にこういった。
「あいつは、必ず僕との約束を破りますよ。目をみりゃわかります。僕のこの言葉を覚えておいてくださいね。絶対、あいつは約束を守らないから」。
そして、妻の妹にこう言った
「あいつの目つき覚えておきなよ。ああいう目つきの人間、ああいう態度の男は気をつけたほうがいい。人との約束を平気でやぶるから」
僕の眼力が間違いなかったと、わかったのは、すぐだった・・・
僕と浮気男の戦いはこれから本戦に入ろうとしていた。
2005-11-26 22:59:09
浮気の修羅場⑤~脱力感の家路
テーマ:浮気男との修羅場
浮気男は帰ったかと思っていたが、玄関で義母に人生を諭されていた。
「本当にすいまんせんでした」
そう大きな声で義母と妻に頭を下げて、浮気男は一人で帰っていった。男の謝罪の声は、家に来たときよりもいくぶん元気だった感じがした。
無知な浮気男は、とりあえず目の前の地獄から解放されたという安堵感から、あのような挨拶をして帰ったのだろう。ふざけた男だった。
礼儀と誠意を重んじる僕とは全く逆のタイプの男である。大学院終了後、外資系企業に勤務する僕とは知性、品性が全く異なる、ふざけた男だった・・・
よくまあ、こんな男と浮気していたもんだ・・・・
妻と義母がリビングに戻ってきた。すっかり日もくれていた。
「俺が物足りないって言った理由がわかったよ。あんな馬鹿が相手だと楽しかったでしょ?自分の性欲で家族みんなが苦しんで満足でしょ?」
僕は妻にそう告げて席を立った。
「お父さん、お母さん、こういう状況だったとわかってもらえました。僕はこれで失礼します」
僕は玄関に向かおうとした瞬間、義母が僕の足元で土下座してこう叫んだ
「本当にごめんなさい。お願いします。娘を一緒に連れて帰ってください。お願いします」
頭を床にすりつけて、涙を滝のように流していた。
「お願いします。私を一緒に連れて帰ってください」
妻も床に顔をすりつけて土下座した。僕は目を背けて
「今は無理です。失礼します・・・」
そう告げて玄関に向かった。
「今は無理ということは、後日迎えにきてくれるんですね。信じていいんですね」
義母は大きな声で僕の足元にしがみつき、そう叫んだ。
僕は結婚の挨拶で妻の両親に約束した言葉を思い出した。。
「僕はどんなことがあても妻を幸せにします。絶対に悲しませたりしません。生涯守り、愛し続けます」
僕はそう約束したんだ。その言葉はこのリビングで僕が妻の両親に誇らしく伝えた言葉だった。僕の信条である礼儀はどんな理由があるにせよ、果たせねばと思った。
僕は妻の両親に向かって土下座した。
「本当にすいません。僕はお父さんとお母さんと約束した妻を幸せにするということを実現できませんでした。今の僕には妻を連れて帰ることはできません。許してください」。
涙こぼれた。大粒の涙がこぼれた。理由はどうあれ、人生最大の約束を僕は果たせなかったから。。
ひたすら頭を床にすりつけて謝った。僕の目の前の床は大粒の涙でビショビショだった・・・
「やめてよ。頭をあげてよ・・・」
義父に起こされた。義父の目も辛そうだった。
「ご迷惑おかけして、本当にすいませんでした」
そう告げて僕は玄関に向かった。妻が追いかけてきた。僕は完全に無視をした。正確に言うと、僕を裏切った妻の顔がみれなかった。
玄関を出て駅に向かう道を妻がずっと追いかけてきた
「本当にごめん。ごめんなさい。許して」
妻は興奮していたのか、人目もきにせず大声でそう叫び続けた。僕の聞こえない右耳である右側に妻がいたけど、大きな声だったから、はっきりと聞き取れた。
僕は妻の顔をみることなく早足で駅にむかった。妻は後ろのほうで人目をはばかることなく、大声で泣いているのを背中で感じた・・・
道行く人が不信そうな顔で僕等を遠めに眺めていた。脱力感でいっぱいの僕は、気力だけで駅へと向かった。。。。
家に向かったはずだが、気がつくと、僕は母校のキャンパス立っていた。懐かしい雰囲気が僕の寂しさを、僕の虚しさを、僕の惨めさを助長させた・・・
あの頃の僕は自分がこんなに不幸な結婚生活を送るなんて想像もしていなかった。
日が暮れても、ダンスの練習に励む学生達、ベンチで語り合う学生達、そんな彼らに学生時代の自分を重ねて眺めていた・・・
涙が止まらなかった。
浮気男の証言を聞いている間、ずっと我慢していた悔し涙を僕は止めることができなかった・・・
夜の講堂前で応援団が練習する母校の校歌が僕の鳴き声をかき消してくれた。
何時間大学のベンチに座ったかも覚えていない。ただ、辺りは真っ暗だった。キャンパスには当然誰もいなかった。日曜日の学生街は閑散としていた。
僕はこの辛い現実に耐えられるだろうか、母校の講堂を見上げたとき、思わず呟いていた・・・
美しい青春時代のステージも、僕を辛い現実から開放してくれる場にはなりえなかった。
一人、誰もいない海沿いの家と帰った。
2005-11-26 23:49:12
浮気男の反撃
テーマ:浮気男の不誠実な態度
修羅場の次の日、僕は会社を休んだ。とても出勤できる状態ではなかった。
寝ていないのに、全く睡眠に入ることができなかった。口の中はパサパサ渇き、あいかわらず水ばかり飲む生活だった。何もする気がおきなかった・・・
昨日、約束した浮気男の給与明細もしくは納税証明書を妻の実家へFAXで送るように言ってあるので、義父に連絡し、FAX到着の有無を確認にした。
夜の10時を過ぎた頃だったが、まだ届かないという。やはり、約束を守らないきか・・・僕は浮気男から聞いた彼の携帯に電話した。
「もしもし、昨日約束してくれた給与証明がまだ届いてないようですけど?」
僕は相手を追い込むつもりはなかったので、年上の人間に接する丁寧な態度で聞いた。内心はかなりムカついていた。
「・・・・・はぁ?? あんな念書無・効・だ・よっ、っへヘ」
僕を挑発するように浮気男はそうこたえた。完全に僕を舐めて侮辱する対応だった。
「今の言葉があなたの誠意ですか?わかりました。念書をもとに法的手段を講じます。そして、あなたの会社の社長にも迷惑がかかるので事情を説明に伺います」
僕はそう浮気男に告げたが、浮気男は沈黙のまま返答しなかった。僕は電話を切った。
この男は絶対に許してはいけない。僕はそう自分に言い聞かせた。
僕と浮気男の本当の戦いがついに始まった夜だった・・・・
2005-11-27 00:02:54
血の涙
テーマ:僕の体調の変化
浮気男の対応は絶対に許せなかった。電話を切ったあとの僕は発狂して、死にそうだった。本当に苦しかった。気が狂って死にそうだった。
家中のものを壊して、家中のものをボロボロにしても気が収まることはなかった。僕の脳裏なから浮気男のふざけた顔が離れることはなく苦しくてもがいていた。
どうしたら気がまぎれるんだ。どうしたら他のことを考えることができるんだ。もがき苦しみながら僕が出した結論は自分の体を傷つけることだった。
台所にある出刃包丁を手にした僕は自分の腕を思いっきり切り付けた。
ズブっ。鈍い音がしてしばらくすると、大量の血がでてきた。みたことのない濃い血だった。
あまりの痛さに僕はもがいた。リビングでもがいた。痛かった。辛かった。惨めだった・・・
ただ、大量の血を流すことで、僕はつかの間の自由を得た。浮気男と妻の顔が脳裏から消えるという自由を。それは数週間ぶりの自由だった。
洗面所に手を洗いに行った僕は鏡に自分の姿をみた。噴出した血が顔につき、涙のようだった。
真っ赤な涙を流す僕は鏡のむこうで情けない顔をしていた。
2005-11-27 01:15:47
妻の退職。浮気男の本音。
テーマ:浮気男の不誠実な態度
それから数日後、妻は会社を辞めた。浮気男との面談後に僕と約束したからだ。
その日から、会社には行かない。退職の挨拶もしないで、文書で辞意を社長に伝え、金輪際、会社の人間とは接触しないという約束をした。
とうぜん、社会人がこんな辞め方をして許されるわけがない。
しかし、僕はあえてそうさせた。あんなふざけた浮気男と同じ場所に居させることが我慢できなかったし、それが妻ができる償いと責任の一つだったからである。
妻の会社の社長は、とりあえず会社に来いと何度も連絡をしてきたらしいが、妻はかたくなに断ったようだ。
社長は自分と直接会わないなら退職扱いではなく、解雇にするといってきたよで、義母同伴で会社の外で会うことを条件に社長へ直接辞意の念を伝えることは僕は認めた。
翌日、義父からメールがあった。
社長との面談内容を僕に報告するためと妻を許して欲しいというメールだった。そして、浮気男への怒りをあらわにしていた。
理由は浮気男が社長にした発言からくるものだった。
社長との面談で妻と義母は次の話を聞かされたらしく、それで義父は烈火のごとく怒っていたのだ。
僕との面談で浮気男は僕が会社に乗り込んでくるとビビリ、自分と妻のことを社長に直接話したらしい。
そして僕に念書を書かされて法的制裁を受けるかもしれないということを告白したそうだ。
そこには自分の罪への反省や謝罪の念は全くなく、ひたすら妻の誹謗中傷を続けていたらしい。
「あの女は狂っている」、「あの女は馬鹿だ」と。
社長はその話を妻と義母にして、妻にこう言ったそうだ
「お前は馬鹿なことをしたな。あんなチンケな男にひっかかって、大事なものを無くしてしまったんだよ。あいつは自分の保身しか考えていない最低な男だよ。」と。
男は自分の保身だけを考えて、何も告げれずに退職した妻をさんざんののしったそうだ。
義父はこの話を義母から聞き、悔しくて悔しくてしょうがないとメールからも、その無念さが伝わってきた。
許せない。浮気男は絶対に許せない。
妻との復縁云々ではない。僕は人生で最も愛した妻と不貞行為を続けてきたのにも関わらず、ばれたら、妻をだしにつかって保身に転じる浮気男が許せなかった。
妻との離婚よりも、まず最初にやるべきことは、このふざけた浮気男に社会に厳しさを教えてやることだと僕は胸に誓った。
こいつだけは、絶対に許せない!!!!!!!!!!!!
2005-11-28 20:43:59
法的制裁への決意
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男の発言を聞いて、僕はどうしても直接話したかった。再度会って、直接、浮気男に謝罪を要求したかった。
僕の家庭を崩壊させたことに対する謝罪、妻とさんざん不貞行為を続けたあげくに、自分の身に危険が生じると、妻をいとも簡単に裏切ったことへの謝罪。
僕は許せなかった。
興奮していたせいもあり、何度も電話した留守電にもメッセージを丁寧な言葉で残した。
折り返しかかってくるどころか僕の電話は着信拒否され、非通知でかけても着信拒否をされた・・・・
やりたくはなかったが、会社に直接電話したが、取り次いだ瞬間に電話を切られた・・・
徹底的に無視する対応にでたのだ。僕とはいっさい接触しないということなのだろう。
法的制裁にでるとは言葉では発していたものの、この時点では示談で済ませるつもりだった。
ネットで調べても弁護士費用は、べらぼうに高いし。とりあえず、内容証明でも送るかなと検討していた。
その晩、僕の携帯にショートメールが入った。浮気男からだった。恐る恐る開けてみた・・・・・
「どちらさん?ようあんならはっきり言えよ」
許せなかった。
度重なる挑発的な発言と態度。僕が実際の行動には出ないと思っているのか、完全に僕を舐めきった態度だった。
全く反省をしていない発言。もう絶対に手加減しないと決心した。
「裁判の件だ。分かっているはず」
僕もショートメールで浮気男の電話番号で返信した。字数制限があるのがはがゆかったが、僕の怒りを短い文章にこめて送信した。
これまで以上の精神的に辛くなっても、どれだけ経済的負担が大きくても、僕はとことんまでやるしかなかった。
「貴様からの着信回数をカウントして待ってる」
男からの再返信が僕の決意をゆるぎないものにした・・・・
2005-11-28 21:05:34
男泣き
テーマ:仲間からの愛
浮気の事実発覚から僕の体は心身ともに衰弱していた。話が話だけに誰にも言えなかった。そんな状態が本当に辛かった・・・
精神的に追い詰められていた僕は大学時代の先輩へ電話をした。大学時代、ともに部活で白球を追いかけた僕が尊敬する素敵な1年上の先輩だった。
先輩には、いつも泥まみれになるまで合宿や練習で最後まで付き合ってもらった。嬉しいと、辛いとき、悲しいとき、楽しいとき、全ての感情を共有させてもらった。
プルルル・・・・
「おうっ! どうした親父!! 女とSEXしてんのか??」
いつものように底抜けに明るい声だった。久しぶりに笑えた。
大手TV局勤務の先輩のネタやトークは洗練されていて、僕は本当に笑えた。しかし、僕の様子が変なことに気づいたのか先輩は僕に聞く
「何かあったのか?元気ねーぞ」
僕は事情を話した。今までの辛かった話をはじめて他人にした。
「・・・しっかりしろよ。今からお前の家に行くから。待ってろ。」。
待ってろって、今は夜の11時で先輩が勤務している都心から僕の海沿いの家まで2時間はかかる。
僕はとりあえず大丈夫だから、また日を改めて会って話しましょう。そう伝えて電話を切った。少しだけ気持ちが楽になった夜だった。
3日後、先輩から電話があった。
「おい。これから飲むぞ。仕事終わらせて来いよ」
一方的な誘いだが嬉しかった。僕は仕事をきりあげて、先輩と飲みにいった。
9時に会ってから12時までの3時間でかなりの量を二人で飲んだ。かなり泥酔していたので、家に帰ろうとした、、、
「おい、こら。今日は朝まで俺につきあえ」。
男気あふれる先輩と朝まで飲むことになった。
学生時代に戻ったように、飲んで笑って、多くを語った。
夜が明け始めたころ、先輩は僕に言った。
「お前さ、浮気男相手に法的制裁にでるっていってたけど、それはこれまで以上に辛いことだぜ。
弁護士を介することで知りたくない事実、聞きたくない現実を耳にしなくちゃいけないんだ。覚悟はできているのか?
俺は仕事で法廷裁判を傍聴していて、裁判で真実に直面し、本当に苦悩している方をたくさん見てきた。だから、お前がこれ以上苦しむは見たくないよ。
止めないけど、相当な覚悟がいるってこと忘れんなよ」。
含蓄のある意見だった。
でも、僕の決意は変わらなかった。酔いは冷めていた。僕は先輩に言った
「ありがとうございます。鼻血でるまでやってやりますよ! 学生時代みたいに。気合いれてねっ」。
先輩は笑顔でうなずいてくれた。言葉はなかったが力強い後押しだった。
「疲れた顔してっから、タクシーで帰れよ! また近いうちに飲もうぜ」。
先輩はそういって、僕の胸ポケットに一万円をいれて一人で店を出た。店の外へ先輩を追いかけたらタクシーが待っていた。既に手配してくれていたらしい。さすがだ・・
「頑張れよっ」。
バッシンと僕の背中をおもいっきり叩いて、先輩は僕をタクシーの中へ押し込んだ。
嬉しかった。心強かった。
僕は先輩からもらった一万円を握り締めて、明け方の国道を海沿いの自宅へと向かった。先輩は僕が乗ったタクシーが曲がるまで、僕を見送ってくれた。
嬉しくて嬉しくて大粒の涙がとまらなかった。これまで流してきた辛い涙とは違う、嬉し涙だった。日の出の眩しさも気にならないくらい男泣きした。
僕もいつか、この日の先輩のように、人生に迷っている誰かを励ますことができたらいいな。
ちょっとした目標です。生きる力をもらった日でした。
2005-11-29 21:11:05
弁護士を紹介してもらう
テーマ:結婚
大学時代からの大親友のコユキに電話した。10年来の仲良しの女友達である。
昔から、性別を超えて仲がよくなんでも話し、何でも語り合った。
僕のこれまでの彼女も全員知っているし、僕も彼女の男は全員知っている。こんだけ仲がいいのに、キスどころか肉体関係に発展しそうになったこともない・・・
お互いが家族みたいで、そういう対象ではないのだろう・
コユキに連絡をしたのは、今の状況を話すことと、弁護士を紹介してもらうのが目的だった。
コユキは法学部出身で弁護士の知り合いが多いからだ。
待ち合わせの日、
「おいー、痩せたね~」。
コユキの第一声だった。
そりゃそうだ。身長177cm、体重75㌔だった僕はいつも、初対面の人にラグビーやってた?とか格闘技する?とか聞かれていた。
その僕の体重は60㌔にまで落ち込んでたんだから。
「まあな。あとで話すけど、色々あんだよ。俺だって。」
世間話をしながら近くの飲み屋に入った。
「・・・大丈夫なの??今・・・」、
僕の状況を聞いたコユキが最初に言った言葉は、ようやく搾り出されたような言葉だった。驚きと動揺はすごい伝わってきた。
今の気持ちや辛い状況を語りまくった。そして最後に用件を伝えた。
「でさあ、お前の知り合いで誰か腕のいい弁護士を紹介してくれない?腕利きの弁護士なら金がかかっても、いいから」。
彼女はその場で友人をあたってくれ、友人の友人にお願いすることが、その場で決まった。
その弁護士のメールアドレスを聞いたので、その晩、さっそく、依頼のメールを打ったのだった。いよいよ、僕の制裁は始動した。
コユキは不貞に関する法廷闘争について次のようなことを教えてくれた(あくまでコユキの私見)
・本当に優秀な弁護士は離婚や浮気の案件はやらない。面倒な割に手間だけかかるから。
・小額の離婚・浮気案件は弁護士としてのキャリアの実績にならないから、真剣に対応してくれる人は少ない
・この手の案件をやる弁護士は民間企業との接点が少ないから、礼儀がない
そんな話をしてくれた。とりあえず、参考までに聞いといて、準備を進めることにした。
2005-11-29 21:35:10
弁護士に会う
テーマ:結婚
コユキに紹介してもらった弁護士に翌日あった。
事前にネットで調べたら、かなり有名な弁護士のようだ。しかも年齢は僕よりも一つ上で、母校の先輩にあたる。
在学中に司法試験に合格しているから、かなり切れ者なんだなぁと思い弁護士事務所に向かった。
事務所では15分程またされたが、大手事務所だけあって、椅子やお茶が充実していて、結構楽しかった。
ガチャっ。扉が開いて弁護士が入ってきた。
1歳違いとは思えないほど老けていた・・・
頭は白髪で真っ白だった。よっぽど勉強したのだろう。
挨拶を済ませて僕は本題に入った。相談料は1時間1万円と聞いていたので、事前に質問内容のポイントをメールで送ったのだが、その場で目を通していた・・・
おいおい。。。。
僕は自分でも相手の社会的ダメージを与えるシナリオを想定していた。それは、、、、、
不貞行為に対する慰謝料を相手へ請求、一定の催告期間に支払いがなければ、勤務先へ給与の仮差押をするというシナリオだ。
仮差押、差押は裁判所から勤務先に直接いくので、精神的にはかなりダメージが大きい。しかも、浮気男の勤務先のような中小企業だと経営者は、安心して雇用できないから、彼に対する扱いもかえるだろう。そういう意図もあった。
また、浮気男に支払能力がなくても、勤務先社長や上司を連帯保証人にとれば、回収はだいたいできるのではとも考えていた。
僕はこの自分の案を弁護士に聞いてみた。弁護士の回答は芳しくなかった。。。。
仮指押はもう少し、証拠を集めたいとか。。。写真や念書だけでは不十分だと。
また、回収に伴う保証人を依頼することは、弁護士としてできないと。
なにやら、そういう依頼は弁護士としてするのは社会通念上よくないという・・・
なんだよ、こいつ。。。。
しかし、反論してもそういうもんだと押し切られるとなんとも言えなかった。。。。
とりあえず、妻に浮気男との交際履歴を詳細に書かせることで、浮気男への仮差押をする準備に入った。
2005-11-30 22:08:41
法的制裁の準備開始
テーマ:結婚
弁護士との初会談後、直ちに法的制裁の準備にとりかかった。
まずは、証拠集めから。とりあえず、実家に帰った妻に電話で、これまでの経緯を全て紙に書かせて。自署捺印をさせたものを送るように指示した。
当然、全てが書かれるとは期待していないが、婚前からの不貞行為が証明できれば十分だった。
次に浮気男の差押対象として僕が考えていた浮気男の愛車についても弁護士に調査してもらった。
浮気男の車のナンバーは妻との浮気写真で明確にわかっていたので調査は簡単なもんである。
そして、浮気男へ差し出す内容証明については、盛り込む内容を細かく弁護士に指示した。
開封した瞬間に目玉が飛びでるような強烈な内容、表現になるように細部まで依頼した。
僕が依頼した事項はほぼ全部盛りこまれたので、これを読んだ浮気男はひっくりかえるだろうという内容にしあがった。
僕は弁護士に浮気男の会社へ直接訪問し、自分が僕の代理人であるという挨拶をしてくれと依頼した。
会社にいきなり弁護士があらわれたら、普通の人間なら、ショックで何も手がつかないと考えたからだ。
しかし、僕の期待に反して、この依頼は弁護士に受け入れられなかった。
またもや、弁護士としてこのような行為はできないという主張だった。
何度かそこをなんとかと押してみたが、やはり駄目だった。
こういう行為が弁護士として本当にできないか否かはわからないが、なんとなく担当弁護士は事務的で顧客満足とかを考えない人に思えてきた。
コユキが言ってたように、不倫案件の弁護士なんてこんなもんなんだろうか。しかも、僕の弁護士のような辣腕弁護士にしてみりゃ、こんな案件は鼻くそ程度のもんだろうというのは、彼の発言の節々から伝わってきていた。
まあ、しょうがないので、浮気男へ自分から接触することにした。
会社に電話したのだが、例によって取り次いでもらえないので、電話の向こうの受付嬢にこう伝えた。
「僕の代理人である弁護士から近日中に文書で連絡が行きます。ご対応よろしくお願いしますと、ご伝言願います。そして、直接お話できなかったことを非常に残念がってましたと」、、
受付嬢も不信がってたが、確かに取り次ぎすといって電話を切った。
その晩、23時以降に僕の携帯には何度も非通知着信があった。間違いなく浮気男だろう。
僕の友人なら携帯にかからなければ自宅にかけるし、自宅の番号を知らなくても、緊急なら非通知に残すはずだから。
だいたい非通知で何度も何度も電話をよこすのは、やましいことがあるからだろう。
浮気男への制裁はこうしてスタートしました。
2005-11-30 22:45:03
病名は突発性難聴
テーマ:僕の体調の変化
妻の浮気発覚後から僕は右耳の聴力を失っていた。
激しいめまいと頭痛を伴い、本当に辛い日々が続いたが、僕は病院へはすぐにいかなかった。
精神的なショックが大きすぎて病院へ行くことができなかったのだ。
電車に乗るのが怖かった。電車すれちがう瞬間、僕には通常の人が感じるよりも突然の振動に襲われた。
大通りを歩くのが怖かった。右後方からくる車や人、自転車にそくざに対応できずに危険な思いを何度もした・・・
健康なときには考えたこともなかったことを僕は日々感じるようになっていた。
僕は自分の体におきている事実が怖くなり、ついに病院へいった。
「突発性難聴ですね。医学的には原因は明らかに解明されてませんが、重度のストレスや精神的なことが理由でなることが多いようです。もう少し早くきてくだされば。この病気はほっておくと怖いですから。」
「完治するのでしょうか・・・」
僕は尋ねた。
「・・・個人差はありますが完治の可能性は半分程度。あとは治っても何らかの後遺症が残るケースが多いようです。一般的には完治、後遺症残る、治らないは全て三分の一の確率と言われてます。とりあえず、あなたの場合は症状がひどいので薬を投与しましょう」。
かなりショックだった。。。。
一生、方耳が聞こえないのは辛い。。。
しかも、医者が言うには、これから僕が飲むことになる薬はかなり副作用が強いとか・・・
左耳をおさえると僕は無音の世界に入る・・・・何も聞こえない世界へ・・・・
もし、これで左耳が何かの理由で聞こえなくなったら、僕はどうなってしまうのだろうか。そう思うと怖くて怖くてたまらなかった。。。。
どうして僕はこんな酷い目にあうのだろうか。。。
前世でよほどひどいことをしたのだろうか。。。
正直者が馬鹿を見るとは僕のような人間のためにある言葉じゃないのだろうか。
この頃から、朝が来るのが怖くなっていた。
2005-11-30 23:03:19
妻との再会 愛のないSEX
テーマ:結婚
浮気男との話し合い以来、はじめて妻と会った。
弁護士から頼まれていた浮気の証明書である、浮気履歴書を妻が家に持ってきた。
僕は精神的に辛いので開けずにカバンにしまった。妻の顔はやつれていた。。。
「本当にごめんなさい。許してください。お願いします。もう一度私にチャンスを下さい」、
妻は図々しくも僕にそう言ってきた。こんな簡単に許しを請う妻がゆるせなかった。妻の声には耳を傾けなかった。
僕は妻の服を乱暴に脱がして、寝室のベットに倒した。下着も全て脱がし、乱暴に扱った。
妻の陰部はぬれていた。かなりぬれていた。
僕らは会話をすることもなく、ベットで一つになった。妻は大きな喘ぎ声をあげていた。
僕の腰のふりにあわせて、ネコのような喘ぎ声をだしていた。妻は興奮してきたのか自分でも腰をふって、僕を求めていた。
僕は冷静だった。
こういう行為を浮気男とし、こういう声を浮気男の前でもしていたかと思うと許せなかった。
前から、後ろから、妻を攻めつづけた。
妻の悲鳴のような喘ぎ声だけが家に響いていた。。。
やるだけやって、僕は家を出た。弁護士のもとへ、妻の書いた浮気履歴書を届けに向かった。
妻には一言も声をかけなかった。それが、妻への仕返しになると僕は思ったからだ。
あじけないSEXだった。
快楽とは遠いSEXとはこういうものなんだろう。
2005-12-01 21:36:23
内容証明送付 浮気男の動揺
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男への内容証明の準備が整い、即日、浮気男へ送った。
内容を簡単に説明すると、内容証明を受領後10日以内に弁護士が指定する銀行口座へ800万円を支払わないと法的手段にでるというもの。
もちろん、文書の中には浮気男のどの行為が法的に僕の権利侵害にあたるのかを明確に記してあり、過激なものだ。
翌日の晩、23時から23時45分にかけて、僕の携帯には非通知着信が何件もあった。
非通知の着信拒否をしていたので気づかなかったが、かなりの頻度の着信があった。浮気男だろう。
WEBで内容証明の配達履歴を確認した。
15時に浮気男の自宅と届けるも不在で郵便局へ戻る
22時50分に郵便局へ直接受け取りにきたと、履歴を確認できた。
内容証明を開いて、読後すぐに、僕に電話をかけてきたのだろう。
僕は直接、浮気男と話をするいい機会だと思い、非通知着信拒否を解除した。すると、待っていたかのようにすぐに非通知の着信があった・・・
「・・・・」
僕は無言で電話にでた。
「あんな念書無効だと言ったよなっ!こんな手紙なんか意味ないからな!!」
浮気男の動揺は電話でも伝わってきた。ただでさえ、言葉使いが乱暴な男が、さらに乱暴になっていた。
「意味ないかどうかは法廷で決めることで、あなたが決めることじゃないよ。謝罪の気持ちがあるなら念書の内容を履行するだけだから、内容証明郵便の指示に従って下さい。しかも、これは普通の手紙じゃなくて法的にも重要な意味がある郵便だということを覚えておいてくださいね」。
僕は淡々と応えた。冷静を装うのが必死だった。腹の中は煮えくり返っていた。
しかし、こういう興奮した人間は冷静な態度を取られると更に興奮するので、こちらのペースに巻き込みやすいと思い、僕は続けた。
「あ~ん、てめー、ざけんなよ。お前がやってることは脅迫なんだよっ!!」
浮気男はかなり興奮していた。
「脅迫??この電話は録音しているので、どちらが脅迫なのか法廷で話しましょうよ」。
録音なんかしてないが、とっさに嘘をついてみた。
「・・・す、すいません。ちょっと興奮しました。もう一度、私の話をきいてくれませんか?」、
情けないことに浮気男は、情に訴えてきた。本当に程度の低い男である。。。
一応、僕よりも8歳も年長者だが、それすら感じさせない大馬鹿野郎だ・・・・
「話は法廷で聞く。なにか用件があれば私の弁護士を通じてください」。
そういって、僕は電話を切った。
浮気男からの電話は、その晩はもうなかった。
2005-12-03 01:31:31
弁護士ってこんなもの??
テーマ:結婚
内容証明郵送後、受領から10日後に設定した慰謝料の振込みを待つ日になった。
もちろん、僕が請求した結婚式費用の800万円を、すぐに振り込めるとは思っていない。内容証明郵便の中に記載した弁護士の連絡先へ連絡をさせることが僕の目的であった。
しかし、浮気男から弁護士への連絡はいっさいない・・・
期限が徐々に近づいてきた・・・
何も連絡がなければ、浮気男の支払われるべき会社の給料を仮差押するだけであるが、僕のほうが緊張していた。
この間、毎晩のように23時30~45分の間に非通知の着信があった。浮気男なのだろう。
期限の2日前に、僕は弁護士事務所を訪問した。期限までに何の連絡をよこさなければ、最後通告をかねて弁護士から浮気男へ電話して欲しいとお願いするためだった。
僕は無知な浮気男は自分が置かれている法的状況を理解できていないから、弁護士が直接、これからおこそうとしている僕の制裁、無視を続ける浮気男の行為がどういう事態を招くかを、弁護士から浮気男へ直接説明してもらい、プレッシャーをかけたかった。
そして、弁護士に、このような僕の想いを伝えた。
「フっ、そんなの必要ないですよ。我々は彼が連絡しなきゃ、仮差押するだけですよ。こちらが最後通告する必要なんてないですよ。こういう類の案件は、少し大目の慰謝料請求して半分くらい取れればいいんですよ。レイプされても、50万しか損害賠償をもらえない判例もあるから、あまり期待しないで下さい」
弁護士は僕をコ馬鹿にするような口調であしらった。
弁護士の態度が頭にきた。
仮にも弁護士報酬を依頼人からもらって、依頼人の代理人として共に戦う人間の発言として、信じがたい発言だと僕には感じた。
「こういう類??ひとまとめにしないで下さい。
先生にとっては小さな民事訴訟かもしれませんが、私にとっては人生をかけた訴訟です。また、何度も申し上げたように慰謝料が欲しいわけじゃないです。
相手の誠意と謝罪の念をとことんまで追及したいだけなんです。判例、判例って過去の案件と目の前の案件を常に同一視しないでくださいよ。
結果が同じでも、全ての案件には異なる背景や、異なる依頼人の要求があるはず。それを安易に判例ではと片付けないで、もう少し先生が何をできるかを私の代理人として考えて下さい!」
少し興奮したせいもあり、僕も強くでてしまった。
法的には弁護士のほうが知識も経験もうえであるが、社会人としてプロフェッショナルとしての僕の弁護士の考え方は少し歪んでいるように僕は感じた。
弁護士とはこういうものかもしれない。
「・・・わかりました。そこまで言うならそうしましょう」
弁護士はしぶしぶ、僕の意見を受け入れた。その態度は露骨にやれやれというものだった。。。
僕が職場でお世話になる弁護士にはいないタイプなので、思わず、熱くなってしまったが、浮気訴訟なんかをてがける弁護士とはこんなもんなのだろうか・・・・
だとしたら、がっかりである。。。
2005-12-03 15:14:55
妻の浮気は珍しい?(コーヒーブレイク)
テーマ:結婚
毎日、辛い事実ばかりを書いていると余計に辛くなるので、ちょっとコーヒーブレイクをさせて下さい。
世間的には浮気で悩まされているのは奥様方多いのかなという印象があります。
僕のように妻が派手な浮気をしているケースはかなり稀なケースに思えるのですがどうでしょうか?
弁護士との話のなかでも「こんな悪質なケースは見たことないですね」と言われたくらい、僕の妻の浮気は珍しいようです。
しかし、本当にそうなんでしょうか?
専業主婦にもなると、それなりに自由な時間が増えたり、時間がないまでも、会社勤めよりも拘束が少なくなるのかなと思います。
まあ、子供がいれば別ですけど。
そうなると、仕事で遅い夫とのすれ違いの時間が増えると、浮気心がくすぐられたりする奥様って、少なくなさそうなもんですが。
・・・・と斜めから社会をみてしまう僕ですが、世の奥様は基本的に夫を心から愛している忠実な方が多いのでしょうね。
僕も本当の幸せをつかめるように頑張りたいと思います。。。
2005-12-04 20:28:47
激しい副作用
テーマ:僕の体調の変化
浮気男への法的制裁と平行して、僕は失聴した右耳の治療のため、薬を服用していた。
医者からは強い薬だから、副作用があるけど、継続sて服用するようにと言われていた。
薬を服用するようになってから数日後、体に変化がおきた・・・
顔がむくみ、パンパンになっていた。
これが僕の顔かよ・・・鏡をみて、そう思った。
目にみえない変化もあった。
肉体的にすごい疲れやすい体になっていた。
自宅から駅までの徒歩15分の道のりが僕には本当にしんどい道のりになった・・・
駅に着く頃にはぐったり疲れていた。
電車の中でも40分間の乗車時間はめまいと疲労との戦いの場になった。
自分の体が、自分の体じゃないように、コントロールがききにくくなっていた。
これも、もう一つの僕と浮気男の戦いなのだろうか・・・
独りで暮らす、大きな海沿いの家で僕はいろんな不安にでモンモンとしていた。
自分の心の居場所を求めていた・・・・
安らげる場所が欲しかった・・・
2005-12-05 22:06:18
浮気男への催告期限到来前日
テーマ:浮気男の不誠実な態度
内容証明で定めた期限が近づいていた。
浮気男からは弁護士に何の連絡もなかったが、毎晩のように僕の携帯に残る非通知の着信履歴は、浮気男からのものに違いないと僕は踏んでいた。
期限前日、
「明日、浮気男から何も連絡がなければ、私から浮気男へ最後通告して、その足で仮差押の手続きに入ります」
と弁護士からのメールがあった。
浮気男の法的制裁を目前にして、僕のほうが緊張していた・・・
裁判所から会社宛に差押通知が届いて、自分の給与が差し押さえられるという状況を自分の身に置き換えて考えたらぞっとしたからだ。
まあ、これは普通の人間なら感じることだが、浮気男のような図太い人間はどう感じるかは定かではないが・・
その夜、例によって非通知着信が何件もあった。
僕は催告期限前日ということもあり、携帯電話の非通知着信拒否モードを解除した。
すると、どこかで見てるのかというような絶妙なタイミングで電話が鳴った
「・・・・」
例によって僕は無言ででた。
「あ、浮気男ですけど。今、よろしいでしょうか」
はじめて丁寧な対応で僕に接してきたので気味が悪かった。
「内容証明に関することなら弁護士を通じて下さい」
僕はそっけなく切り返す。
「あなたには大変ひどいことをしたと反省しています。詫び状を書くので許してもらえませんか」
浮気男はこびた対応で僕に謝罪をしてきた。
「謝罪の気持ちは弁護士を通じて聞きますよ。あなたの気持ちはわかったので後は社会人としての責任を果たして下さい」
僕は冷たく浮気男をあしらった。
「・・・社会人としての責任ということは、やはり慰謝料を払えというのですか?」
浮気男の口調が、いつもの荒い乱暴なトーンになってきた。
「当たり前でしょう。ここまでやって、詫び状で許してなんて甘いよ。だいたい、あなたような人間は信用できないでしょう」
僕はさらに冷たく切り捨てた。
「あああ~ん、てめー、こっちが下手にでりゃ、いい気になりやがって。俺だってなあ、お前に暴行されて、脅迫されてんだよ!!
てめーのようなエリート面した舐めた野郎は俺から訴えて人生潰してやるよ!!!!
てめーのとった行動を絶対後悔させてやるからなっ!!」
浮気男は言うだけ言って、一方的に電話を切った。ふざけた男である。本当にふざけている。
僕は怒りで自分の感情コントロールできなくなっていた。
今度は僕から浮気男に電話した
「訴えるなら訴えろ!! 俺も手加減しないし、お前をとことん追い込んでやるからな!!」
大人気ないくらい乱暴な言葉を吐いた。
浮気男は僕をあざ笑うようにこういい捨てた
「へっ、てめーの淫乱妻の欲求不満を満たしてやったのに、でかい口きくんじゃねーよ。てめーの狂った女房から俺にいいよってきたんだよっ。へへ」
そういって浮気男はまたもや自分から電話を切った。
気が狂いそうになった。
あんなふざけた男に妻を寝取られて、その妻を電話越しで馬鹿にされて許せなかった。
妻にも非があるが、少なくとも僕が愛した妻を姓の獣のように扱い、やるだけやったら、捨て去るその人間としての精神構造が許せなかった・・・
僕は怒り狂って、家中の食器を壊した、家具を切り倒した、そして発狂した中にも落ち着かねばという自分の気持ちが、僕の手に包丁を持たせた。
僕はいつかのように自分お腕に思いっきり包丁を刺した・・・・・
激しい激痛と悲鳴と引き換えに僕は落ち着くことができた・・・・
僕にはこのような手段を使ってしか自分を制御できなくなっていた。
2005-12-05 22:59:39
地獄の中で得た喜び
テーマ:僕の体調の変化
時間軸は前後するが、この浮気男への催告期限を待つモンモンとした時間の中で、僕にも唯一嬉しいことがあった。
それは、自分の昇進だった。
外資の世界はUp or Out(昇進できない者は去れ)という暗黙の厳しいルールがある。
そのルールは僕がこういう残酷な現実に直面していても例外ではない。
妻の浮気発覚後は仕事が手につかなかったが、その前から手がけていた大型案件が2件とも成就し、今回のスピード昇進につながった。
純粋に嬉しかった。
この外資の世界に飛び込んだからには国内外のスタッフを束ねてプロジェクトを遂行するリーダーになるというのが誰もが描く夢だから。
僕もようやくその位置に立つことができた。上司や同僚がみんなで祝ってくれた。
妻と浮気男の一件がなければ、どんなに嬉しかっただろうか・・・
久しぶりに心に陽がさしたような気分だったが、この頃から僕は今のプロジェクトが終わったら仕事を一旦辞めて自分のことだけを考える時間が欲しいと思うようになっていた。
業界ではタフガイと呼ばれる僕も心身とも衰弱していた。
2005-12-06 23:41:00
浮気男に訴えられる
テーマ:浮気男の不誠実な態度
内容証明催告期日が過ぎたが、とうとう浮気男から弁護士へは何の連絡もなかった。
予定通り、彼の給与の仮差押を実行するよう弁護士と午前中電話で話し僕は、いつものようにフラフラした頭で業務についた。
プロフェッショナルな職業に従事する自分がこのような心ここのあらずの状態でクアイアントの話を聞くのが非常に辛く申し訳なかった・・・
動きはその日の夕方あった。僕の弁護士からメールがあった。
ご報告です。
浮気男に代理人(以下、浮気弁護士)がつきました。これからは浮気弁護士が本件を対応するとのこと。
先方は以下の主張をしてきています。
①浮気男は僕さんに脅迫、暴行を受け心身ともに衰弱している
②僕さんの脅迫による精神的な圧力で仕事を辞めた
③貯金はゼロ、資産もゼロ、無職なので、僕さんの要求する金額は払えない
④浮気男は一連の脅迫に対して、僕さんを訴えるといっている。
僕さんの気持ちは理解してますが、仮差押による制裁は、浮気男が退職した以上は無理です。
先方は訴えると言ってますが、こちらの訴えはどうされますか?方針を聞かせてください。
ふざけた対応だった。
まさか自分の人生で人から訴えられるなんて・・・・
しかも自分の家庭を崩壊させた当事者からこんな仕打ちを受けるとは・・・
僕は弁護士に返信した。
『徹底的にやりましょう。僕は彼に謝罪する気もないし、法的制裁の手を緩める気など全くないです。僕は借金できなくなるまで、浮気男を追い詰めるので、申し訳ないですが最後までお付き合いください』と。
怒りと悔しさと色々な感情が入り混じり、僕はその日の業務をそれ以降手にすることができなかった。。
2005-12-07 00:03:58
うつ病と診断された僕
テーマ:僕の体調の変化
会社で実施する年に一度の人間ドックを受けた。
これまでの人生で人間ドックが不安だなんて思ったことはなかったが、今回は特別だった。いきなり、血圧でひっかかった。
『あらー。前年度に比べてかなり血圧上がってますね』
医者は驚いたように話すが、僕には驚きでもなんでもなかった。
その後も、体重が15キロも減っているだの、右耳が聞こえてないだの、チェックする各場所場所で一言がついた・・・
こんな最悪な状況で健康な方がおかしいよと思った。
後日、人間ドックの結果が出た。5段階中、下から2番目の4だった。
精神科の産業医に再度見てもらうことになった。
問診表チェック、個別カウンセルの結果、僕は〝うつ病〟しかも重度のうつ病と診断された。
自分の体を刃物で傷つけるような状態の人間はかなり危険な状態にあるのだと注意された。
なんだかなぁ~。もう、自分が最高に楽しい状態、幸せな感情を忘れてしまった。
毎朝が曇りのような感じがするのも、うつ病のせいらしい。
人生戻れるなら、いつに戻るか。
そんなことをボーっと感がえながら、高層病院の窓から都心の景色を眺めていた。
秋の空が真っ赤だった日というのをはっきり覚えている。
2005-12-08 22:32:09
許すことが最大の愛?
テーマ:結婚
久しぶりに妹に丸の内で会った。僕たち夫婦で妹に晩御飯をご馳走すると前々から約束していたからだ。
当然、この場には妻は呼ばなかった。妹には、今の僕の状況を伝えるつもりで最初からいた。
「あれ、お姉さんは?」
妹は会うなり僕に尋ねた。
「うん。後から来るから、先に店に入って食べてよう」
僕はそう応えて、予約してあったレストランへ入った。
適当にオーダーして僕らはワインを楽しんだ。
「お姉さんがくるまで待たないと失礼だから、メインをたのむは、しばらく待とうか?」
妹は妻を気遣って、そう言う。
「いや。いいよ。仕事が遅れてるかもしれないから先に食べておこうよ」
と僕は食事とワインを妹にすすめた。
僕自身、食事は喉に通らなかったが、ワインは堪能できた。
空腹の体にワインは思った以上にまわり、だんだん酔っ払ってきた。
「妻は来ないよ。」
僕は妹に伝えた。
「・・・え?なんで??」
妹は突然の僕の言葉に驚いて聞き返す。
僕はこれまでのこと、今の自分が直面している浮気男とのこと、自分の体のこと、全てを妹に話した。
「・・・・嘘・・・・っ」
妹はレストランで泣き始めた。人目をはばかることなく泣いていた。
妹は妻と仲良くしており、僕らが交際していた頃から本当の姉妹のように慕うっていただけにショックもかなり大きいのだろう。
「許せないよ・・・学生時代からお姉ちゃんを経済的にも精神的にずっと支えてあげた人を平気で裏切るなんて・・・こんなの結婚詐欺じゃん・・・絶対に許せない」
さすがに号泣している自分が恥ずかしくなったのか、妹は店を独りで出て帰ってしまった。。。
残された僕は、もっと恥ずかしい立場だが、ボトルに残ったワインを飲んでいた。
2日後、妹から電話があった
「お姉ちゃんのことは許せないけど、やっぱり、お兄ちゃんが許せるなら、もう一度チャンスを与えて欲しいな。私、やっぱお姉ちゃん好きだから・・・もちろん、お兄ちゃんの幸せが第一優先だけどね」。
「それは難しいよ。お前なら許せるわけ?」
僕は聞き返した。いくら実の妹でも当事者の気持ちがわかるはずはない・・・
「それはわからないよ・・・でもね。お父さんが昔からよく言ってたじゃん。本当の愛は相手を許すこと。許すことが最大の愛なんだって」
妹は父の教えをだしてきた。
僕等の父は敬虔なクリスチャンで幼い頃から、この言葉を耳にタコができるくらい聞かされていた。
「聖書の教えを、そのまま夫婦関係に持ち込めないこともあるよ。言いたいことはわかるけど、自分の人生だから・・」
僕は電話を切った。尊敬する父の教えは僕の心を揺さぶった・・・僕を苦悩させた・・・
でも、やっぱり僕には、もう一度妻を許す気にはなれなかった。
弟子に何度も裏切られても許したイエスキリストはやはり神なんだ。
2005-12-10 12:46:28
浮気男曰く
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男に代理人(弁護士)がついてから、初の弁護士会談が行われた。
これは、当事者を介さないで、双方の弁護士が先に話しあうというものだ。
秋雨が激しい某日夕刻に、初の弁護士会が開催された。その日の僕はそわそわしていた。
どういう話になるのか。どのような対応を僕の弁護士がとってくれるのか・・・
とても業務に手がつくような状態ではなかった。
プルルル・・・・
夜20時頃、僕の携帯が鳴った。弁護士からだった。今日の会談の報告をしてきたのだ。
「おつかれさまです。今日の会談の結果を報告をさせて頂きます。先方は本気で訴える気はなさそうですね。可能な限り話し合いで解決したいと仰ってました。浮気男の経済力を考えると訴訟にまで持ち込むのは難しいんでしょうね」
弁護士の話を聞いて僕もまずは安心した。浮気男に訴えられるのはのぞむところであるが、それはそれで、時間と金がかかるので。
弁護士は続けた
「あと、僕さんの訴訟額である800万円は回収は無理ですね。半額も厳しいでしょうね。回収額は100万円ももらえれば、いいほうだと思っておいてください」。
淡々と説明された・・・
「800万円で100万円しか回収できないの???弁護士費用もまかなえないじゃないっすか。。。」
僕は興奮したこともあり声を荒げた。
「浮気訴訟なんてそんなもんですよ。しかも、浮気男曰く、あなたはかなり浮気男を脅迫したそうですね。念書はあなたの脅迫に屈したもので、自分の本意じゃないというのが浮気男の意見ですよ。この部分について脅迫じゃないという証拠があれば別ですけど、実証するのは難しいですよね」
弁護士の人事っぽい口調にも頭にきたが、浮気男の供述は本当に許せなかった・・・
最後に弁護士はこう言った
「浮気男はあなたをインテリヤクザだと言ってるらしいですよ。結構、派手に追い詰めたんですか?」
はっ・・・浮気男の言葉をそのまま、僕に伝えるこの弁護士は大丈夫かよ、、と僕は自分の代理人である弁護士にも不信感を抱き始めた。
それにしても浮気男の証言を覆す証拠が僕には必要だった・・・
2005-12-11 03:52:32
過労で倒れた僕
テーマ:僕の体調の変化
浮気男との訴訟に向けて準備するものの、その準備が報われるの否か、僕は不安の日々だった。
連日のように弁護士とメールでやりとりし、妻の不貞行為を聞かされて精神的にはもう限界に近い状態だった。
また仕事の方も業務量が増えて肉体的にもかなりの負荷がかかっているのを感じていた。
突発性難聴によるめまいは常時起こり、うつ病による気分の浮沈は激しかった。
僕はまさに心身ともに満身創痍の状態だった・・・
ある朝、僕はオフィスでその日の業務の準備をしていたら、目の前が真っ白になった。次の瞬間、僕は椅子から倒れてしまった・・・・
遠くのほうで部下や職場の皆の声が聞こえた
「大丈夫ですか?」、
「誰か救急車を呼べ!!」、
「動かしちゃだめだ!」
・・・・職場の混乱をよそに僕の意識は遠のいていった。
目がさめたら病院だった。
正確に言うと、病院に運ばれたらしいというのは意識にあるが、それが夢か現かわからなかったのが、はっきり現実なんだと意識したのだ。
そこには職場の仲間と駆けつけたばかりの妻もいた。時計をみると昼を回っていたから、僕は少なくとも3時間以上も意識がなかったことになる。
妻が職場の仲間を見送って何度も礼を言って頭をさげていた。
医師からは過労だと言われ、しばらく病院で静養することになった。
何日も寝ることができないでいて、業務と浮気男への対応をしていただけに、過労と言われても全く驚くことはなかった。
部屋が個室しかないと言われ、入院費が高くつくなぁと、のんきなことをぼやいていた自分をよく覚えている。
久しぶりに会う妻は血相を変えてベットの横で目をはらして泣いていた。入院中は付き添ってくれるとのことだ。
正直、そばにいられるは迷惑だと思ったが、状況が状況だけに受け入れた。
入院2日目にもなると点滴の効用もあり、僕はかなり回復していた。もともと、体力はあるほうなので、人並み以上の回復力だと医師にも言われ、少し誇らしかった。
2005-12-11 11:57:52
浮気男の危険な香り
テーマ:結婚
過労で入院する前の話で時間軸が前後するが、こんなことがあった。
僕と浮気男、妻、妻の両親との話し合いの場で浮気男は父親がフィリピン在住で自分は10年前に離婚したことがあると僕に告白した(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/day-20051125.html)。
まあ、彼の家族のことなど、どうでもよかったが、法的準備をすすめる中で事実がわかった。
「僕さん、浮気男のお父さんは下町でピンピンしてますよ。フィリピンに住んだ形跡は戸籍上はないですね。本籍の場所には浮気男の苗字の表札がたってますし。あと、彼は結婚歴はないですね。戸籍をさかのぼって調べてもずっと独身ですよ。」
弁護士は電話僕にそう伝えた。
ああいう真剣な場でも平気で嘘をつける浮気男の神経構造には呆れてしまう。
そして弁護士はこう僕に告げて電話をしめくくった。
「今日、浮気男の家をみてきたら、ちょうど彼が家から出てきましたよ。あの目つきと人相は危険ですね。私の経験から、あの種のタイプの人相の人間は突発的な行動にでる人が多いです。僕さんは浮気男に強行な姿勢に出ているから、夜道で襲われるとあるかもしれませんから本当に気をつけて下さい。もしくは会社に怒鳴り込みにくるとか・・・脅かすつもりはないですが、彼の目つきや人相は危険な香りがしますよ」。
脅かすつもりはないって、十分、びびってるよ・・・そんなこと言われたら。。。。
浮気男の眼は僕も不信なものを感じていた。やはり誰がみてもそう思うのだろう。
そんな弁護士の助言もあってか、僕は家でビクビクするようになった。
明け方、新聞がポストに入る音だけでも毎日飛び起きるくらい神経が張り詰めていた。
2005-12-15 00:40:23
浮気の真相を知るという苦しみ
テーマ:結婚
浮気男の弁護士と僕の弁護士は僕が入院中にも面談してもらった。
僕が浮気男が語る浮気の真相をできるだけ知りたいと弁護士に伝えたからだ。また、浮気男はできれば訴訟はお互い避け、話し合いで済ませたいと言っているそうだ。
浮気男の経済力を考えると想定範囲内のことだった。
僕は退院して真っ先に弁護士の事務所へ向かった。
入院で体力は回復しても、やはり身体は万全ではなく、非常に重い身体をひきづるように僕は事務所に入った。
弁護士はいつものように無機質な対応で僕を出迎えてくれ、浮気男の供述を話してくれた。
弁護士の話を聞いて後悔するのは、辛くなることはわかっていたが、僕は聞いた。そして、案の定、僕はまた苦しんでいた・・・
「浮気男は結婚前に奥様に執拗にアプローチしたことを認めてますよ。でもね、結婚後は奥様のほうから浮気男へ積極的にアプローチしていたそうです。毎晩毎晩、業務後は浮気男とデートを重ね、別れ際にはキスをせがんで、愛していると浮気男に言ってたとか」
弁護士は淡々と話す。
辛かった。真実を全て教えて欲しいと弁護士にお願いしたのは僕だったが、浮気の真相を耳にするのは僕の精神的な負担を更に大きくしていた。
いつか、先輩が言ってた法的措置をとることで、耳にしなければならない事実は本当に辛いといっていた言葉を僕は改めて痛感していた(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10006575919.html )。
出口の見えないトンネルはどこまで続くんだろうか。。。。
2005-12-17 14:13:50
自分にとっての幸せとは
テーマ:仲間からの愛
話の時間軸が前後するが、僕が入院する前のある日のこと、僕はクライアントとの打ち合わせで恵比寿で仕事をしていた。
仕事が終わり、いつものように帰ろうとしたら、大学時代の部活の先輩であるJ先輩にあった。
J先輩は大学卒業後、某大手企業に入り、その後20代後半で起業したベンチャー社長である。
今や会社は、それなりに有名なベンチャーとして注目され、急成長している。僕が大学1年の時の4年生で3学年上のJ先輩の人柄、指導力は当時から尊敬していた。
僕の結婚式の時には新郎友人としては想像もしなかった金額を包んでくれた。後輩思いの熱い兄貴分である。
J先輩のオフィスも恵比寿の一等地の居を構えているので、聞いたら仕事の帰りだったそうだ。
「おう!久しぶり。俺も帰りだから飯でも食べるか。いい店知ってるからご馳走するよ」
J先輩に連れられて僕等は恵比寿の隠れ家っぽい、バーに入った。J先輩は冷静だけど、昔と変わらず熱い情熱をもって社会や人をみている。彼の言葉のふしぶしから伝わってきた。
大企業の看板を捨てても十分成功できるJ先輩の人間的な魅力、ビジネスマンとしての知性を改めて実感した。
酔いも回ってきて、J先輩は陽気に切り出した。
「嫁は元気かよ?今度、あの海沿いの家で鍋でもやろうぜっ」
J先輩の切り出しに動揺してしまったが、僕は正直に全てを話した。
「・・・・マジかよ。それ。ありえねーな・・・・」
J先輩は、つぶやいた。そして更に続けた
「で、もうどうするか決めたのか?
さっき駅でお前をみかけた時、ものすごい怖い顔で歩いてたよ。俺、お前と出会ってから、あんな怖い顔のお前みたことなかったから驚いたが、ストレスが顔に出てるんだな。
俺はお前達夫婦を学生時代から見てるけど、やり直したいという気持ちがお前のどこかにあるから、必要以上に悩んで苦しんでじゃないのか。」
「・・やり直すという意思はないです。でも、これから妻にどう対処していいかは悩みます。どう対処というのは慰謝料を請求して時間をかけて回収するとか、後腐れなく別れるとか、、、、最近、うまく思考できないんですよね。。。すんません」
僕も酔いが回っていたので、何をしゃべったのか、よく覚えていないし、自分の気持ちを表現できずにいた。でも、次のJ先輩の発言はよく覚えている。
「そっか。俺は独身だし、今は女もいないから、お前の気持ちを十分汲み取ることができない。ごめんな。
でもさ、自分のことだけを考えて意思決定しろよ。彼女の人生じゃなく、お前の人生だけを考えろ。お前の人生にとって、今後何が必要かだけを考えろ。
そうしないと意思決定を間違えるし、夫婦といえども自分の人生だけを考える権利は今のお前にあるはずだよ。
お前の魅力は俺は3つあると思ってる。誰よりも熱いハート、底抜けの明るさと、どんな場所、組織にいても圧倒的な存在感を示せる強力なリーダシップだ。
お前の魅力がなくなるような意思決定はするなよな」
熱く、それでいて冷静に僕にそう言ってくれた。
そう言うと、Jさんはニヤニヤしながらオーダーをした
「すいません。この店で一番高い赤(ワイン)お願いします」
値段は知らないが、何やら高そうなワインを店員がJ先輩のもとへ持ってきた。J先輩はワインが注がれたグラスを僕にくれた。
「まっ、とりあえずは浮気男との裁判頑張れよ。じゃっ、乾杯!とりあえず、一杯目はイッキね」。
僕等はその店で一番高い赤ワインのグラスをイッキに飲みほした。店の人からみりゃ、飲み方を知らないと軽蔑されてたかもしれない。
「この高級ワインをイッキで飲む馬鹿はホストか俺達だけだな」
Jサンはニヤニヤしながら、再びグラスにワインを注いでくれた。
グラスのかたちをハートに例えるなら、J先輩の励ましで僕の気持ちは満たされていた。少なくともその場では。
僕等のテーブルのグラスが高級ワインで満たされているように。
2005-12-23 08:46:43
近況報告
テーマ:結婚
久しぶりにブログを更新します。
たくさんのコメントありがとうございました。
久しぶりにブログを読んで、皆さんのコメントを拝見して、自分自身の人生を再考したり、自分の言動を振り返ってみたり、色々考える機会を頂きました。感謝しています。
ブログの中の時間軸と僕が今直面している現実との時間が近づいてきました。
あまり芳しい方向に向かっていないのが実際のとこです。この辺は引き続き、このブログで綴っていこうと思います。
昨日まで身体の精密検査で入院していました。短期間に何度も病院を出入りするなんて厄年ですよね。独り病室でこれからのこと、今直面している現実、妻の裏切りの日々・・・色々なことを考えてました。
何か具体的な処方箋を見出すことはできませんでしたけど。おかげさまで、身体の方は思ったよりも悪くなく、なんとか生きています。
妻の浮気を知ってからの数ヶ月、僕は多くの経験をして、色んなことを考え、たくさんの人にお世話になった。
勇気を与えてくれた方、元気を吹き込んでくれた方のためにも、頑張って、ふんばって、現実に立ち向かおうと思ってます。
今後ともよろしくお願いしますね。
皆様、素敵なクリスマスを過ごしてください。
とりとめのない、文章ですが、まずは退院の近況報告まで。
2005-12-23 10:19:46
今、思い出せば。浮気男の車
テーマ:浮気の証拠
浮気男と妻の写真を見つけたとき、二人は浮気男の車をバックに手を組んで写っていた。(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10006326602.html )
浮気男の車は某千葉県のナンバーで派手なオレンジのワゴン車。一度見たら忘れない車だった。
僕の家の近所に、海沿いの有名なバーがあるのだが、今、思うと僕の家の前に金曜日の夜に、よく千葉県某所のナンバーのオレンジ色のワゴンが路駐していたのを思い出した。浮気男の車だった。
腹立たしい限りだが、いまさら、そんなことを蒸し返しても仕方がない。
今、僕が直面している事実は、そんなことよりも残酷な現実だから・・・
2005-12-28 00:09:30
浮気男からの連絡
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男の弁護士から僕の弁護士に連絡があった。
話し合いで解決したいので時間が欲しいという連絡を受けて猶予期間を与えてから2週間が過ぎていた。
弁護士は呆れた様子で僕に電話をしてきた。
「僕さんには申し訳なくて言えない内容でしたよ・・・。金がないから謝罪文だけで勘弁して欲しいという内容でした。だいたい謝罪文たって、弁護士がチェックする内容だから正式な反省文にはならないよね・・2週間かけて、こんな内容だったんで、冗談じゃないってことでつき返しました」。
弁護士が言うには相手の弁護士は低所得者のために自治体が無料でサービスしている弁護士で、そもそもやる気がないとか。
だから、こういうふざけた内容でも平気で回答してくるらしい。
弁護士は続けた
「浮気男は父親やお兄さんには絶対に本件を知られたくないようで、家族に金銭的な援助を求めることはしたくないそうです。金銭的な回収は月々1-2万円を数年かけて回収するという感じですかね。まあ、いつまで相手が支払うかわからないけど・・」。
僕の弁護士も、だんだん面倒になってきている姿勢が強く伝わってきた。。。
精神的な謝罪も得られない、金銭的謝罪も得られない、、、、、
僕は何をやってるんだろうか。。。。
虚しくて虚しくて、ただ自分の運命を恨めしく思うだけだった。
2005-12-28 00:30:16
妻の浮気による苦しみの声
テーマ:僕の体調の変化
僕が過労で倒れて入院した際に、妻が付き添ってくれた。(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10006970294.html )
妻が言うのには僕はうなされながら、毎晩のように寝言を言っていたそうだ。
「ぜったいに、いやだ」
「もう、かんべんしてくれ」
「死んじゃおうかな・・・」
悲痛な叫びを寝言というかたちで訴えていたようだ。僕の心が晴れる日は来るのだろうか。
もうすぐ、僕にとって人生最悪の一年が終わろうとしている。。。
2005-12-28 00:37:02
写真 ~波乱万丈 妻の人生
テーマ:結婚
退院して、元気になったので、久しぶりに家の掃除をした。
妻のクロゼットから、写るんですが出てきた。かなり古く色あせていたが、気になったので現像にだした。
できあがった写真を手にとって、僕は胸が熱くなった。。。
写真は妻が5年前まで住んでいた妻の生家の写真だった。大きな大きな家の最後の写真だった。
妻の実家は一族で会社経営をしていた。〝していた〟と過去形のなのは、もうその会社は存在しないからだ。
妻の父は男3人兄弟でお兄さんと弟さん、そして妻の父で妻のお婆さんが設立した小さな商店を大きく成長させた。
バブルという追い風にものり、一時はクルーザーも所有していたほどだったそうだ。義父の道楽ぶりは、この頃の生活の名残もあるのだと思う。
しかし、バブル崩壊後、会社の経営は行き詰まり、借金だけが年々膨らんでいった。幸か不幸か土地はもっていたので、銀行は赤字会社であっても、融資を継続してくれたそうだ。
しかし、金融危機がおこり、各銀行による貸し剥がしがはじまった5年前、会社は倒産した。社長だった長兄(妻の叔父)は立派な本社ビルの応接室で首を吊って死んだ。
残った会社の借金数億円は連帯保証人である義父が負うことになった。妻の家族は全財産を銀行に持っていかれ、自宅も奪われ、一家四人でボロボロのアパートへ移り住んだ。
はじめて、そのアパートを見たとき、さすがに驚いた。おおよその方が想像つくボロアパートとはケタ違いにボロイアパートだったからだ。。。
その後、借金取りに追われ、そのアパートも後にし、今のマンションに住んでいる。
お婆さんが残してくれた現金が隠し口座にあり、銀行に取られる前に気づいてマンションを購入し、妻と妻の妹名義にしたらしい。
銀行をはじめとする債権者からの督促で義父はノイローゼになりかけていた。その頃の辛い現実を義父や義母から、よく聞かしてもらったことがあった。
当時、僕は妻に約束した
「俺が海沿いのきれいな家を建てるから一緒に生活しような。それまでの辛抱だよ」と。
僕は妻との約束を果たしたが、妻は憧れだった生活を自ら捨てた・・・・
僕が妻のクロゼットから見つけた写真は、妻が生家から退去する直前の写真だった。
何もない部屋、妻の部屋からの景色、妻の勉強机、ご両親の寝室、家の全てが写されていた。
妻はどういう気持ちで、この写真を撮っていたのだろうか。自分の生家が銀行に取られるという気持ちはどういう想いだったのだろうか。。。
その時の妻の気持ちを想像しながら写真をみていると僕は自然と熱い涙がこみあげてきた。
そして、妻は結婚前から継続して浮気が夫にばれて離婚するかもしれないという、波を経験しようとしていた。
波乱万丈というコ言葉は妻の人生を表現するのにふさわしいのかもしれない。。。
2005-12-28 23:20:27
読者の皆様の激励の感謝します。
テーマ:結婚
いつも温かいメッセージ、コメントありがとうございます。
本当にいつも救われる思いで皆様からの励ましの言葉をかみしています。
また、妻との今後についても含蓄のある意見を多数頂き、自分の気持ちを整理するのに大変役立ってます。
友人等、身近な人間からは得られない視点で助言を頂き、ブログ開始前とはだいぶ気持ちの持ち方も変わってきたと思います。
本当にありがとうございます。
2005年も終わりですね。このブログを読んでくださっている皆さんに素晴らしい新年がきますように祈念しています。
そして、僕自身が一日も早く笑顔で新しい人生を皆さんに報告できるよう、頑張っていきます。
2005-12-28 23:27:10
相談 浮気男への制裁について
テーマ:結婚
浮気男への制裁について皆さんに相談させて下さい。
ご存知の通り、浮気男への法的制裁は金銭的には殆ど期待できない状況です。
ただ、回収はできないまでも精神的には、ヤツを追い込みたいと考えています。なので、慰謝料・損害賠償を一定金額示談で請求し、公正証書にした後に、この僕が浮気男に対してもつ債権を誰かに転売できないか考えています。
いわゆる債権回収代行業者のような方。
事業主が持つ債権とは異なり、個人間の債権債務は転売ができない(もしくは、そういう業者が表だって存在しないよう)ようです。
こういう債権を回収する手段、もしくは浮気男を精神的に追い詰めることができる追加的手段が(相手を自己破産される等)あれば、もしくはアイデアをご存知の方、教えて下さい。
金銭的な問題は気にしてません。借金してでもやりたいと考えてます。
弁護士にも相談したのですが、
「弁護士の立場からは、地道に回収するしかないとしか、コメントできない」
というつれない回答でした・・・
こんなお願いをするなんて、ふざけた男だと思われるかもしれませんが、知恵を持ている方はなんとかお願いします。このまま、この事件をうやむやにさえたくないんです。
馬鹿だと愚かだと思われても結構ですので、アイデアがある方は協力して下さい。お願いします。
2005-12-29 11:28:29
浮気男の姿勢
テーマ:結婚
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10007505073.html#cbox僕の相談に親身にご回答頂き本当に感謝しております。
今、わかっている範囲での、浮気男の姿勢とそれに対しての弁護士のコメントを述べます。
①慰謝料の支払いについて
浮気男:慰謝料800万円は支払い不可能。
僕の弁護士:社会的弱者の浮気男の経済力をみても金額が大きい。満額請求は難しい。
無職であることも考慮して100万程度で妥協すべき。あまり高額な請求にこだわると、相手は支払う意思を放棄して逃げる可能性大。
②浮気男の家族への請求について
浮気男:家族には知られたくない。
僕の弁護士:38歳の成人ということもあり、親族に請求するのは困難。浮気男が親族との接触を拒否しているので、接触すれば脅迫になる。
③浮気男にサラ金で借金させる
僕の弁護士:弁護士が代理人でついているいじょうは、こういう提案はできない。
僕が直接相手に要求するのも脅迫になるとか。
④妻との離婚
真剣に検討しています。しかしながら、妻に対しても何らかの責任を追及するつもりです。
離婚をすれば、その日から、妻に対する請求権の時効が(確か3年?)発生してしまいますので、浮気男とのケリがつくまでは何もできません。
浮気男の人生を狂わせるほど、追い込むには、どこかで僕も法的、もしくは社会的ルールに背かなければいけないようです・・・
~僕の後悔(弁護士の選び方)
浮気男に徹底的に制裁を加えるべく、辣腕弁護士を雇いました。
しかし、辣腕弁護士は、この手の小額離婚訴訟に対して消極的で、あまり親身になってくれません。
数千万、数億規模の案件をこなす彼らにしてみりゃ、何の実績にもならない小さな案件には必要以上に時間をかけたくないといのが本音でしょう。
友人から聞いていたものの、改めてここまでのやる気のなさというのを知り、後悔してます。
浮気・不貞・離婚訴訟は、個人でやっているような小さ目の弁護士事務所をお勧めします。
2005-12-31 08:54:19
良いお年を
テーマ:結婚
今年は自分にとって最高になるはずの年でしたが、人生最悪の一年になりました。
そんな中、このブログを通じて多くの方に元気を頂いたこと感謝しております。
いつもくもりのような僕の心に少しばかしの陽をさしていただくようなコメント等ありがたかったです。
来年はなんとか、この長く暗いトンネルから脱したいです。とりあえず、浮気男の戦いは続きますが頑張ります。
皆様、来年も引き続き宜しくお願いします。よいお年を。
2006-01-04 01:39:22
新年 おめでとうございます
テーマ:結婚
年が明けました。。。
今年こそはいい年になるべく頑張ります。
浮気男への制裁、妻との 関係について書き綴る予定です。
本年もよろしくお願いします。
2006-01-07 00:35:33
浮気男の挑発 再び
テーマ:浮気男の不誠実な態度
2005年も終わろうとしていた頃。浮気男の不誠実な対応と追い詰めるにも最後の一手が見つからない苛立ちで僕は悶々とした年末を迎えていた。
街はクリスマスで彩られていた。
街ですれ違う恋人同士、親子皆が素敵な笑顔であふれていた。僕だけが晴れない表情で歩いている、そんな気持ちになっていた。。。
クリスマスも過ぎたある日、弁護士から電話があった。
「こんにちわ。先方弁護士から連絡がありました。結論から言うと、慰謝料10万円で合意してくれないかとのことでした。もちろんつき返しましたけどね。再度検討するとは言ってましたが、この案から大幅に前進するような条件は期待するのは難しそうです。。。」
ええ・・・こんだけ辛い思いをして、、死ぬほど苦しい想いをして、、、、たった10万円で決着??
誠意あるなら、こんな条件出せないはず・・・
悔しくさと怒りで気が狂いそうだった。
ただ、弁護士に再交渉を委ねるしかなかった。
その晩、僕の携帯に公衆電話から着信があった。
プルル・・・・
嫌な予感がしたが、電話に出た。
嫌な予感は的中した。浮気男からだった。
久しぶりに直接聞く彼の言葉は、またしても僕を激怒させた。
「テメー、俺がなけなしの10万円払ってやるって言ってんだから、いい加減折れろよ!ごらぁああ。こっちはなテメーとテメーの馬鹿女房のせいで職を失ったんだよ! クソ餓鬼がなめてんじゃねーぞ!」
弁護士が間に入っているにも関わらず、この態度。浮気男の精神構造は完全にいかれている。
僕は煮えきる怒りを抑え、敢えて冷静に対応した。こういう人間は冷静に対応されることが一番の屈辱だと考えたからだ。
「あなたこそ、いい加減にして下さいよ。38歳のいい男がよその女に手を出して10万円で許せなんて、どういう神経してるんですか? 大人をおちゃくらないで、真剣に対応してはどうです? 弁護士がついてるのに、こんな突発的な行動して恥ずかしい思わないの? 」
僕は思いっきり冷静に嫌味な口調で返答した。
「きーーさーーまーー!!! けっ、訴えるなら勝手にしろ。俺は金は払わないし、裁判で負けたとこで俺は何も痛くねーんだよ。せいぜい、無駄金を使って自己満足してろ、このクソガキ!!!あ~んんん」
「お望みどおり、地獄まで追い込んでやるから、待ってろ!!」
少し声を荒げて僕も応戦したが、言い終わる前に電話を着られてしまった。本当にこの男だけは、とことん制裁を加えてやりたい。
世の中には、こんなふざけた男がいるかと思うと苛立たしかった。。。
僕の2005年は終わろうとしていた。。
2006-01-07 13:49:09
弁護士からの最後通告
テーマ:結婚
浮気男からの挑発的な電話の後、僕は弁護士にこのことを報告した。
先方の代理人へ抗議して頂くためだ。
「ふざけた態度ですね。わかりました。先方の弁護士へは伝えておきます。ただ、公衆電話からの着信で録音とかないから、浮気男が事実否定したらキツイですね。しかも彼なら平気で事実を否定しそうじゃないですか。ま、いづれにしても強く言っておきますよ」
弁護士は淡々とこたえた。そして最後にこう付け加えた。
「僕さん、そろそろ私も代理人としてはっきり言っておかなければいけないことがあります。もう、本件はどこかで区切りをつけたほうがいいと思います。あの手の相手は裁判したところで反省することはないことが多いです。なんでお金を使うだけ使って不本意な結果になりますよ。あと、僕さんも相手を殴っている以上は、相手が脅迫されて事実と異なる念書を書かされたと言ってくる可能性が高いです。だからある程度のところでケリをつけることをお勧めします」
この手の話は何度も聞かせれてたが、今回は僕への最後通告にもとれた。。。
「ありがとうございます。でも、お金の問題じゃないんです。自分自身が納得いくとこまで僕に付き合ってもらえないでしょうか」
僕は悔しい気持ちを押し込めて、胸から搾り出すようにそう伝えて、弁護士事務所を出た。
記録的な寒波が襲う師走の東京は僕のまわりだけの現象じゃないのかと思うくらい暗く、辛い現実だった。
2006-01-07 21:57:57
おみくじ
テーマ:結婚
年が明けて僕は友人と初詣に行った。快晴の元日、今年は状況を改善したい、そう思いながら新年の朝日を浴びていた。
初詣を済ませて、僕はおみくじをひいた。僕は占いやおみくじが嫌いなので普段であれば、やらないけど、自分が置かれている環境もあって、試しにひいてみた。
結果は、、、、、
『凶』 でした(苦笑)
なんとも。運にも見放されてしまったのかと思っちゃいました。。。。漫画のような本当の話です。。。
友人が凶は確率的に出る可能性が極めて低いから、むしろラッキーなんだよと苦し紛れのフォローを入れて笑ってました。
とにもかくにも、今年もやるしかないのだろう
2006-01-09 02:37:43
うなされる夜
テーマ:僕の体調の変化
夏から続く激しいストレス。僕は安眠できる日はほとんどなかった。
寝言で悲痛な声をあげているのは前にも話したとおりですが(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10007475773.html )、最近は夜中に突然の叫び声をあげる自分の声で起きることが多い。
きまって、夜中の3時半頃にいつもわぁーーーっと大声で叫んで(うなされて)一度目覚める。。。
自分のうめき声で起きてはドキドキしているという悪循環である。。
なんとも情けない吾身。快眠という感覚を忘れてしまったようです。
2006-01-09 15:17:35
ほら吹き 浮気男
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男への挑発(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10007762068.html )に対して僕は弁護士経由で抗議した。その回答が先方の弁護士から返ってきた。
僕の弁護士は先方からの回答を以下のように説明してくれた。
『浮気男の携帯電話に何度も何度も非通知着信があって、怖くて気が狂いそうになり、公衆電話から僕さんに電話したそうですよ。浮気男は非通知で何度も嫌がらせのように電話するのは僕さんしかいないと思ったらしいですよ。まあ、その非通知着信の話もどこまで本当かわかりませんけどねぇ。浮気男は電話で僕さんに恫喝されたと言ってるようです。まぁ、今後は非通知電話や公衆電話の着信は出ないようにすることでしょうか。大事な電話なら留守番電話にメッセージを残すでしょうし。』
いつもどおり淡々とそして人事のように弁護士は話してくれた。
新年早々、浮気男のふざけた態度・発言は許せなかった。
悔しくて悔しくて、腹わたが煮えくり返りそうだった。こういう、非常識かつ道徳心のない人間にどう制裁を加えたらいいのか。。。
このブログを通じて多くの方から寄せられるメッセージ。励ましの声。いつも感謝しています。
ただ、そんな素敵な言葉を全てかき消すように、踏みにじるように浮気男は僕へ暴言を吐きかける。。。
仕返ししたいけど、何もできないはがゆさ。悔しいけど何もできない辛さ、僕はそんな状況から抜け出すことができずにもがいています。
戦いたいのに戦えないはがゆさ。悔しさ。辛さ。
自宅の窓から見える海辺の眩しさが、今は虚しさを助長させるだけのものでしかなかった。。
2006-01-10 22:29:54
妻が浮気をした理由
テーマ:結婚
年初、妻の両親に新年の挨拶をすべく妻の実家を訪問した。状況はさておき、礼儀だけはちゃんとしておきたかったからだ。
妻も妻の両親もかなり僕に気を使っているのを感じた。
今回の話には触れることはしなかったし、むこうもそうだった。
よそよそしい雰囲気だったが、新年の挨拶を終え僕は妻と近所の神社へ行った。久しぶりに妻と二人で歩いた。。
夕暮れ時、僕は妻に聞いた。
「前にも聞いたかもしれないけど、なんで浮気したの?俺の何が不満だった?」
こういう話を妻にすることに抵抗はなかった。妻には、もう感情がない証拠なのだろうか。
妻は辛そうに、そして小さな声でこう応えた。。。
「・・・ごめんなさい。最初は結婚前の遊びのつもりが本気になちゃって。でもね。今は貴方を一番愛しているし、大事に思っているの。一生一緒にいたいの。だから、もう一度、私にチャンスを下さい」
妻は路上で人目を気にせず大声で訴えた。泣きながら訴えた。顔をくしゃくしゃにしながら訴えていた。
「そんなこと無理だよ。自分が一番わかってるだろ?俺は今までお前を誰よりも愛し、誰よりも大事にしてきた。なのに、こんな裏切りはないよ。もうやめようぜ」
僕はできる限り優しく、丁寧に妻へそう言った。
妻は新年早々、ずっと泣いていた。僕は車で妻を家に送りとどけ、自宅に帰った。また、誰もいない海沿いの独りの生活に戻ったのだった。
あんなに愛した妻への情は驚くほどなかった。あんなに愛し合った二人なのに、結末はなんともお粗末なものだった・・・
2006-01-13 00:22:37
荒れる気持ち
テーマ:結婚
少し戻って年末の話。僕は浮気男の再度の挑発(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10007762068.html )の精神的に荒れていた。
この数ヶ月、自分が生きているのか死んでいるのかもわからないくらい。朝なのか夜なのかそんな感覚もないくらい疲弊していた。
忘年会の帰りの電車で酔っ払った初老の男性に若い男が絡んでいた。どうやら車中で携帯電話で話しているのを注意され逆ギレされたらしい。
大声で初老の男性に罵声を浴びせる若造を僕は許せなくなってきた。そして、こんなふざけた状況を社内の誰一人として仲裁に入らない、若造を注意しないこの車内のしらじらしい雰囲気にも頭にきた。
僕が置かれている状況が浮気男の不誠実な対応に悩まされているだけに、余計にそう感じた。僕は若造に近寄って、注意した。
「やめろよ。皆、年末で疲れてんだから。」
初老の男性と若造の間に自分の身体をいれた。
その瞬間、若造は僕の胸ぐらを掴んできた。
「んだよ。リーマンがよっ。てめー、うぜーんだよっ!」
威嚇するように自分の顔を僕の顔に寄せてきた。あ~んって顔で。
このふざけた態度に僕の中の何かがふっきれた。僕は正常ではいられなくなった。
ドスンっ! ドスンっ!!
僕は頭突きを若造へ2発かました。ひるんだ若造の腕を後ろにひねり、ちょうど、停車して開いた電車のドアの向こうに投げ飛ばした。
「てめー!!」
若造は叫びながら、ホームから僕に飛び掛ってきた。僕は再度、両手で若造をホームへ突き飛ばした。
電車が出発したが若造はドアの向こうで叫んでいるのが横目に見えた。乗客の一人が
「兄さん、かっこいいね~。あんな奴、ボコボコやっちゃえよ」
とヘラヘラよってきたが無視した。
そう思うなら、見てみぬふりしないで、あの若造を注意しろよと思った。
悪事を目の前にして、見ないふりしている人たちが僕には許せなかった・・・
僕の妻の浮気を婚前から見てみぬ振りしていた妻の友人達のような無責任なやつを許せなかった。
正義感なんて立派なもんじゃない。ただ、こういう無責任な人が少なくなれば、浮気で苦しむ人が、僕のような人間が、もう少し減るんじゃないかという思いだった。。
僕は殴り合いの喧嘩をする人間ではない。むしろ温厚なタイプだ。
あの若造に自分が迫っていった時、心のどこかで僕をボコボコにして欲しいと思っていた。
刃物で刺し殺してみろとも思っていた。自分を消して欲しいという思いがあったんだ。
ただ、僕を威嚇する悪びれない若造の顔を見たとき、そんな思いは消え、闘争心だけで行動してしまった。
不誠実な奴は許したくない、、、そういう思いが僕の行動を変えている。僕はこんな男じゃないんだけど。
2006-01-14 15:26:30
夫婦仲は他人からはわからない
テーマ:結婚
新年、久しぶりに後輩達を連れて飲みにいった。異動して他部門にいったやつ、転職したやつ、大人数の仲間が集まり、キャリアの話。職場の話。プライベートの話。いろんな話題に花が咲いた。
転職した後輩が楽しそうに僕に酒をつぎにた。
「昇格おめでとうございます! なんか、最近丸くなったらしいじゃないですか。結婚すると尖った角がまるくなるんすかぁ? それにしても、半年前に比べてやつれましたね~。仕事のしすぎもあると思いますが、新婚生活頑張りすぎじゃないんすか~。少子化対策、よろしくお願いしますね」
可愛い後輩の一言がみょうにつらかった。みんなから見た最近の僕の姿が凝縮されてるメッセージだった。
とそして別の後輩が話しはじめた次の話で僕は酔がいっきに冷めた。
「俺の職場にすげー美人がいて、最近、結婚したんすよ。明るくて可愛いんすよ。いつもニコニコして幸せそうだと思ってたら、新婚一年で離婚するらしいんすよ。旦那が暴力ふるうのが原因らしいっす。凄い幸せそうだなって傍からみりゃ、そう見えてたんづけどね・・・夫婦って他人からはわからないもんですね~。まあ、僕さん夫妻にはあてはまらないいすよね。憧れの夫婦って思います!羨ましいな」
ドッキ。
その一言が胸に突き刺さった。そして動揺した。
それ以降、何を話したかは覚えていないが、なんだかむやみやたらにしゃべりまくって、騒いだのを覚えている。
まるで自分の現状を後輩達にさとられるのを必死に隠すかのように。
そうなんだ。夫婦の仲というのは他人からはわからないものなんだ。
外見幸せそうな夫婦でも見たままの二人が、本当の二人ではないんだ。
誰よりも僕が一番わかっていた。
2006-01-15 04:40:49
満月の夜
テーマ:その他
今夜は満月がとてもきれいな夜だった。あまりにも月明かりに照らされた深夜の海岸が美しいので、僕は家のそばの浜辺へ出た。
海岸に座ってずっと海辺を眺めていた。水面を照らす月光が波で揺れる瞬間はなんともいえないくらいきれいだった。
ちかくのコンビニでコーヒーとお菓子を買ってしばらく海辺に座っていた。
関東地方は豪雨だった日中が嘘のように、穏やかな夜だった。夜空は澄み渡り、僕の頭上に輝く星は、くっきりはっきり輝いていた。
こんなキレイな海岸で独りコーヒーを飲みながら月光まばゆい海を眺めるなんて贅沢だと思っていたら、警官に職務質問された。。。。
結婚前、妻とデートを重ね、愛を語りあったた海岸。ここに立つといつも妻との思い出がフラッシュバックされていた。
でも、そういうことはもうなくなってきた。僕の中で意図的にそのようにしているのかもしれない。
妻のこと、妻の浮気で苦しんでいる現実をおもいだしたわけじゃないが、夜の海をみていたら、急に涙がでてきた。
悲しんだかなんだかわからないけどボロボロ泣いてしまった。満月のせいなんでしょうか・・・
泣いたらすっきりした気分になった。泣くという行為はストレス発散効果があるTVで観たことあるけど本当ですね。
その勢いで今日はブログを書いてみました。
2006-01-16 22:11:59
浮気男の退社理由
テーマ:浮気男の不誠実な態度
話は前後するが年末、浮気男の退職理由を妻の会社の同僚から聞いた。(浮気男退職について;
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10006521665.html )
妻との不倫が会社内にもばれた浮気男は妻のことを誹謗中傷していたらしい。そんな浮気男に対する社内の眼は厳しく、特に妻が仲の良かった同僚達は厳しかったとか。
妻が社会人としては非常識な退職のしかたで会社を去り、ある種、不倫に対する反省の姿勢をまずは示したが、ノウノウと会社の残る浮気男は誰がみても非常識にうつったようだ。
そして、僕からの法的追及が厳しくなり怖くなって、社長に相談したらしい。そして、社長に妻の誹謗中傷をぶちまいたところ、社長から
「自分の保身だけを考えるな!」
と一喝されたらしい。そして、一ヵ月後に会社を去ったとか。誰からも見送られることなく会社を去ったんだと・・・
そして今、被害者である僕に激しい牙をむいてきた。反省なんて全くしない。悪びれない。やるだけやって、僕に牙をむく浮気男。
僕はこいつを絶対許せない。
2006-01-17 23:45:04
優しい人
テーマ:その他
優しい人ってどんな人だろうか。人それぞれ定義は異なるだろう。
僕はクリスチャンの家庭で育った。両親は幼少の頃から僕によく言っていた。『人の痛みのわかる人になりなさない』と。
小さい頃、なんとなく聞き流していたこの言葉。今はいたいほどよくわかるんだ。
たくさんの涙を流した人。たくさん辛い経験をした人。たくさん悲しんだ人。。。
多くの痛みを知っている人は人の痛みを親身に感じることができる。
『たくさん悲しんで、たくさん辛い経験をしないさい。そうすれば人間として一回りも二回りも大きくなれるんだよ』
父はよく僕にそう言っていた。幼少の頃の話だ。
今、改めて、父の言葉を思い出してみる。もし、その言葉が本当ならば・・・・僕はこの辛い日々を乗り越えたら男として、、人として、、、大きく成長できるのだろうか。
こたえはわからない。けど、いつか、今の僕のように生死の狭間でフラフラしているような、苦しんでいるような人に、何か生きる後押しになるような言葉をかけてあげられる。そんな人間になれたらなと思う。
まだまだ、道は長いかな・・・
2006-01-20 00:41:59
頑張らない努力
テーマ:その他
仕事帰りに上司と食事をした。
恵比寿の洒落たワインバーに連れていってもらった。20年間のニューヨクーク勤務を経て、日本に帰ってきた上司はワインに造詣が深く、洗練されている。
何より人柄も最高でいろいろと刺激を受ける方である。今日は上司の会話のなかに、今の自分に対して考えさせられる話と言葉があったので、ちょろっと寝る前の書いてみようと思います。
もちろん、上司は僕の身に起きていることなど知らない。
上司の話で心に残ったこと。
ワイン好きの上司はNY在住の時はカルフォルニアによくワインの買い付けに行ったそうだ。自分のお気に入りのワイナリーを見つけて買い込むのだそうだ。
彼曰く、美味しいワインが育つ土壌というのは厳しい荒れた土地が多いのだそうだ。厳しい環境にあってこそ、美味しい、魅力的な味をもつワインが育つらしい。
ワインの話ながら、厳しい環境は生き物を強くするんだなぁと、ほろ酔いで上司の話を聞いていた。
僕も今回の件で美味しいワインになれらなきゃなと・・・厳しい環境で枯れてしまうブドウの木もあるそうだ(苦笑)。
店を出てから駅までも話は盛り上がった。上司は僕が最近、仕事をがむしゃらにやり過ぎるのは気になるらしい。
こっちは、妻の浮気で仕事に集中できる時間が少ないので、人一倍時間をかけてでも人並みの仕事はせねばというくらいのつもりだった・・・上司は別れ際にこういった。
「先は長いよ。時には頑張らないという努力もしないとな。」
頑張らない努力。いろんな面で、今の僕に必要な努力かもしれない。
2006-01-20 23:46:49
両親の眼力
テーマ:結婚
以前も書いたように僕の親父は眼力が凄い。(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10006307839.html)
30年以上にわたり、何百人もの部下と話し、何千人もの相手と交渉、商談をしてきただけの人の顔を読む。
そして、そんな父にずっと付き添ってきた母も父ほどではないが人の顔を読む。
最近、妹が実家に帰ったときに母がこういってたそうだ。
「あの子(僕)、夫婦関係でものすごい悩んでると思う」
と。僕と妹が、昔、僕の家にホームステイに来ていた留学生と新年に会ったときの写真を見て、そう言ったそうだ。
「そうだな。あいつはこういう目の男じゃないね。かなり悩んでいる、しかも夫婦関係で悩んでいる人間の笑顔だな。。。。」
父もそう言ったらしい。心配だから、ちょっと電話してみようかという母を父はこういって止めたらしい。
「耐え切れなくなったら、自分で結論だしたら、あいつから連絡あるはず。やめろ。しかも、こんな憶測だけの話をするために、忙しいサラリーマンの時間を邪魔するな。二人はうまくやってるんだよ。きっと・・・」
妹には明らかに自分の本心とは異なることをいってるように見えたらしい。
その後、父はいっさい僕の話を口にしなかったらしいが、母はずっと僕達夫婦への疑念を妹に話していたらしい。
しばらく両親とは会ってないない。でも、だからこそ?、二人は僕の異変に気づいた。しかも、たった数枚の写真をみただけで・・・・僕はそんなに不幸な顔をしているのだろうか。
鏡をみてみる。
やっぱり、しょぼくれた顔に見えた・・・
情けない顔している、やつれた男が立っていた・・・
お父さん、お母さん、心配かけてごめんなさい。鏡にむかって呟いた。
2006-01-22 17:52:46
今、妻は
テーマ:結婚
浮気発覚後、妻は仕事を辞めた。学生時代からの憧れのマスコミの職業を浮気の代償として失った。(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10006521665.html )
僕との別居開始により、実家に戻った妻は当初一ヶ月は何もしないで家事手伝いをしていたが、家に生活費をいれないで過ごすのは両親に悪いと思ったのか、仕事を探しはじめた。
マスコミでクリエイター職をしていた妻だが、一般企業での事務職経験はなく仕事の先がなかった。
同じマスコミ業界では、さすがに気が引けたのか探さなかったようだ。。。
また、不自然な退職経歴のついた妻を採用するマスコミ関係の仕事はなかった。
妻は結局、地元のスーパーでパートをはじめた。朝10:00~夕方6:00まで勤務。時給800円のパートだった。
1時間の昼休みには、家に戻り、昼食をとってから、またパートに戻る。そういう生活をしていると義父から聞いた。
年始も妻はスーパーで働いていた。僕は新年の挨拶に妻の実家に行く際に、妻の働くスーパーをのぞいた。妻をすぐに見つけた。
ピンク色のスーパーのユニフォームを着て商品を棚に並べていた。大きいダンボールを倉庫から運んできては、並べていた。
なんか辛かった。いつもお洒落に着飾って、派手なマスコミ業界で働いていた妻は、今、下町の安売りスーパーで年始から働いていた。。。
僕が幸せにするはずだった妻は、幸せな顔をしていなかった。
手は埃で黒くなりながら、きれいにしていた爪もボロボロになりながら、パートに専念していた。
妻は僕に気づかなかった。僕は気づかれる前に店を出た。
妻が僕の人生を変えたように僕も妻の人生を変えたのかもしれない。自業自得と一言でわりきれない、妻への想いだった。
2006-01-23 01:45:26
積雪の浜辺
テーマ:結婚
週末の大雪から一転、今日は気持ちのいい天気だった。
僕は海岸にいった。砂浜は雪で覆われていて、それは美しい光景だった。
真っ白い、誰も踏んでいない雪で覆われた砂浜に、波が打ち寄せる。穏やかな波と、その波を浜辺で待ち受けるやわらかい雪。
見慣れない組み合わせが、なんとも素晴らしい。
ザク、ザク、ザク・・・
雪の上を歩きながら、雪の感触を足で感じる。
ザザぁ~・・・
耳からは波の音が聞こえてくる。
スぅ~。
鼻からは澄んだ空気が体内にはいる。
五感を刺激する感触がたまらない。プチ贅沢な気分になる。
2006-01-24 22:10:14
影のある笑顔
テーマ:その他
昨年末から僕をヘッドハンティングしてくれる会社があった。
某外資系企業だが、日本での業務拡大に伴い、僕が専門とする分野で中堅スタッフを募集していたのだ。
昨年前半にかけて、そこそこ大きい案件に携わっていた僕がヘッドハントの対象になり声をかけて頂いた。
何度も何度も熱心に声をかけて頂いた。条件面・待遇面でも非常に魅力的だった。
ただ、私生活の状況が状況だけに、どんなに好条件でも転職する気にはなれなっかた。
年が明けて、環境を変えて気分転換を図りたいという思いもあり、昨日、相手の会社の担当者と会った。
面談はトントン進み、都内の某高級ホテルのラウンジでアジア太平洋地区の責任者と面談した。かなりいい印象だった。
今日、ヘンッドハンターから連絡があった。
「僕さんのこと気にいってましたよ。能力、人間性ともに申し分ないって。でもね、面談した方全員が、何か笑顔に影があるとか、悩みがある顔をしてると言ってたそうです。実は私も最初、そのように思いましたよ。何か悩みや不安があるのかなと。他言しないので、お伺いすることできますか?」
「・・・ええ。まあ、ちょっと。これを話さないとダメですか?」
僕は自分の話を数回しか会ったことのないヘッドハンターに話す気にはなれなかった。
「いや。そんなことないですよ。ただ皆さん、そこだけが少し気になると仰っていたので。僕さんがその気なら、すぐに採用のオファーが出ます。」
「そうですか。お手間かけて申し訳ないのですが、やはりプライベートの問題が解決しない限り、転職はやめておきます。きっと、ご迷惑かけてしまうので・・本当に申し訳ございません」
僕は転職の誘いを断った。職場や相手の企業が気に入らなかったのではない。初めて会う人にも笑顔に影があると思われるような顔をしている自分が嫌だったんだ。
僕は本当に心の底から笑うということを忘れてしまったようだ。どれだけ大笑いしても、どれだけ楽しんでいても、いつも心から、脳裏から、妻の浮気の事実が消えることはないからだろう・・・
条件のいい職を手にする前に、自然な笑顔を取り戻すことが僕の目標なんだろう。
2006-01-25 21:42:42
浮気男との本戦へ
テーマ:結婚
先週末、東京は豪雪にみまわれた。その前夜、僕は浮気男との本戦を決心した。
弁護士も融通の利かない僕にはなかば呆れている。
悔しくて悔しくて、うまく考えや文章が整理できないので、すこしづつ書いていこうと思います。
海沿いから眺める夜空は澄んでいて、星の輝きが視界に飛び込む。鼻から吸い込む冷たい空気がやんだ身体をかけめぐる。
僕はやりきれない思いで途方にくれる。この夜空の下には、こんなに悩み苦しむ人は何人いるのだろうか。
2006-01-26 03:04:12
ありがとう
テーマ:その他
興奮してるからか、昨晩から、どうしても寝付けない。
ブログを開くと、前のブログに嬉しいコメントが。本当にいつも感謝です。
自分が納得がいくまで頑張るつもりです。後悔だけはしたくないので。
2006-01-26 22:58:49
浮気男の誠意
テーマ:浮気男の不誠実な態度
関東地方が記録的な豪雪に見舞われる前夜、弁護士から連絡があった。
「浮気男の弁護士から最終的な結論がでてきました。話したいので事務所まで来て下さい。」
業務中だったが、いてもたっても居られなかった。僕は早々に仕事をきりあげて事務所に向かった。
「浮気男は10万円でケリをつけたいようです。それ以上は何もできない。それが先方の最終結論です。これで終わりにしませんか? 判例でもこの種の事件は僕さんが要求するような慰謝料や損害賠償は請求ないきないんです・・・」
弁護士は丁寧に説明してくれた。
「こんなの、誠意じゃないですよね。先生もわかってくれていると思ってました。。。。」
僕は泣きたい気持ち、悔しい想いをかみ締めて、言葉を搾り出した。
「相手が経済力能力ないんだから仕方がないんですよ。理解して下さい。。判例でそうなんです」
呆れるように弁護士はそう言った。僕にはこの発言が許せなかった。僕の代理人なら僕の気持ちも察していると思っていたから。少なからず・・・
「判例、判例って、判例は解決策を見出すための手段であって、lそれ自体が解じゃないでしょ?? 判例を当てはめるだけの弁護を求めるのに、僕は高い報酬を払ってるんじゃないですよ!!それがプロフェッショナルの仕事なんですか?? プロなら顧客の声に応えて下さい。」
弁護士は閉口した。そして、少し間をおいてこう言った。
「じゃあ、どうしたいんです?」
あきらかにイラついていた。僕の発言にむかついてたんだろう。
「浮気男とやつの弁護士、僕等の4人で会談の場を設けて下さい。 その会談の結果を受けて僕の最終回答を出しますよ」
僕はそう告げて、事務所を後にした。大雪前夜の寒さが身体芯まで身にしみた夜だった。
2006-01-29 09:37:37
浮気の傷痕
テーマ:結婚
弁護士に浮気男を交えた4者会議を依頼したものの、返事はない。
相変わらず、悶々としながら生活する僕は、最近毎週見ているドラマを見るために仕事を早く切り上げ家に帰った。
何かお菓子でも買おうと、近所のコンビニへ寄った。
会計するべくレジに行くと。突然、前の客が店員へ怒鳴り始めた。
「てめー!!んだ、その態度は!!!舐めてんじゃねーーぞ」、
工事現場の作業員らしきオヤジが若いレジの店員に食ってかかってる。年末の若造といい、最近、こういう状況に直面することが多い。。
他の店員も困った顔して、レジ前で列をなしていた。
僕はドラマの時間に遅れるので、オヤジの横を割り込んだ。
「すいませーん。急いでるんで先に失礼しますね。お兄さん、悪いけど、僕の先にやって。 おじさん、悪いけど、続きは僕の会計終わってからにしてね」、
一応、丁寧に断って、割り込んだ。
店員も助け舟とばかりの顔で、少しホットしてるようにも見えた。
オヤジが凄い眼で僕を睨んできた。とりあえず、もめるのはゴメンなんでニコって笑ってみる。
オヤジが僕の腕を掴んで、こう言った。
「兄ちゃん、いい男だね。もてるでしょ?」
「???な、なんだ」心の中でそう思いつつも。
「オジサンほどじゃないっすよ」
と笑顔で返してみた。
タコのように真っ赤な顔で怒っていたオヤジの顔が急に穏やかになり、僕に肩を組んできてた。
「あんちゃん、俺の話を聞いてくれよ~」
というオヤジの言葉に内心ウゲって感じだったが、店内の他の客も、レジの店員も早くこのオヤジを外へ連れ出せといわんばかりの視線を僕に送っていたのを感じた。
「いいっすよ。とりあえず、他のお客さん待ってるから外にでましょう」
僕は心にもないことを口にしてオヤジをコンビニの外へ連れ出し、彼の話を聞くことに。ドラマ開始の時間が迫っているので気が気じゃなかった。
「俺の女房が男作って逃げちゃってよ。ああいう、チャラチャラした男見てるとつい、カッとなっちゃうんだ」
オヤジの話は延々と続いた。自分の身の上話だった。女房に逃げられた話だった、、、
なんてタイミングで僕にこういう話をするんだろうか、、、
最初はその偶然に驚いたが、、、しまいに何十年か後、僕もこのオヤジみたいに妻の浮気を思い出して、他人に怒鳴ったりするのだろうか、、、
そんなことを考えていた。。
こういうのが浮気の傷痕なのかなと思った。
オヤジが何を話したかは途中から聞いていない。。。
ただ、別れ際、嬉しそうな顔で帰っていった。
「兄ちゃん、風邪引くなよ~」
30分も僕をひきとめて、一方的な話をしたオヤジはそういって、帰っていった。
僕はドラマ「小早川伸木の恋」を見逃した・・・・・
2006-01-31 00:45:18
今日のこと
テーマ:結婚
弁護士と浮気男と浮気男の弁護士と会ってきました。
なんだか、ぐったりです。週明けから。
落ち着いてから、また報告します。今日は疲れたので寝るとします。
あと、たくさんのコメントありがとうございます。以前にも書きましたが今は一つ一つのコメントに返事を返すことはできません。ただ、頂いた貴重なコメントや意見に対する自分なりの回答は段階的にブログ内で応えていくので、引き続きよろしくお願いします。
2006-02-03 00:27:47
浮気男と再会①
テーマ:浮気男の不誠実な態度
その日は朝から気持ちがソワソワしていた。僕と浮気男、双方の弁護士で夜に会うことになっていた。
業務に集中することはできなかった。これまでの浮気男の言動がフラッシュバックで脳裏によぎる。鮮明に僕の頭によぎる浮気男の顔が僕の集中力を奪っていた。
午後7時。僕は弁護士事務所の応接室で浮気男をまっていた。僕の弁護士はとりあえず落ち着いてくださいね。冷静に話しましょう。
そんなことを何度も僕に言い聞かせるようにしていたのを覚えている。
予定の時間より15分ほど遅れて浮気男と浮気男の弁護士が応接室に通されてきた。
ガチャ。戸が開いて浮気男の弁護士が入ってきた。そして、少し間をあけて浮気男が入ってきた。
ダボダボのジーンズによれよれのスウェットという相変わらずのいでたちで入ってきた。
「こんな時も遅刻かよ!!」
僕の声が部屋に響き渡った。一瞬だけ浮気男と眼があったが、彼はすぐに目をそらした。僕と視線がからむのを避けていた。
僕の怒りをぶつけるチャンス、浮気男の誠意を確認するチャンスを僕は再びえた。
とことん話すつもりで、ソファーに座った。
興奮で僕の口の中は既にパサパサだった・・・
2006-02-03 01:12:34
僕のこと、僕の考え方
テーマ:その他
たくさんコメント頂いてるので僕に対する意見について少しまとめました。僕がどういう考えで行動し、ブログを書いているのかを少し知って頂ければと思います。
◆僕のプライドは高いのか
よくコメント頂きますよね。僕はプライドが高いんだって。その通り、僕はプライドが高いです。
ただ、こういう指摘する多くの読者さんと僕とではプライドに対する定義が異なる気がしますので、プライドについての解釈を整理させて下さい。僕はプライドとは『自分に対して絶対であること』と考えています。つまり、何事においても自分の考えについて、価値基準について妥協しないことだと思ってます。ただ、僕のプライドが高いと指摘をくださる方の文脈から推察すると、多くのかたが『他人から見られる自分を格好よくみせたい、他人に対して一段上にたちたい』という意味で使っているかたが多いような気がしました。これをプライドというなら僕は当てはまらないです。だって、こんなに泥の中をはいつくばるような無様な姿で浮気男と戦っているんですから。他人に対してではなく自分に絶対であること・・・・それが僕の考えるプライドです。
◆僕は挫折を知らないか
それなりに経験してきたと思います。ただ、今回のような経験は人生初めてだし、周囲でも聞いたことはないです。精神的に病んで、身体に異常がでるくらいの挫折はないです。僕が挫折を知らないという指摘をする方が多いですが、そういう方やその周囲の方もやはり、僕のようなもしくはそれ以上の挫折を経ているのでしょうか。今の僕の状況を挫折というなら、これ以上の挫折は僕はないです。ただ、こういう経験を多くの方がしているかは疑問ですが・・・
◆僕はエリート意識が強いか?
むしろ劣等感の固まりです。いつもいつも、何事においても、もう一段上のレベルにいきたいと願い努力してきました。エリート意識等全くないですね。そもそも、エリートってなんでしょう?僕はエリートとは『ノブレス・オビリージェ』を徹底できる人だと思います。これは、英国エリート養成学校で徹底されている考えかたで、自分の身分に相応の責任を果たすという意味です。僕は自分の責任を果たせていません。事情はどうあれ、僕は妻を不幸にしました。夫としての責任を果たせていません。こんな僕がエリートであるはずがないですね。。。
◆妻との恋は一人よがりだったのか
このコメントも過去多くよせられましたが、この種のコメントは読むたびに胸が痛みました。。。今、結果としてこういう最悪の状況です。ただ、妻と過ごした時間は最高に幸せな日々でした。学生時代の美しい思い出が幻想だと他人に言われても僕はそう思いません。かりに幻想だったり、ひとりよがりでもいいんじゃないでしょうか?そのくらい一人の女性をがむしゃらに愛せることって人生でそうそうないですもん。他人がなんていおうが、どう見られようが、恋愛って夢か現かわからないくらい、はまった人がHappyなんだと思います。
むしろ、そういう経験がない人には傷つくとか気にしないで、一人よがりでもいいから、がむしゃらに人を愛す経験をしてみてはと思います。
◆妻は僕の社会的地位や経済力に惚れたのか?
違うと思います。妻をかばうわけじゃないですが、僕らは学生時代から交際し、少なくとも僕は貧乏学生でした。家もサラリーマン家庭ですので、打算的な人間なら近寄らないでしょうね。当時の僕には。
◆育ちを気にするか?
育ちは気にします。でも、これも家柄とか金持ちとか、貧乏とかじゃないですよ。育ちって、20歳過ぎたら今の自分って親のせいじゃなくて、自分のせいだと僕は思います。なりたい自分がいたら、自分を高めたいと思ったら、人は自分がなりたい人の輪に飛び込むもの。40歳近くなっても礼儀をしらない浮気男なんかは明らかにろくな生き方をしていないという意味で育ちが悪いと思います。妻にしても最低限の倫理観を欠如しているので、社会人として自分が身をおいた環境が悪かったんだと僕は思ってます。
◆妻を上からみてるか?
今は見てます。だって、こんな最低なことをしてきたのですから。でも、こうなる前はしてませんよ。上からみることも、下かみあげることも、横に並んで見つめあうこともしてきました。上から見るという一方的なみかたはよくないと思いますが、時によって見方を変えて複眼的に相手と向き合うことはいいことだと僕は思います。
寝れないので長々と書きましたが、こんなもんかとう程度に読み流してください。
2006-02-04 11:05:58
浮気男と再会②
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男への僕からの一喝で僕等の4者会談ははじまった。
相手の弁護士がこれまで浮気男と話したこと、彼の経済的状況、反省状況をだらだらと説明する。その間、僕の鋭い視線はの先には下をうつむいたまま、大人しく座ってる浮気男にずっとむけられていた。
『・・・・ということなので、今回の件は10万円でご理解頂きたいと思います。過去の判例からみても妥当な金額だと思いますので、決してご無理を申し上げてるわけではありません』
だらだらと長い状況の後、浮気男の弁護士はそう結論づけた。
僕はこの日、はじめて浮気男から視線を外し、浮気男の弁護士へ視線を変えた。そして僕の思うことを伝えた。
『判例ですかぁ・・・ちなみに、何件くらいの判例を検討して頂いたんですか?? 僕は法律の素人ですから判例・判例といわれてもわかりません。ただ、判例は解決策を導く手段であって、それじたいが結論になりえることはないと思いますよ? 結論が同じ判例でも被害者と加害者の関係、それぞれのおかれいる環境等、一つ一つの案件は異なるはずですよね。そういう背景も勘案して、今回の結論という理解でよろしいでしょうか?』
僕はいつもよりも大きく、はっきりと浮気男の弁護士に強く主張した。このメッセージは僕が日ごろ自分の弁護士に対しても抱いている考えであるので、この部屋にいる二人の弁護士に対して釘をさすような意図もあった。
『そうです。いろいろな背景を勘案してこの結論になりました』
浮気男の弁護士は僕に返答する。
『そうですか。では、先生がご参考にされた全判例を僕に提示して頂くことはできますか?判例がそうだからと言われただけでは、こちらは納得できません。結論に至った論拠を明確にしめしてください。論拠のない主張なんて僕は受け入れることはできませんから。』
僕は、間いれずに、そう切り替えした。興奮したせいかだんだん早口になっているのが自分でもわかっていた。
その時、横からタバコの煙がながれてきた。浮気男がタバコを吸い始めた。
『てめー、ふざけんな!!今、どういう場だと思ってんだああああ!!!!』
僕は弁護士事務所全体に響くかのような大声で浮気男を怒鳴り、タバコをとりあげ、彼の前にだされたお茶にいれた。
『俺を舐めんのもいい加減にしろ』
一瞬、部屋が沈黙に包まれたが、その一瞬がとても長く感じられた。
2006-02-11 00:46:57
浮気男の③
テーマ:浮気男の不誠実な態度
僕の浮気男に対する一喝で一瞬嫌な空気が部屋を包み込んだ。
浮気男が口を開いた
『先生、この男はいつも、こうやって俺のことを脅迫するんですよ~。俺、こういう脅迫で、もう精神的にボロボロなんすよ~。助けてください~よ。。。』
浮気男は弁護士にむかってそう言った。助けを請う人間と言うよりも、目の前の僕に対する挑発という意味合いのほうが濃かった。
ハラワタが煮えくり返る怒り。そんな半端な言葉では表現できることなどできない怒りの沸点に到達していた。
『この馬鹿男の発言は無視しましょう。僕のポイントは一つですよ。この馬鹿の非礼な態度、誠意が十万で済まされるという判例を示し、その判例から先生が導きだした結論のプロセスを僕に示してください。それだけですよ。論拠がないなら、法廷で判断を委ねるしかないと思ってます。譲歩も妥協もしません。ただ、僕の理解に足りる論拠を示してくれるだけでいいですよ。難しい話じゃないですよね?』
僕は浮気男へのこみ上げる怒りを抑えて、浮気男の弁護士へ切り替えした。
『判例を示すのは結構ですが、この種の案件で、用いた判例の解釈をひとつひとつ説明するなんてことは通常しないんですね。お話も長くなってますし、当方としては何とか解決策に向けての落としどころを見出したいですよね』
やる気があるのかないのか。。。そんな調子で浮気男の弁護士はトクトクと語りだした。
『100万円も超える慰謝料は大企業に勤務する方でも負担が大きいです。それは僕さんでも同じでしょう?この種の案件、そして浮気男の経済能力を考えると、もう少し我々も相手の検討する時間を与えてみてはいかがでしょう?現時点では10万円を超える金銭の解決は難しいという主張は否めませんよ』
僕の弁護士までこんな発言をした。この部屋には僕の見方はいない・・・僕はそういう気持ちになった。。。
『ちょっと待って下さい。経済能力がない。社会的責任能力が劣る。そう主張するなら、もはや浮気男と話すことは無意味で彼の親族と交渉するしかないでしょう。自己破産したというならわかりますよ。でも、五体満足の30代男がどうして経済能力がないなんて言うのです?このご時勢、仕事なんていくらでもありますよ。反省や誠意をみせるなら何でも仕事はあるはず。そういう検討結果をもとに10万円で妥協したいという案を出したのですか?そんなはずはないですよね?現状を勘案したら浮気男に経済能力がないなんていえないでしょう??浮気男に足りないのは自分の犯した罪に対する誠意ですよ!!』
浮気男の弁護士も僕の弁護士も閉口してしまった。僕は主張を続けた。
『待って欲しいといわれて待っていましたよ。僕の馬鹿妻にも非があるんだから。でもね。この程度の結論しか出せないなら、出るとこ出るしかないでしょう。法廷に判断委ねましょうよ。費用がいくらかかろうが、コストがいくら発生しようが、そんなこと問題じゃないですから。』
早口でまくしたてた。自分でも自分の言っていることがよくわからないくらい興奮していた。
『わ、わかりました。こちらとしてもできる限り双方の納得のいく合意に達したいと思います。なんとか、もう少し当方に検討の時間を下さい。もう一度、こちらの誠意を伝えられる案を検討しますので』
浮気男の弁護士はそうこたえた。その間、浮気男はずっと下を向いていた。僕と視線が合うことはなかった。
『もう何度も機会を与えてますよ。どんだけ時間が必要なんですか?僕はもう待てませんよ。』
僕は間をおかずにこたえる。
『一ヶ月時間を下さい。外部(金融機関、親族)から調達するのにはそのぐらい時間をかけないと回答できないですよね。浮気男さんとも再度話し合いますから』
『あまり信用できませんよね。まあ気持ちは理解しました。ただ、これが最後ですよ。これでこちらの要望を満たす回答じゃなければ強行手段に出ますから』
僕は最後通告をした。
『でもね。本件を法廷で争うなら、こちらにも主張はありますよ。念書は脅迫により無効。浮気は奥様の非が大きく、浮気男へのみの訴訟は不当だと』
静かながら強い主張だった。
『別にいいですよ。法廷で戦いましょう。浮気のことは浮気。その後、僕がこの男の挑発で受けた精神的な被害は相当程度ですからね。それに僕は、法的解決策に頼らないことも選択肢にいれてますよ。こんな無駄話をダラダラするよりも、念書をもって、この男の親やお兄さんのもとへいくことも自己責任の範囲でやる腹積もりですから』
浮気男のの顔色が青ざめていた。
一ヶ月の猶予を再度与えることで僕らは別れた。そんな猶予を与えたことで何ら解決策は出てこないだろう。そう思っている。
ただ、何も出てこないなら、僕は打つべき次の一手を考えていた。
僕の弁護士が面倒臭そうな顔で僕を見送ってくれたのが印象的だった。
2006-02-12 23:28:06
ココロの浄化
テーマ:結婚
陽気な週末。僕は朝から近所の海岸沿いを自転車で走りまわった。
別に気分転換とか、運動とか特別な目的があったわけじゃなく、天気がいいから、自転車で海外沿いを走りたいという単純なものでした。
温かい陽射し。やわらかい潮風。視界を満たす青い海。他の音をかき消してくれる上品な波の音。
五感を伝い僕の身体に入る全ての自然が心地よい。
こういう生活を続けていたら僕のココロも浄化されるのかもしれない。
今はこの自分の五感を研ぎ澄ませてくれる、晴れた週末のこの時間だけが僕に癒しをくれる時間です。
2006-02-17 00:16:01
本屋の立ち読み
テーマ:その他
昼休みに会社のビルの入っている本屋にいった。
平積になっている新刊をなにげなく手にして、パラパラとページをめくってみた。
自分を磨くことについて書かれた本である。なるほど、人気あるだけに結構いいことが書いてあった。
そんな数ある言葉の中で僕の目に焼きついてはなれない言葉があった。
許すこと。許すことで過去は変えることはできない。でも、相手を許すことで未来を変えることができる。
今の僕はひどい顔をしている。毎朝、鏡のむこうにうつる僕は怖い顔をしている。
誰かを許すことで僕は笑顔を取り戻せるのだろうか・・・
答は本の中にはなかった。
2006-02-17 00:44:26
既婚者だから
テーマ:結婚
半年前、僕の職場に派遣社員がやってきた。とんでもない美人だ。小さい顔に、長い手足、抜群のスタイルだ。学生時代からモデルをやっていたのだとか。
TVや雑誌にも出ていたことがあるらしい。職場の若手は競って声をかけたり、食事誘っていたが、ことごとく沈没していた。
その派遣さんは、職場の男とは事務的な話し以外はしない。5時半には帰るという徹底して、職場の人間関係をわりきっていた。
いつしか、若手男子の間では、つれない、愛想がない、怖い、プライド高い、、、等と言われていた。恋に破れた後輩達の冗談まじりの話がまた面白かった。
僕にとっては、話す機会もないので、席は近いが遠い遠い存在の派遣さんだった。後輩達から聞く派遣さんの話が僕の中の派遣さんだった。
ある日、その派遣さんが7時頃までデスクに向かっていた。上司に資料の英訳を頼まれて、苦戦していたらしい。
海外留学経験はあるもののビジネス英語は苦手というのだ。僕もコーヒー飲みながら一息ついてたので、全文英訳してあげたら、苦しみから解放されたように嬉しそうにしていた。
へー、こういう可愛い笑顔をするんだと思ったのを覚えている。それを機にその派遣さんとはたまに小話をするようになった。
実は古風でまじめな子なんだということが初めてわかってきた。
先日、派遣さんから長いメールがきた。彼女の過去のことだった。
モデル時代から付き合っている彼氏がいたらしい。モデルを辞めて2年間の海外留学から帰ったら結婚する約束をしていたんだとか。
留学当初は彼氏も派遣さんに頻繁に国際電話をかけてきたが、1年目が終わる頃にはほとんど連絡がとれなくなったそうだ。そして、帰国して最初のデートで別れを告げられたらしい。
彼氏は今、結婚を前提に交際している女性がいると噂で聞き、ショックを引きづってるんだとか。
・・・ドラマや雑誌の中でよくありそうな話だが、身近に聞くのは初めてだった。また自分の状況も状況だけになんとも辛かった。。。
そして、メールの最後には『僕さん。いつか私を食事に誘ってください!』と書いてあった。。。
派遣さんがどういう気持ちなんだかわからない。でも、その言葉は単純に嬉しかった。また僕を動揺させた。
が、、、、、
『OK。みんなでパッと騒ごうぜ!』と返信した。独身だったら、すぐにでもデートだろうが、今の僕にはそういう気分になれなかった。きっと、つまんない男だと思われているのかもしれない。
かたちはどうあれ、状況はどうあれ、まだ僕は既婚者であることを忘れてはいけないと自分に言い聞かせた。
2006-02-22 00:08:50
いとをかし
テーマ:その他
最近、アンティーク物にこっている。アンティークというよりも古物といったほうが正確かもしれない。
昭和初期の木製椅子、60年代アメリカ企業の販促品として使われたマグカップ、古いくて趣きのある物を買っては、リビングに飾って、一人の時間を楽しむ。
一番のお気に入りは床板。江戸末期に造られた家屋の床板をオブジェとして売っていたものを購入した。
床板の朽ちた風合いを一目見て気に入った。これをリビングに飾ったらいい感じだろうなと想像できたからだ。
1.8メートルくらいあるので部屋の中では結構存在感がある。リビングの天井が3メートルあるので、白い壁をバックに天井に向かってうねうねとのびる床板が妙にリビングの雰囲気を赴き深くしてくれた。
床板の木をみながら呟く。う~ん。いとをかし。
2006-02-22 00:21:23
絵文字
テーマ:結婚
最近、職場の派遣さん(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10009176188.html#c10015227352)はよく僕にメールをくれる。
業務中に短文で一行程度のたわいもないメールをくれる。今日は仕事がのらない、昨日観たドラマの感想だの。まあ、よくメールをくれる。
僕も一行、いや一言だけで、そのメールに返信する。へー。いいねー。がんばれー。くらいのぶっきらぼうな返信をする。まあ、業務中の暇つぶしのようなメールだ。
彼女のメールの最後には、いつも可愛い絵文字がついている。色々な表情のバージョンをもっており、短文メールとその文末の絵文字でなんとなく彼女の機嫌がわかるような気がするくらい。
毎日、その絵文字をみるとなんか和まされるんだよなぁ。
2006-02-25 12:55:37
今日
テーマ:結婚
今日は天気がよく、関東は春の陽気に包まれている。
僕は朝からチャリで海岸線をぷらぷら走る。どこかにあてがあるわけでもなく、チャリをこぎながらながら全身で感じる潮風が心地よい。
朝食は駅近くのスタバでダラダラととった。もってきた本を読みながらだらだらと。
気づけば昼にさしかかり、朝食だたはずがブランチになっていた。
今日の陽気は特に心地がいい。帰り途、近所の庭にさく梅がきれになのにもきづく。学生時代だったら、こういう変化にきづくことも、梅の花に心癒されることもなかったかもしれない。
僕もおじさんになたのかな。
さて、前回、派遣さんのことを書いて多くの方からコメントを頂戴しましたので、僕の今の気持ちを綴っておきますね。
結論からいうと派遣さんと付き合うとか、恋におちることはないです。そういう気持ちにはなれないんですよね。今は。
ただ、僕のすさんだ気持ちを一時的に浄化してくれる短いメールには感謝しています。彼女は僕のおかれている状況は知らない。
僕も話すつもりもない。これまで直接、多くの会話を交わしたこともない。今後もないでしょう。ただ、一行だけのメールを交わす会社の人という関係以上にはならいのだと思います。
恋することよりも、一人の時間を楽しむことで、自分を見つめなおすことができると思うのです。今は。
うつ病で気持ちが荒れる日、耳の奥が痛み、めまいに苦しむ日、そして妻の浮気を知った瞬間の苦しみが毎日、襲いかかります。
でも、今日のような週末の穏やかな時間、陽気な空気が今の僕を少しづつ癒しくれるんですよね。
僕の住む街が桜で色づく頃、僕はどういう気持ちで生活しているのかな。
2006-02-26 00:33:38
学生時代
テーマ:その他
かなりの量の酒を飲みながら、学生時代の写真をみている。かなりの枚数の写真を。
戻れるなら、いつの時間に戻りたいか? そんな問いに即答できるかたは何人いるだろうか。
ひとそれぞれ、かけがえのない時間や思い出をたくさん持っていて、いつに戻りたいか悩む人もたくさんいると思う。
僕は大学時代に戻りたい。間をおかずにそう即答すると思う。しかも大学3年生の頃に。
当時は彼女もいない。お金もない。車もない。今手にいれているものなんて何もなかった。でも毎日が本当に楽しかった。
1日が、365日が充実していたのが僕の大学3年生の頃だった。
大学に授業にでるわけでもなく毎日キャンパスにいって、仲間とはしゃいでいた。クラブ活動でも中心的な役割を担うようになり、学年も4年生だけが先輩で後輩も2学年いたりして。先輩面してみたり。
後にも先にも『このまま時間が止まって欲しい』そう思ったのは、そう願ったのは大学3年生の青春を謳歌していたあの頃だけだった。
思い出は美しいとはよく聞く言葉。本当に美しいと思う。僕が仲間と過ごしたあの時間。僕の人生の宝物。
たぶん、たぶん僕の大事な仲間達も同じ想いだと思う。
皆と共に笑い、泣いて、怒って、はしゃいだ青春時代。辛いとき苦しいとき、あの頃の皆と共有した時間が想いが、僕の背中を押してくれる。嬉しいときも、悲しいときも、辛いときも、楽しいときも、、全ての感情を共有した皆との思い出が僕を支えてくれるている。
今の状況は辛い。本当に苦しい。ただ、もう少し、ふんばってみようと思う。
僕の仲間が、楽しかった学生時代の思い出が、僕の背中を押してくれた。力強く。そして優しく。
浮気男や妻の浮気からの苦しみや怒りから逃れるために踏ん張るわけじゃない。
学生時代の笑顔を取り戻すため。ただ、それだけなのかなぁ。
でも、それが一番大事なんだと思う。
2006-03-01 00:49:24
浮気男の最終回答
テーマ:結婚
2月最終日の今夜、東京は冷たい雨が降っている。
残業もこれからという頃、僕の携帯電話が鳴った。弁護士からだった。
『こんばんわ。ごぶさたしております。
浮気男の弁護士から連絡があり、浮気男の最終回答を頂きましたので報告します。僕さんのご判断もありますが、今回が浮気男の最後通告と考えてください。
最終金額を先方は100万円にあげてきました。かなりの進歩です。この金額で決着をつけませんか?』
『連絡ありがとうございます。100万円とはずいぶん進歩ですね・・・金額的には。ちなみに、弁済期間はどの程度を考えてますか?一括ですか?5年、10年かけて100万円を返済するなんて言われても、それは実質的な解決じゃないと思いますけど。何か聞いて頂けましたか?』
僕はいたって冷静だった。100万円という金額にも気持ちは動じていなかった。金額よりも、返済への誠意が重要と考えているからだ。
『・・・弁済期間を未定です。一括ではなく、分割になると思います。相手の経済能力もありますから。』
弁護士はやっかいそうに応えているのが電話越しに伝わってきた。
『頼みますよ。弁済期間もわからないのに、100万円という金額で僕が折れると思いましたか?こちらは800万円を請求しているんですよ。金額で妥協して、弁済期間まで猶予与えるなんて意味がないでしょう。あの種の人間が長期の猶予を与えて最後まで弁済する事例が少ないことは弁護士の先生が一番よくご存知かと思いますが。。。しかも、彼の経済能力と仰ってますけど、彼の経済能力を検証して頂けたのですが? 検証もしないで耳障りのいい言葉で僕を納得させようなんて思わないでくださいよ』
僕は弁護士の安易な対応に苛立ちを覚えていた。
『100万円でも金額はいいですよ。こうなったら。でもね、弁済期間は一年以内。そして僕に対する詫び状を書かせてください。これが飲めないなら、裁判です』。
僕は自分の意思を伝えて電話をきった。
僕と浮気男の戦いは最終ラウンドへ突入しようとしていた。
2006-03-12 02:05:46
ハンディキャップ
テーマ:結婚
右耳の聴力を失ってから半年程経った。たった、半年だけど、僕は両耳で聞けていた頃の感覚を忘れつつあるのかもしれない。
うつ病の薬を飲み忘れると、襲われる焦燥感。突然僕の身体を心を襲う。
不自由になってはじめてわかる、五体満足という幸せ。
僕は結構なハンディキャップを負ったのか?
そうじゃない。僕はこういうハンディキャップがあっても強く前に進めるんじゃないか!前向きにそう考える。
無理やりでも、そう信じてみる。想いを身体に染み込ませるように、ノートに書いてみる。書きなぐるように。
僕は幸せ過ぎたのかもしれない。今まで。
だから、今まで以上の幸せはを手に入れるにはハンデが必要と神様が判断したのだろう。
僕は割りと何でも器用にやってのけたのかもしれない。これまでは偶然に。
これまで以上のラッキーを掴むにはハンデが必要なのかもしれない。
ハンディキャップは足かせじゃなく、新しいチャンスを掴むきっかけをくれる追い風なのかもしれない。
2006-03-19 01:55:19
生きるという責任
テーマ:人生
親友のコユキから久しぶりにメールをもらった。その内容は辛く悲しいものだった。
大学同期のC君が先月亡くなったという知らせだった。そのC君とは学生時代のコユキが想いを寄せていた男性だった。
割と頻繁に連絡を取り合っていたコユキだったが、ここ最近全く連絡がなかったのは、多忙な仕事のせいもあるかもしれないが、C君の死が理由であったのかもしれない。
C君は昨年から全身を大病に侵されていて、病院を出たり入ったりしていると、以前にコユキから聞いていた。
しかし彼の早すぎる死はあまりにも衝撃的で、あまりにもショックなニュースだった。C君と話したことがない僕がこれだけショックなのだから、かつての片想いの相手だったコユキにしてみれば、その悲しみは僕のおもい以上だというのは容易に想像がつく。
学生時代、コユキからよくC君の話を聞かされていた。また、キャンパスで話し込んでる二人に会うことも多かったので、話したことはないが、C君も僕の顔くらいは覚えていたかもしれない。
不器用な女性慣れしていない無骨な男性だというのが僕がコユキから聞くC君の印象だった。
体育会の運動部に所属していた彼は学内でも割りと有名人だったのを覚えている。いつも、キチンとした学生服に身をつつみ、凛とした姿勢でキャンパスを闊歩していた。
肌は陽に焼けて浅黒く、ガッチリとて大きな身体は存在感があった。
決して格好いい顔じゃないけど、男女問わず、周囲の人を魅了する雰囲気をもっていたのを思い出す。僕の中のC君は20歳そこらの頃のC君のままだった。
コユキのメールによると、久しぶりに対面した彼は、緑色の顔をして、やせ細って、髪が抜け落ちて、決して安らかな顔じゃない姿で眠っていたそうだ。。。。
その一文が僕の胸に残ってはなれなかった。。。
僕が知っているC君からは想像できないC君だった。
愛妻や幼い子供を残して、短い人生を終えなければいけなかったC君。さぞ、無念だっただろう。
難病と最後まであきらめずに闘ったC君。僕は彼と話たことはないし、もう話すことはできない。でも、僕はC君に最後に教わった気がする。
僕が直面している悲しみや辛さなど、C君の無念に比べれば何でもないということを。比べるの失礼な話だが。。。
人それぞれ生き方はある。ただ、自分がどれだけ自分らしい生き方を追及いようと思っても、天命は到来する。
命ある限り、目の前の壁や苦しみを越えなければいけないし、超えることを諦めてはいけないのだと思う。それが生きているということなかもしれない。
生きている以上、人は目の前の壁を越える責任を自分に対して果たさねばならないのではないだろうか。
C君の死という訃報に僕はそう考えた。きっかけをくれた天国のC君には感謝したい。生きる勇気と生きる責任を間接的にだが、彼から学んだから。
最後にC君のご冥福を祈って、今日のブログの結びとします。
C君、安らかに眠ってください。
2006-03-26 14:14:50
硬直状態
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男への対応を僕の弁護士に告げてから(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10009579866.html )、硬直状態が続いていた。
浮気男が逃亡したからだ。
僕の意思を受けて、弁護士は浮気男の弁護士とコンタクトをとってくれた。数日後、弁護士から連絡があった。
「なんか、先方の弁護士さんからの話によると浮気男と連絡が取れないらしんです。家の電話もでないし、携帯にも出ないようなんです。何かあったのかもしれないから、先方弁護士からの連絡を待ちましょう」
またかよ・・それが正直な印象だった。
これまで多くの不誠実に苛立つ日々、精神的に疲弊させられてきた。そして今度は、僕の前から逃げ出すという始末・・・
本当に、本当に許せなかった・・
「なんとか、浮気男の居場所をつかめないですかね?」
僕は弁護士に聞いてみた。
「住民票を写したわけじゃなから、友人宅なんかを転々としているのだと思いますね。申し訳ないですけど、私のほうで浮気男の居場所を探すことはできません。時間はかかりますが、先方弁護士からの連絡を待ちませんか」
弁護士は相変わらず人事っぽくこたえた。
「先方の弁護士は別に浮気男をさがしてるわけじゃないですよね?先方弁護士が浮気男を捜さない以上、浮気男から弁護士にコンタクトするまで待つしかないわけで、浮気男が自分から弁護士にコンタクトするなんて可能性はゼロに等しいと思います」
「お気持ちはわかりますが、浮気男を探すことは弁護士の仕事ではありません。それに浮気男へは先方弁護士から僕さんの意思を伝えていただかないことには先に進めませんよ。探偵でもやとわない限り、探すのは無理です」
「探偵?それしか手段がないなら、使いましょうよ。逃げ出したやつを交渉の表舞台に引きずり出すにはそれしかないでしょう」
僕は感情的にそう告げた。
「・・・簡単にいいますけど、探偵って高いんですよ。結構な負担になりますから、お奨めはしませんけど・・・」
あきれた表情で僕を諭してくれたが、僕にはその弁護士の態度が気にくわなかった。面倒なことは勘弁して欲しいという態度に満ちていたからだ。
「可能なら、ご存知の探偵を紹介して頂けませんか?お金だけの問題で自分の選択肢を狭めたくないので。自分で直接、探偵に相談して、話を聞いて、それで決めてみようと思います」。
僕は自分の気持ちを妥協することができなかった。
2006-04-16 23:39:02
探偵事務所へ
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男が姿をくらませたのを受けて、僕は自分で何とかするかしかないと思っていた。
相手の弁護士は、浮気男と連絡がとれずに何もできないとお手上げ状態。僕の弁護士もあいかわらず人事。。。
別に浮気男から取れる慰謝料なんかあてにしていない。彼の口先のだけの謝罪なんかも欲しくない。
ただ、僕は浮気男がしたことに対する誠意をみせて欲しかっただけだった。
成人の男が、成人の男に対して半泣きになりながら土下座して許しを乞うた。
そして、それが偽りの謝罪であるとわかりつつも、その場を見逃して返した僕の温情を土足で踏みにじるような態度が許せなかった。
そして、浮気をしておきながら、僕の追及が厳しくなると僕や僕の妻、妻の家族を誹謗中傷する、浮気男の不誠実な態度が僕は許せなかった。
逃げ出した浮気男を再度、交渉のリングへ引きずり出すべく、僕は探偵を使って、浮気男の居場所をつきとめることにした。
3月の東京はまだ、寒さが厳しかった。
手袋なでは指がかじかんで、マフラーなしでは全身が凍るように寒かった。
高層ビルのビル風が僕の全身にふきつけても、あまり寒さを感じないくらいに、僕は浮気男への今後の対策を考えながら探偵事務所へむかっていた。
ネット調べた、某都心の雑居ビルにある探偵事務所だった。
同じ場所を何度かクルクル周り迷ったもの、僕はようやく探偵事務所をみつけた。外からは目立たないので、よくみないと事務所の看板んがわからなかった。
さすが探偵事務所である。事前に予約の電話をしたので、僕は受付から部屋へすぐに通された。ドラマなんかでみる探偵事務所は雑居ビルの中の汚い事務机に囲まれた薄暗い、タバコの煙が立ち込めるような設定が多いが、僕が通された部屋はセンスのいいデザイナーズ家具を用いた洗練された部屋だった。
僕はだされたコーヒーの飲みながら、しばらく一人でまたされた。
ガチャ。ドアが開いて、小柄の中年男性が入ってきた。
ドラマ探偵事務所の松田勇作というよりも、ドリフターズの加藤茶のような温厚そうな、それでいてどことなく頼りなさそうなオジサンだった。。。
「はじめまして。用件はネットで拝見しましたが、なかなか大変そうですね。とりあえず、私への依頼はその浮気男の居場所をつきとめるということでよろしいでしょうか?」。
世間話をしばらくしたあとに、探偵はそう聞いてきた。
「そうです。それだけですね。居場所と現在の勤務先がわかれば、あとは弁護士と一緒に対応しますので」。
僕も自分の目的を告げた。
「ちなみに、費用はどのくらいかかりますかね?」。
僕にとっては費用も大事なのでさっそく聞いてみた。
「僕さんの場合、相手の居場所を特定できそうな資料(免許、前職住所、実家住所)が揃ってるから20万もあれば大丈夫ですよ。もちろん、こちらが浮気男をみつけられなかったら、実費だけで結構です。うちは良心的な価格設定ですよ」。
加藤茶に似たその探偵は淡々と話してくれた。顔はドリフだが、眼光は鋭く、眼は笑わない、どこか冷たい感じのする男性だった。
とりあえず、僕は他に探偵のあてもないので、彼にお願いすることに決めた。
「僕さんね・・・」探偵が口を開いた。「私はこの種の案件をたくさん扱ってきたので、一応、ご参考までに言っておきますね。浮気男のような人間は追い込まれると、とんでもない行動に出ますよ。とんでもないというのは、失うものがない人間というのは非合法な手段で報復にでることが多いです。脅してるわけじゃないですが、私が調査した後、弁護士と法的制裁に出るならある程度は覚悟したほうがいいです。本当に」
探偵は鋭い眼光で僕にそう告げた。背筋がゾッとした。以前、弁護士にも同じようなことを忠告されたが、この探偵に言われると、なんだか気味が悪かった。
「ありがとうございます。そういうことは十分承知のうえですから。よろしくお願いします」
そうこたえて、僕はその日の打ち合わせを終えた。翌日、僕は探偵が指定する口座へ手付金を振り込んだ。
浮気男を引きずり出すべく、僕は動き始めた。僕は妥協しない。絶対に。
2006-04-17 14:03:36
義母の入院
テーマ:結婚
探偵事務所へ浮気男の消息を依頼したのと同じ頃、義理の妹から電話があった。
妻の母が心労で倒れて入院したという知らせだった。妻の浮気が原因でこのような事態になったとはいえ、僕自身、気が気じゃなかった。
僕は仕事を早めに終えて、すぐに病院へ向かった。妻の父には僕が病院に行く時間帯は妻を病院から出して欲しいとお願いした。妻の顔はみたくなかったから。
薄暗い病棟は、入院すると余計に身体をおかしくなりそうな病院だった。なんだか陰気な感じが漂っていた。
妻の母が入院している病室に入ると傍には妻の妹が座っていた。僕が入ってくるのをみて、首を動かして会釈をしてくれた。久しぶりの再会だったこともあり、ちょっと気まずそうな表情にもみえた。
妻の母は身体を弱弱しくおこして僕を迎えてくれた。
「ごめんなさいね。心配かけちゃって。本当にごめんなさいね。もう、大丈夫ですから・・」
妻の母も少しきまずいのか視線をあまり僕に合わせることなくひたすら謝っていた。
「娘のせいで、あなたの人生を狂わせて。一生消えない心の傷を負わせて。。。謝ってすむことじゃないけど、本当に許してね。あなたみたいな素敵な男性なら、きっときっと素敵な女性と新しい人生をやり直せると思います。今度こそ幸せになってくださいね。本当にごめんなさい」
妻の母は病室でオイオイ泣きはじめた。僕は気のきいた一言をかけることすらできなかった。
お見舞いにもってきたフルーツをおいて僕は病室をでた。妻の妹が出口まで見送ってくれた。
「お姉ちゃん、本当に馬鹿だよね。自分からこんな幸せを捨てるなんて。頭おかしいよね。」
ひきつりながら、そう僕に言った。
「大馬鹿だよな。ああいう女には俺達にはわからない幸せの価値観があるのかもしれないね」。
「・・・・でもね「。私がいうのも変だけど、もしできるならもう一度、私のお兄ちゃんでいてくれないかな?馬鹿な姉に馬鹿な妹かもしれないけど。本当にそれを願ってるんです」
妻の妹はけなげにそううったえてきた。
「じゃあ、君のお姉ちゃんに対して僕が僕の受けたことをやったら、許してくれる?結婚式の前からずっと騙され続けて。。。」
義理の妹は閉口してしまった。
「またね。お母さんの看病よろしくね」
僕は精一杯の笑顔をつくって病院を後にした。
春の足音がちかづく、3月の寒い夜でした。僕は半年近く、こんな辛い夜空を見続けている。。。
2006-05-04 11:34:11
浮気男発見
テーマ:浮気男の不誠実な態度
僕の前から逃げ出した浮気男の調査を街の探偵事務所に依頼して10日と少しが過ぎた頃、僕の携帯の電話があった。
探偵さんだった。
浮気男の居場所と新しい勤務先を伝えるものだった。さすが、プロ。。調査が早い。
探偵はこれまでの調査報告をするから一度直接会いたいとのことだった。早速、その日の晩に探偵さんの事務所がある雑居ビルへ僕は向かった。
応接室でしばらく待たされた。出してもらったコーヒーも既に飲み干していた。
ガチャ。例の加藤茶に似た探偵さんが入ってきた。
前回とは違い、今日はビシっとしたスーツで決め込んでいた。簡単な世間話を挟んで僕は探偵からの調査報告を聞くことになった。
「浮気男はすぐに見つかりましたよ。たまに自分の家に戻りながら、友人の家を転々としているって感じですね。友人は現職の同僚、専門学校時代の仲間といった方はすぐに調べられました。あとの方はよくわかりません。とりあえず、私への依頼は浮気男の居場所と勤務先ということでしたので。しかし、浮気男の弁護士も真剣に探しもしないでいい加減ですよね。いい商売ですよね。弁護士は(笑)。僕なんかこういう調査するのに何時間もかけてんのに。」。
探偵さんは浮気男の現状を説明しながら、写真を見せてくれた。各友人宅を出入りする浮気男の写真、飲み屋でヘラヘラしている写真、新しい職場を出入りする写真等だった。
新しい勤務先については企業データまで入手してくれていた。完璧だった。
都内の零細広告会社に勤務しているらしく、勤務先の売り上げ規模と従業員数を考えても慰謝料の支払いができる能力はなさそうだというのは容易の想像できた。
「どうでしょう。追加で何かあれば調査しますけど?」
探偵さんはそう僕に聞いてきた。僕には十分すぎる情報だったので、追加依頼はお断りした。探偵さんは続けて話してくれた
「まあ、僕さんもわかっていると思うけど、こういう人(浮気男)の給与に差押さえかけたところで、この人はすぐに会社辞めちゃうよ。だって、独身だし、地位やら名誉やら守るもんなんて何もないんだもん。」。
全くその通りだと僕も思う。皆がそう考えているだろう。
「ありがとうございます。とりあず、これで前に進めてみますね。助かりました」。
僕は探偵事務所が入る雑居ビルを後にして、帰宅途中に弁護士に連絡をした。3月末のまだ寒い夜だった。
「こんばんわ。浮気男の居場所と勤務先を調べました。明日、事務所にうかがうので、次のステップについて相談させてください」。
僕は自分の用件を弁護士に伝えた。相変わらず、面倒くさいという雰囲気が電話越しに伝わってくるものの、弁護士とのアポイントはとれた。
早急に制裁へ向けて、僕は動いた。
電話を切ったときに僕は気付いた。いつしか、左耳で電話することに慣れている自分に。
右耳が聞こえなくなった生活に自分の身体が意識がなじんでいることが、なんか辛かった。
2006-05-04 12:07:49
夫婦って何なんだろう
テーマ:結婚
夫婦って何なんでしょうか。
恋人とは何が違うのでしょうか。
そう聞きたくなることがある。
世間的にはパートナーに何度も何度も浮気されても、許したり、やり直したりする方も多いように思う。
また、たった一回の浮気で夫婦関係に終止符を打つ方もいる。こういう人の差は何なんだろうなと時々思う。
浮気された人間にしてみりゃ、許すことなんてできないと思う。
ただ、目の前に待っている楽しい生活で辛い過去を消し去ることしかないような気がする。
離婚するこは簡単だけど、それで気持ちが晴れるんですかね。辛い経験を消すくらいの、素敵な出会いを求めるしかHappyな生活はこないのかなぁ。
GW。
街は素敵な笑顔に満ちた家族や夫婦にあふれてるけど、みんな笑顔の向こうにはそれぞれドラマがあるのかもなと思いながら、街を歩く。
そんな今年のGWです。
今は一所懸命に生きるしかないのだと思う。
今日は気持ちがいい天気ですね。
2006-05-05 01:33:07
先輩からのメール
テーマ:仲間からの愛
以前もブログで書いた学生時代の先輩(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10006575919.html )からメールがあった。
「元気にやってるのか?いつも心配してるよ。」
短いけど、温かいメッセージだった。今の僕の心には何にも変えがたい栄養剤だった。
「ありがとうございます。笑顔に向かって、ちょっとづつでも前に進もうと思ってます。」
僕も僕なりの想いを短文に込めて先輩へ返信した。本当ならば会って、話を聞いて欲しかったし、久しぶりに馬鹿騒ぎもしたかった。
ただ、僕の中でまだ先輩と直接会う時期ではないのかなという想いがあった。もう少し。もう少しだけ自分の納得にいくまで頑張ってから、またいつかのように元気をもうらおうと思っていた。
つまらない意地だけど。。。
「前に進むか。いい言葉だな!その言葉聞いて少し安心した。頑張れよ。お前には俺の還暦パーティーで馬鹿やらせるつもりだから、その調子で前に進めよ。俺はお前の還暦パーティーで暴れるつもりなんだし。笑顔で会おうぜ。いつでも連絡待っている」。
先輩からすぐに返信が返ってきた。熱いメッセージだった。全身がしびれるくらい、元気をもらった。
僕はこのメールを携帯に保存した。辛くなったら。前に進むのが嫌になったら、もう一度このメールから元気をもらおうと思う。
これから30年後の還暦パーティーに。僕たちはどんなオヤジになっているんだろう。
30年後の僕たちは今の僕の状況をどんな風に語り合っているのだろう。
そこに心の底から出る笑顔があるのなら、なんだっていんだけど。
2006-05-07 00:40:02
自分の行き先
テーマ:その他
GWでぼんやり過ごす日々。温泉に一人でいってみた。
ぼーっとお湯につかり、頭と心をリフレッシュさせる。
こうやて気持ちが安定している時は、浮気男への制裁なんてどうでもよくなってくる。
なんだか、あほらしいし、結果もみえているし・・・
電車の中、オフィスでのフとした時間に、あの忌々しい浮気男の顔と発言が僕を狂わせる。
浮気男の顔や声が僕の脳を占拠して、僕の精神状況を乱す。
言葉では表現できない焦燥感に襲われ、僕は薬に頼らないと自分をコントロールできなくなってしまう。
僕はどこに向かうのだろうか。
2006-05-29 01:34:00
最近のコメントにつきまして
テーマ:その他
いつもコメントを書き込んでくださる皆様、貴重なご意見をありがとうございます。
建設的な意見交換としてのコメントが多かった当初に比べて、最近はやや刺激的なコメントが多いように思います。
それはそれで、非常に参考になります。
ただ、コメントを頂く際には、皆様のご意見の論拠なんかを述べてもらうと僕も助かります。
思ったことを自分の思うままに書くだけでは、相手や周囲へご自身が意図していることが伝わらない可能性が高いように思います。
2006-06-18 02:31:06
終わりにむけて
テーマ:浮気男との修羅場
3月末から弁護士や探偵を使って再度、浮気男への法的な責任追及を進めてましたが、ようやく終わりになりそうです。
正確に言うと、納得はできないが、終わりにしようと思ってます。
これまで、こちらの手の内がばれてはと思い、ブログ更新を控えてましたが、今日から少しづつ更新再開していこうと思います。
2006-06-18 02:40:25
コメント拒否について
テーマ:その他
いつもコメントありがとうございます。
浮気で悩む人との意見交換や、私自身へのアドバイスやコメントを期待してコメント受け付けてましたが、一部の荒らしの方による「公衆便所の落書き」のようなコメントに占拠され、真剣に本ブログと向き合ってくださっている方にご迷惑をかける状態が長らく続いてます。
自分自身としても読んでいて、辛いので、非常に残念ですがしばらくコメントは拒否させて頂きます。
精神的に余裕がでてきたら、再度、コメント拒否を解除するのでよろしくお願いします。
2006-08-19 16:28:32
あれから
テーマ:その他
最後に更新してから、長い時間が経ちました。 もう終わりにできるんだと思って綴った最後のブログから数ヶ月。
僕を取り巻く環境は改善に向かうどころか、さらなるドロ沼に進んでいるような気がします。
毎日がさえない、鬱な気持ちのなか、新しい途へ進むべく。前向きな姿勢を取り戻すべく。動いてますが(動いてるつもりですが)。なかなか、陽がささない、僕の進路。
少づつ。これまでのことを含めて、ブログを更新していこうと思います。
2006-09-02 15:42:49
交渉再開
テーマ:浮気男の不誠実な態度
桜が街を包む季節、誰もが新生活に期待と夢を膨らませる時期に僕は浮気男を交渉の場へ再度引きずり出すべく動いていた。
探偵を使って浮気男の居場所をみつけ、浮気男の弁護士へ再度僕との交渉を強く依頼した。
数週間後、僕の弁護士から連絡があった。相変わらず、事務的な真剣さに欠けるトーンで。
『浮気男から連絡がありました。60万円一括の支払いなら、考えると言ってます。私としては彼の経済力とこれまでの不誠実な対応から、この額で合意してはと思います。このまま金額を吊り上げても相手は支払う能力はありませんし、仮に支払い能力ができたとしても、彼の人間性を考えたら、まず払わないと思われます。どうしますか?』
金額云々ではない。相手の謝罪に対する気持ちを僕は問うているのに。。。。
この弁護士はクライントの気持ちを汲み取ることが本当に苦手のようだ・・・
『経済能力がないというのは確認しましたか?60万円という数字の根拠は何でしょうか?こちらは全ての主張に対して明確な裏づけと論理を立てて主張してるつもりです。もし、浮気男達がその金額を妥当とするなら、まずその理由を明確に説明して頂くようお願いします。あと仮に金額がそれで妥当だというなら仕方がないと思います。ただ経済的に謝罪できないのなら、自分の謝罪の気持ちを僕に対して手紙で書くように依頼してください。弁護士の力をかりずに、何を反省して、今後の人生でどう償っていくのかを明確にして書いてもらってください』
『・・・この種の案件は双方の合意で決まるから金額の根拠を説明するのは難しいと思います。一応、先方には伝えておきますけど・・・』。
やれやれ、面倒だなぁという弁護士の一言だった。
『この種の案件って毎度おっしゃいますが、どういう案件なのでしょう? また双方が合意にするには合意に足りる十分な根拠が必要だと思いますがいかがでしょうか?』
僕は真正面から切り替えしたが、とりあえず進めますという弁護士の一方的な返答で明確な回答を得ることができなかった。
弁護士を本気で変えたいと思った。
この弁護士と組んでも、本当に僕の思いを察してくれるはずはないだろうと僕は確信しはじめていた。
ただ、交渉から9ヶ月も経っており、今後の手続きを考えると弁護士を変えることはリスキーだった。これまでの交渉の多くが弁護士間交渉であり、弁護士しかしりえない交渉過程がある。
新しい弁護士にするとゼロからの再開となり、現在の交渉段階にたどりつくまで、これまで以上の時間が必要となることがわかっていたからだ。
複雑な気持ちを押し殺し、僕は目の前の弁護士に再度僕の主張を託した。
2006-09-02 16:18:34
不誠実? 僕の弁護士
テーマ:その他
僕の浮気男への依頼に、浮気男は同意した。
手紙云々よりも、合意金額が自分の主張する金額で通ったからであろう。先方からは60万円という金額の根拠を聞いていないが、僕が考えるに消費者金融で借りられる最低単位とほぼ同数だからだと思う。
浮気男のような社会的信用力のない人間でも50万くらいは借り入れができるようだ。ま、どうでもいいことだが。
僕と浮気男の合意もあり、双方の弁護士は合意書作成の準備に入った。
まずは僕の弁護士が案を書いて、僕の確認後に相手に送って確認を求める。そんなやりとりを2往復くらした。
早く解決させたい。そう思うようになった僕は弁護士から案を受領したら即日返送するようにしたが、浮気男からの返答は早くて3週間くらいかかった。
何度督促しても、現在検討中という返事ばかり・・・僕はいらつき初めていた。
『浮気男は、本当に合意する気があるんでしょうか。無駄に時間を引き延ばしているように思いますけど。』
僕は弁護士に尋ねた。
『辛抱してください。ここが合意における山なので一番時間がかかるんです。浮気男も6月末日までには支払うと言ってるようです。もう、あと少しです』。
合意に向けたゴールが見えたせいか、いつになく弁護士は饒舌だった。
『そうですか。まあ、とりあえず早くしてもらうよう催促だけはしておいて下さい』
僕は極力丁寧に弁護士にお願いした。
そういう僕と弁護士のやりとりが数回にわたり続いたある日、弁護士から連絡があった。なんとなく胸騒ぎがしたのを覚えている。
『実は、先方の弁護士と浮気男との間でのこの一ヶ月間、連絡がとれないようです。浮気男に何かあったのかもしれません。。。』
『何かって、また逃げ出したんじゃないんですか??』
僕は興奮して声を荒げた。
『今の時点では何とも言えません。とりあえず少し、様子をみて先方の弁護士に任せましょう』
『任せるって、もうどんだけ任せてるんですか。合意できないなら提訴しかないでしょう。こういう面倒なやりとりやめて、提訴に進めましょうよ。もうお金の問題じゃないんです』
僕は強く弁護士に言った。
『提訴となると更に半年以上時間がかかります。費用も相当かかります。何より、提訴したところで、浮気男が無視すればそれ以上ことは進みません。』
『そういう問題じゃなくて、僕は後悔したくないんです。今できる全ての手段を講じないと僕は将来きっと後悔します。生涯、この問題から自分を解放することができないんです』
僕は感情的に早口でしゃべりまくった。弁護士のことは人間的に信頼できなくなっていた。ただ、彼に協力してもらわないと法的な手続きを先に進めることができないのは僕自身が一番よくわかっていた。
『・・・お気持ちわかりました。ただ、私も僕の代理人をそう長く続けられないんです。私、留学するので、その時までしか対応できませんから。』
真顔で弁護士は僕のそうこたえた。
冷静になるよう僕は自分に言い聞かせた。
『留学ですか。先生のキャリアにとっては素晴らしいし、是非、頑張って欲しいと思います。先生に対応頂けないのは残念ですが、事務所のほかの先生に引き継いでもらって、本件を対応したいんです』
僕は非常識な弁護士の主張に対する怒りを押し殺し、できる限り丁寧にそうお願いした。悔しいけど、そうするしかなかった。
『・・・いや。この種の案件は、うちの事務所では引き継ぐ人がいないんで、他でお願いします。またゼロからの交渉になりますが、そこはご理解頂けると助かります』
『私留学だから年内解決できないとやめます、引継ぎもできません、お金は頂きます。これっておかしくないですか??弱者保護のリーガルマインドとは程遠いような気がしますけど』
『こちらの事情もご理解いただけると助かります』
弁護士は開きなおっていた。その後、結構話したのを覚えているが開きなおった人間。もしくは、常識への認識が異なる者同志がいくら議論しても無駄だった。
年内に解決できれば何も騒ぐ話じゃない。ただ、僕はこの問題が年内に解決できるなんて思っていない。必死だった・・・
目の前が真っ白になった。どうやって、事務所を出たのかも、どうやって帰宅したのかもよく覚えていない。
唯一、覚えているのは、帰りの電車に乗り込んだ瞬間にドアが閉まると同時に、ドアに寄りかかるように座り込んでしまったことだ。
足に力がはいらなくて立つことができなかった。 心身ともに疲れていた。
周囲の目を気にする余裕は僕にはなかった。
2006-09-07 09:38:35
経験値
テーマ:仲間からの愛
ある週末の夜、J先輩から電話があった。
『今、お前の家の近くにいるから会わないか?』
いつもながら、明るい声だった。
いろいろ、話した。男二人で熱く。最初は僕を気遣ってか、仕事や共通の友人の話が中心だったが、話題は僕の近況になっていた。
浮気男の対応、弁護士の対応等、僕は壁にぶちあたっている自分の近況を話した。
『やっぱ、浮気男との話が決着つかないと、前に進めないか?』
J先輩は僕のことを案じるように聞いた。
『このまま、終わらせたら、きっと将来僕は後悔するので。自分自身、馬鹿な話だとはわかってますけどね』
『でも、お前は凄いよ。俺だったら、ここまで心身ボロボロになって、なお、弁護士たてて相手と闘えるかわからないから・・・つーか、この一年で経験値かなりあがったんじゃねーか(笑)』。
Jさんは無理やり笑いの方向へ持っていった。
『まー、つまなくてもいい経験ですけどね』。
僕の本心だった。
気持ちは安定してた。学生時代の仲間とこうやって、何気なくする会話が僕にとっての栄養剤だ。
満月が海の水面にきれいに映る、初夏の夜だった。
2006-09-08 12:36:16
弁護士の相談所
テーマ:その他
前のメールで書いたとおり、僕の弁護士はちょっと感覚があわないなと思っている。
仕事上、付き合いのある弁護士とは明らかに人間的な資質が異なるので、どうしようかと考えてます。
ネットで色々調べていると、どうやら弁護士との関係に関する相談所があるらしい。
ちょっと、そこで相談しようと思う。
やれやれですよ。
2006-09-23 11:58:04
浮気のはなし
テーマ:結婚
今日は僕の話ではなく知人の話を。
その1
会社の同僚(女性)が離婚するらしい。理由は旦那さんの浮気。
旦那さんご自身はデキゴコロだったから許して欲しいと懇願しているようだが、彼女の決意は変わらないとか。
人づてに聞いた話だが、浮気がひどくなってきた頃には深夜残業を理由に外泊が多くなったり、メールを暗証番号かけてロックしたり、不審な行動が多くなったそうだ。
僕の妻もそうだった。派手な下着を身につけるようになり、週末は留守が多く、目に見えて行動が不審だった。
なかには上手に浮気をする人もいるのだろうが、人は後ろめたいことをしてるときこそ、行動や顔つきにでるのだと思う。
その2
僕の友人は現在二人の息子を抱えて、現在、親子4人で仲良く暮らしている。傍からみれば、絵に書いたような幸せな家庭にうつる。しかし、実態はかなりひどい。理由は友人の浮気。
友人は結婚直後に浮気をしたらしい。しかも、奥様の友人と。奥様の友人は結婚式にも参列して、友人代表でスピーチをしているくらいの方だからすごい。
友人の不審な行動に奥様が携帯メールをチェックしたとろ、出るわ出るわ浮気の現実が・・・
1年間の別居を経て、二人はやり直し、現在は子宝にも恵まれている。しかし、奥様は7年たった今でも友人の浮気による精神的な後遺症に悩まされているらしい。
突然、発狂したり、泣きじゃくったり、うつ状態のなったり、夫と親友に裏切られたショックは癒えることはないのだろう。
浮気にもいろいろ理由があるのかもしれない。また浮気の定義もそれぞれ異なるかもしれない。
ただ、僕が思うのは、浮気によって、必ず誰かを傷つけ、癒えることのない苦痛を与えてしまうことなんだと思う。
徒然なるままに書いてみました。
2006-10-04 21:55:38
弁護士への怒り
テーマ:その他
今、弁護士事務所から帰ってきました。
あんまりな対応に、怒りまくっています。
この世に正義の味方はいないんでしょうかね。
少し気持ちを整理してから、これまでのことを
交えて書いていきます。
2006-10-04 22:02:04
妻の浮気発覚までの経緯
テーマ:結婚
最近メッセージをたくさんいただきます。
ありがとうございます。
妻の浮気が発覚するまでの経緯が読めないとの声を頂くことが多いのでリンクはってみますね。
①浮気の証拠まで
http://ameblo.jp/tumanouwaki/theme-10001345317.html②浮気男との修羅場
http://ameblo.jp/tumanouwaki/theme-10001345356.html2006-10-15 18:39:35
弁護士の言い分
テーマ:結婚
何度となく通った弁護士事務所の会議室で僕は弁護士を待っていた。
少し前に僕の弁護士の都合により僕らの契約は年内に終了しなければならないと一方的な通告を僕は受けた(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10016546954.html )。
僕はどうしても納得ができず、文書による契約終了通知を弁護士に要求した。もちろん、百戦練磨の弁護士が法律素人相手にそんなものを出すとは思えなかったが、こちらの本気度を示さないと、ずっとのらりくらりとかわされそうだと思ったからだった。
弁護士も僕の反応を重くみたのか、とりあえず事務所で状況を説明させて欲しいとの連絡を受けた。
『こんばんわ』
ドアの扉が開くと同時に、弁護士が入ってきた。世間話もないまま、僕らは今後の進め方について話し合った。
僕は自分の主張を投げかけた。
①自己都合で一方的に契約を解除するのに、これまで支払った費用が返ってこないのは納得できない
②自己都合で契約解除するなら、せめて後任を出して欲しい。これまでの交渉経緯もあるので、途中で弁護士が変わると解決に向けての時間が長引く。
③どうしても契約解除がやむを得ないなら、これまで支払った費用の一部返還と中途契約終了の違約金を支払って欲しい(不覚にも僕は代理人契約を結んでいなかったのだが、、、)
弁護士は僕の投げかけに表情を変えずにこう返した。
・費用は事務コストだけは一部返還しますが、数千円くらいだと思います。
・引継ぎできないのは事務所の方針もありますので、ご理解ください。この案件は事務所として引き受けたのではなく、私個人として引き受けたので事務所は関係ないんです。すいません。
・契約を結んでいないので、そういう違約金は支払いできません。
おいおい。なんだよ。こいつは、、、僕はひるまずに更に切り替えした。
事務所としてではなく、個人として引き受けたのに、費用の領収書は事務所名義で頂いてましたが、何故ですか?これって、事務所として受領したからですよね。あなたが言ってることが本当なら領収書の名義が違うので、税務的に問題になると思いますよ。
契約は結んでませんよね。だって、いきなりお金を振り込めって言われたのですから、こういう自己都合で一方的に解除することがありえるなら、契約書を交わすのは弁護士としての責務ではないんですかね。しかも自己都合による一方的契約解除について、僕は何の事前説明を受けてませんよ。これって、明らかにあなたの重大な過失だと思います。
ゆっくりと、大きな声で相手の目をみて応えた。
弁護士はしばらく黙ってしまった。
2006-10-30 00:46:35
僕が弁護士に伝えたこと
テーマ:結婚
嫌な空気が流れた後、弁護士は言った。
『費用返還の件は事務所のものと相談させてください。あと、これだけは理解いただきたいのですが、弁護士というのは同じ事務所でもそれぞれが個人事業者なんです。だから、事務所で引き受けた案件でも結局は個人として扱うということなんです。』
・・・この人、本当に弁護士かよ。言い訳で自分の立場を危うくしている弁護士に正直あきれていた。
「費用の検討はお願いします。あと、弁護士事務所の組織論ですが、僕にはどうでもいい話でうねえ。ただ、僕が感じた違和感だけ申し上げておきますね。別に回答いただくなくて結構ですけど、今の説明を聞いた人の多くが感じる違和感だと思います。」
僕は以下のポイントについて弁護士に意見を伝えた。
・費用の件を事務所と相談する時点で、やっぱり事務所として仕事してんじゃないでしょうか?
・HPには先生は事務所幹部の一人として名を連ねていること。これは個人ではなく組織の一員では?
・仮の説明が正しいなら、事前に説明すべき。事務所に呼ばれたり、事務所から領収書がきたりと個人で案件を引き受けたと思わせる要素が何一つない
・個人で案件を引き受けたのに、事務所として対価を受領して領収書発行してたら、脱税行為になっちゃいますよ。
弁護士の顔はちょっとこわばってたが、僕は別に彼を追い詰める気も、喧嘩する気もないので低調に頭を下げて事務所を出た。とりあえず新しい弁護士を探そうと思った。
そして、浮気男の居場所を探すために、また探偵を使わないとと思った。
2006-10-30 01:01:51
探偵探し
テーマ:結婚
浮気男の居場所を探すために僕は再度探偵に依頼することにした。
前回使用した事務所の費用が高いのか安いのかよくわからいので、改めてネットで探してみることにした。
HPで見る限り安い事務所をみつけたので、電話無料相談にかけてみた。
僕「電話で見積もりの相談をしたいのですが」
相手「どのようなご依頼ですか?」
僕は浮気男の勤務先を調べたい旨を説明した
相手「その手のケースは直接会ってお話をさせてください」
僕「電話で見積もり相談ってHPでみたんですが、会うんでしょうか?電話で何も相談してないんですが」
相手「わが社は業界一丁寧だと自負してますので、そうさせてください。何時でも結構なんで指定の場所にうかがいます」
よくわからないけど、会社の近くまで来てくれるそうなんで、相談してみることにした。
相手「相談は無料ですが、喫茶店の飲食代はご負担お願いします」
とりあえず、先方が指定してきた僕のオフィスの近くの喫茶店で会うことになった。
僕の服装を告げテーブルには僕の革鞄を置くというのが目印だった。
約束時間通りに美人の中年女性が僕の前に座った。僕はかなり驚いたがさすがに慣れているの探偵女性は堂々としていた。挨拶を交わしたあとに、
女性探偵「私もオーダーしていいかしら?」
僕「どうぞ。僕が負担すると聞いてますので遠慮なく」
(といいつつも僕と同じコーヒーだろうと思ってた)
女性探偵「ハーブティーとホットケーキをお願いします」
上品な声をオーダーした。
こらっ!心の中でそう突っ込んでしまった。無料相談とはいえ、遠慮しろよ。このおばさんは・・・・
色々相談しましたが、夜も遅くなったので、次回に続きを書きます。眠くなりました。
2006-12-02 16:28:10
探偵探し②
テーマ:その他
前回から続いて。。。
喫茶店で女性探偵にこれまでのいきさつを話し、要件である浮気男の勤務先を調べて欲しいことを説明した。
そのうえで、費用がいくらくらいになるか聞いてみた。前回は15万円でできたので、そんなものかなとは思いながら聞いてみた
僕「で、相手の勤務先を調べるのにはいくらくらいでしょう」
探偵「3日で二人の探偵を使って40万円くらいでしょうか。尾行用の車も使いますし」
僕「40万???そんなに高いなら、ちょっと手が出ないな。だいたい浮気男の家から勤務先まで地下鉄使うから車なんて必要ないでしょう。3日使うなら一人でも足りそうなもんだし。これで調査結果が出ない場合は40万円を返還しますって話ならわかるんですが」
探偵「それは違うんです。やはりこういう調査は相手を見失ってはいけないので、二人必要。待機するのだって車がいるんですそれに・・・・・・・・」
探偵さんはひたすら、延々と話をしはじめていた。。。。
僕はこの探偵はダメだと思い始めており、つまらなそうに聞いていた。その間、探偵さんが紅茶をおかわりしていた(苦笑)
「色々ありがとうございます。ちょっと条件面が難しいようなので今回は見合わせますね。ありがとうございました。」
僕は極力丁寧に断り、席をたとうしたら、探偵さんがこう言った。
「ふだんはしないんですけど、格安コースで13万円というのがあります。私たちがもつデータベースから相手を検索するというものです。会社勤務さえているかたなら、高い確率で勤務先がわかります。僕さんみたいな真面目な方だからこそ、提供するサービスですよ。」
そういうのあるなら、早く言えよと思いながら、僕は探偵と別れた。
とりあえず、仕事もあるのでオフィスに戻る必要があるのでまた連絡すると伝えた。
数日後、僕は例の格安コースをお願いしようと思い、探偵に電話した。探偵は僕のことは全く覚えていない様子だった。
同じ探偵であることは間違いないんだが、どうも話が通じない。
僕「例の13万円のコースでお願いしたいんですけど」
探偵「あの、、、失礼ですが弊社の調査費用は40万円からなので、そのような対応はしていません。」
・・・・なんなんだよ。この探偵は。。。。
結局、この探偵とはこれっきりでした。
2006-12-02 16:55:51
浮気男の反撃
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男側から連絡があったと弁護士から連絡があった。それは怒りの沸点を一気に超える酷いものだった。
浮気男は僕が以下の条件を飲むことで慰謝料60万円を支払うとのことだった。
①僕が浮気男に対して精神的・肉体的に危害を加えたと認めて謝罪文を書く
②僕が浮気男に接触しないと念書を書く
③あまりにも倫理観のない発言で僕弁護士としては口にしたくないとのこと
③については弁護士の倫理観にも反するので撤回を求めて抗議をしているのだと弁護士は話してくれた。
弁護士が言うのには僕が浮気男を追い詰めすぎて、相手も開き直ってしまった結果だろうと他人っぽく解説してくれた。
僕にしても当事者間の話し合いで解決できる内容ではないと思っているので、訴訟準備に向けて準備すると先方に伝えてもらうことにした。
結局、弁護士の言うままに1年間、浮気男と話をしてきたが、何も進展がなかった・・・
ただ、この男には話し合いの機会を与える必要は全くないんだという自分として納得はできた。
司法社会から消してやりたい。そう強く思っていた。
2006-12-28 11:57:59
浮気男の反撃~ストーカー行為
テーマ:浮気男の不誠実な態度
まだまだ温かかった、今年の秋。
僕と浮気男の1年間に渡る裁判外交渉は事実上終わった。僕は後任の弁護士を探して、訴訟の準備に入る必要があった。
そんなときに事件は起こった。
ブルル・・・
僕の携帯のバイブが何度も鳴っている。仕事中なので放っておいたが、何件もメールを受信しているようだった。
会議後、メールを開けて驚いた。気持ち悪くて眩暈がした。
メールの相手は浮気男。彼は僕の携帯番号を知っているのでショートメールで何件も何件も誹謗中傷のメールを送ってきた。
とてもブログ上で公開できるような内容ではないが殺意と悪意に満ちた非常に侮辱的な内容だった。
そんなメールを1時間に17件も受信した・・・・
直ちに、弁護士へ受信したメールを全て送り、浮気男の弁護士へ抗議してもらった。
代理人が入っているにも関わらず、こういう幼稚な行動にでる浮気男の行動は狂っていた。。。
メールの中には僕の家族にも危害を加える言質が含まれていたので、その日はそわそわして眠れなかった。
翌朝、7時。また僕の携帯がメールを数件受信している。もしや・・・・胸騒ぎは的中した。
またもや、浮気男だった。。。。
懲りずに変わらない嫌がらせメールだった。。。
前日からのメールとあわせて、考えると、どうやら僕が訴訟を起こそうとしていることに対して怒っているらしい。
「訴訟するなら、お前を後悔させてやる」
という表現が何度も何度も使われていた。
弁護士経由で相手の弁護士へ再抗議じてもらったが、相手の弁護士も浮気男と連絡が取れない状況らしい・・・
相手の弁護士からは、これ以上、勝手な行動をとるなら、代理人を辞退するという文書を送りつけたという報告が入った。
その晩、また、浮気男からメールがあった。内容は僕の実家に行き、これまでのことを全て話してやるとのことだった。
これには流石に仰天した。どうやら、僕の実家を調べたようだし、この狂気的な男は何をするかわからないからだった。。。
弁護士に相談しても、相手の弁護士に抗議中ですからと本気で相手にしてもらえず、僕は家族に危害を加えられることを恐れて警察へ行った。
ここ数日の浮気男の行為をストーカー行為として警察に届けるためにだ。
会社を飛び出して、急いで夜の警察署へむかった。
温かい秋だったが、その日は少し肌寒い夜だったのを覚えている。
2006-12-30 12:19:50
警察への届出
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男の執拗な嫌がらせメールに精神的に疲れて、警察へむかった。
ストーカーとして動いてくれるか確認したかったからだ。
最寄の警察署の窓口で事情を話し、個別の相談スペースへ案内された。
僕はこれまでの、大まかな経緯を説明し、ここ数日受信した嫌がらせメールを警察へ見せた。
「確かにかなり悪質ですが、この程度では動けませんね。殺すとか金品を要求するような文言があれば検討はするのですが。。。まあ、僕の家周辺のパトロールは重点的にしておきますよ」
予想はしていたが、期待したような結果にはならなかった。
2007-02-12 23:58:25
弁護士費用による制裁
テーマ:その他
弁護士費用について、ある考えかたを教わったので、参考までに書いておきます。
関係ある人、参考になる人がいるかもしれません。
浮気相手への制裁を考えているという方からよくメッセージを頂きます。
暴力はさることながら、暴言や職場や携帯への連絡は自分の立場を危うくしてしまいます。
あなたが仮に金銭的に余裕があって、相手がその逆(金銭的に余裕なし)の場合、弁護士費用による制裁はけっこう有効かもしれません。
1)浮気の損害賠償で法外な値段をふっかける。浮気の損害賠償は相場はないので、ある程度は言い値で決まるようです。たとえば、1000万円とか。
2)相手はあなたの訴訟に応訴するのに、1000万円分の弁護士費用が発生します。
3)通常、1000万円は認めれることはなく、仮に300万円で和解とか判決がでた場合、相手は700万円減額した分を弁護士へ成功報酬として払わなければいけません。
4)この他、裁判で負けた相手は裁判費用も支払う必要があります。
上記のケースで計算すると2)の相手が弁護士に払う費用が約60万円程度、3)で支払う費用は約50万、4)はケースによりますが7万くらい。相手は100万円近くの出費になりますので、金がない相手にはそれなりの制裁になります。まあ、自分も同じくらいコストが発生しますが。。。
仮に訴えられている方がいたら、要注意です。裁判外交渉がまとまらなかった場合、上記のような制裁を加えれる可能性もあります。僕の友人の話によると3000万円を要求されて、最終的には200万強で収まったが、弁護士費用だけでかなり苦しい思いをした人がいるそうです。
大きい金銭を要求すれば精神的にも相手を追い詰めることができるようです。
ロースクールに通っている友人から聞いた、小話でした。
2007-02-18 01:19:11
浮気男からの回答
テーマ:浮気男の不誠実な態度
弁護士経由で浮気男の嫌がらせ行為を数回行ってもらった。
どうやら、浮気男の弁護士も浮気男と連絡が取りにくくなっているそうだ。そんな状況ながらも浮気男とコンタクトが取れ厳重に注意したとの連絡が僕の弁護士にあったそうだ。
浮気男のコメントは次のようなものだったらしい。
浮気男の職場に浮気男の身元について照会する電話があったらしく、その電話の主が僕だと思いこんで嫌がらせを繰り返したという。
思い込みで、こんだけのことをしてくる浮気男の異常性には精神的には疲れさせられるが、裁判でことを有利に進める証拠としては使えそうだった。
とりあえず、浮気男の弁護士は、かなり厳しく浮気男を叱責したらしい。
代理人交渉にも関わらず、こういう行動をとると刑事で訴えられると。。。
浮気男はあれこれと不平不満をぶつけたようだが、最後は一喝されて収まったという。。。
呆れた感じで報告してくれる僕の弁護士の目には当初のやる気は一切感じられなかった。
ただ、こういう僕の弁護士の態度が、僕がその後、素晴らしい弁護士にお世話になるきっかけなるとは当時は想像もしていなかった。
こんな悔しい想いを自分の弁護士に対して抱いた僕に、その後、心から信頼できる強い見方が登場するなんて。
2007-02-18 01:32:46
去っていった人
テーマ:仲間からの愛
僕は今自分がおかれている状況を数人の仲間に話した。信頼できる仲間にのみ。
その中には口が軽い後輩のCCもいた。彼女は僕の学生時代の後輩であり、妻の学生時代からの親友だった。
彼女には特に話すつもりはなかったが、妻と連絡をとらなくなったこと、僕らの新居に遊びに来たいと頻繁に連絡をくれていただけに、事実を隠すことが難しくなっていた。
そういう状況だったので、ある日、CCから妻の近況と我家に遊びに来る日を決めたいと会社にメールをもらった時に、僕は返信メールで事実を伝えた。
その晩、CCから直接電話があった。動揺しているのは電話ごしでわかったし、声が震えていた。
「何で僕さんはそんな平気なんですか? なんでこうなったんですか??」、
CCからの「なんで?」は深夜まで続いた。
昔から先輩想いのかわいい後輩だったので僕は全てを話した。人に話をすることで僕自信の精神状態を安定させることができたから。
それから、彼女はまめに僕に励ましのメールや電話をくれた。嬉しかったし、たくさん元気をもらった。
ところが、、、、
ある日、職場の後輩からの電話に僕は倒れそうになった。
「僕さん、聞きました。奥様と大変なんですって??」
なかなかストレートに電話してくる後輩にも驚いたが、彼がこの話を聞いた出所はCCだった。
彼の友人がCCと仲がいいらしく、CCが飲みの席で得意げに僕の話をしているという事実を知った。。。
ショックだった。。
CCが口が軽いのはわかっていた。ただ、こういうデリケートな話を方々でしているのは、とってもショックだった。
少し気持ちを落ち着けてから、CCにメールを出した。
「僕と妻の話はCCを信じて話したから、他言しないでね。もう話してしまったのは仕方がないし、責めるつもりもないので、今後は控えて欲しい」と。
短く、やんわりと、自分なりに僕を想ってくれていたCCを傷つけないようにメールしたつもりだったが。。。CCはそうはとらなかった。
「僕さんのあんな話を聞かされて、私だってショックだし精神的に滅入ったんです。他言したのは悪いと思うけど、私の結婚観を変えたり、人(妻)を信用できなくなったのは僕さんの話が原因なんです」
と逆ギレの典型だった。。。
官僚の彼女らしい、超長文のメールだった。
彼女にも強烈なショックを与えたの事実だったので、やりきれない思いを押し殺して僕は返信した。
「色々気遣ってもらったのにこんなメールしてごめん。CCも傷つけちゃったよね。わるかったね。ただ、僕の話なんかを飲みの席でしたら、皆ひいちゃうし、CCの信頼にも傷つけちゃうかもしれないから、敢えて言いました。落ち着いたら、また皆でわいわい騒ごう。」
なんで、こんな気を使っているんだろうと思いつつも、やんわり、相手を刺激しないように返信した。
「もう僕さんとは会うことはないでしょう。それが私の禊(みそぎ)です。それにどういう顔で会えばいいのでしょう」
凍りつくよな返信がすぐにあった。
「また皆で笑顔であえるの楽しみにしているから、CCの気持ちが整理できたらいつでも連絡くれよ」
と僕は返信したが、当然、彼女からの返信はなかった。CCに迎合するつもりなんて全くなかったが、自分のせいで誰かを傷つけてしまったことは辛かった。
女性の後輩から、自分の結婚観が汚されたと言われたのは、さすがにグサっときた。。。
今年、CCから年賀状はこなかった。僕は一人の学生時代からの仲間を失ってしまった。
自分が苦しいときに本当の親友が誰かわかるというが、今、僕は身をもって感じている。
残念ながらCCは去ってしまったが、僕には素晴らしい仲間がついてくれている。
そんな仲間への感謝の気持ちを僕は生涯忘れてはいけないんだと強く、強く思う今日この頃だ。
2007-02-18 02:22:35
愛妻家で子煩悩
テーマ:その他
先日、父とランチをした。仕事で僕の勤務先近くに来たらしく電話があったからだ。
父は大手金融機関の役員を経て、昨年、ある事業会社の役員にヘッドハントされた。
今の仕事は全く畑違いのように僕には見えるが、本人はイキイキとこれまでと変わることなくエネルギッシュだ。サラリーマンには夢がないという人は多いけど、少なくとも僕は違った。
世界をまたにかけ、イキイキと仕事する父は小さい頃から僕の憧れだったからだ。
僕の目にはサラリーマンとしてバリバリ働く父の姿にはたくさんの夢があったように思う。
「どうだ? 最近もあいかわらず忙しいのか? ま、忙しくても、週末だけは家族に時間をさけよ。家族をないがしろにして得られるものなんて何もないんだから」
と父はいつものように熱く僕に語っていた。
「そうだね。お父さんもそれになりに歳なんだから、無理しないほうがいいんじゃん?」
「ハハハ、スーツきて仕事してる俺が一番カッコイイっていう女がいるから、ついつい頑張っちゃうんだよな。やっぱ、妻と子供達の前ではいつまでもカッコよくいたいんだよな。」
と父は得意げに話していた。
ランチを終えて、僕は父と別れた。歳をとったせいか、少し父は痩せたように思う。
ただ、その後ろ姿は昔とかわらずに大きかった。
僕はあの背中にいつも憧れていたんだ。小さい頃から。ずっと。
地位も名誉だけじゃなく、幸せな家庭という彼が人生をかけて追求したものを手に入れた
男の背中がああいう背中なのかもしれない。
愛妻家で子煩悩の父。
いつかは追いついて、追い越したいと思った父は、やっぱり大きかった。
僕はどこでつまずいちゃったんだろうか。
2007-02-24 02:16:33
弁護士は気分で使うもんじゃない
テーマ:結婚
帰りの電車で若い学生が大声話してました。
「あいつ、合宿所で大声で騒いでるから、俺、眠れなかった。知り合いに弁護士いるから訴えてやる!」
学生さん、やめとけ。訴訟なんてうさばらしにもならないよ。
自分に強い信念がないと、弁護士雇っても気晴らしにもならないように思うぞ。
そもそも、弁護士なんて、つまらん案件には動いてくれないんだよ。僕がよく知っているさ。
2007-02-24 02:22:17
新聞記事
テーマ:その他
某大手企業の辣腕社長が部下の妻を愛人にして社長室室長として抱え込んだと某雑誌が取上げた。社長さんはこれを否定しながらも、会社に与えるマイナスイメージを考え、辞任した。
記事の真相は知らないが、わが身に置き換えて考えたらゾッとした。。。。
そんなの地獄だよ。。。
個人的には某社長の経営手腕を高く評価していたのでショックでした。。。
2007-02-25 21:27:20
アメブロのメッセージ
テーマ:弁護士
僕は今後、裁判を進めるうえで、いまの弁護士では一緒に闘えないことに悩んでいた。
あと一歩なのに前に進めないもどかしさ、浮気男を野放しにしている悔しさで悶々としていた。
ある日、家でアメブロのメッセージを見ていた。1週間に3-4通メッセージを頂くのだが、僕と同じような境遇にある方からの励ましのメッセージが多い。
そんなメッセージの中で、弁護士を紹介してくれた方がいた。ご自身も旦那様の浮気で苦しみ、その弁護士にお世話になったのだという。
非常に親身で人間として素晴らしいという評価だった。
その時は、特に参考程度と気にもとめていなかったが、今の弁護士の対応が日に日にテキトウになっていくのを見て、その弁護士の事務所に電話してみた。
今、現在、代理人契約している弁護士がいるが、引き継いでもらいたい。僕は電話ごしで、その弁護士に事情を話した。
とりあえず、翌日に会うことになった。
僕はアメブロの回しものじゃないが、なるほど、メッセージを下さった方が絶賛するほどの素晴らしい方だった。。。。
詳細はまた書きますが、この出会いはアメブロに感謝している。
2007-03-02 00:38:02
笑顔
テーマ:仲間からの愛
先日、以前もブログで書いた学生時代の先輩(
http://ameblo.jp/tumanouwaki/entry-10006575919.html )と会った。
特に何かあったわけではないが、近況報告を兼ねて飲もうという話になった。
たわいもないくだらない話を延々と二人で続けた。
先輩は別れ際に言ってくれた。
「笑顔が少し戻ってきたようで安心したよ」
早く昔の笑顔を取り戻したいものだ。
笑うかどには福が来るのだから。
2007-03-04 06:44:30
諦めない勇気
テーマ:人生
僕は心に残った言葉やいいフレーズはまめに手帳に書きとめている。
言霊とよく言うが、やはりいい言葉は人の心を動かすと思う。
海外出張から帰り、時差ぼけのなか、昔の手帳をパラパラめくって、僕の言霊リストをながめてると今の自分に言い聞かせるような言葉があった。
・諦めない勇気
僕が駆け出しの社会人だった頃、日本経済は未曾有の金融危機だった。金融機関に勤務していた父は連日、新聞に報道される自社の経営危機に対して、自ら率先して取り組んでいたように思えた。
学生気分が抜けない僕は聞いた
「転職とかすればいいじゃん。外資からスカウトの声かかったりしてるんでしょ。やっぱ年齢てきにもやめる勇気がいるのかね?」
僕は父の部下から聞いた話をそのまま父にぶつけてみた。
「諦めない勇気だってあるぞ。自分の会社を愛しているから、頑張れる。それが無駄だと他人が思っても、自分が頑張れる環境が今の会社にはある。諦めたら、それで終わっちゃうからな」
少し怒った口調で僕はそういわれた。
この勇気は家庭や夫婦関係にもいえるのだろうか。自問してみる。
・絶対に失敗しない極意とは「扉が開くまで戸を叩き続ける」
父の発言ににているが、これは学生時代の恩師が言ってた言葉。
成功するまで粘り強く、続けるのが成功の極意だと。
他人が失敗だと思っても、成功の兆しがみえるまで挑戦を続ければ、事態は好転して、結果的には成功になるという話だった。
ある起業家の話を例に酒の席で話してくれたのを覚えている。
裏切られても、やり直す。裏切られてもやり直す。。。そうすりゃ、Happyな家庭は来るのだろうか。
2007-03-04 07:03:11
心のかさぶた
テーマ:人生
人を裏切る人には裏切られた人の気持ちはわからないと思う。
だから、人を裏切るのだと思う。
裏切れた人間の心の傷は簡単に癒えるものじゃない。癒えないことのほうが多いのではないだろうか。
せいぜい、かさぶたの状態。すこしの刺激に、まわりの空気に敏感になる。
心の傷のかさぶた。最近、僕はこのままでいいと思ってる。
かさぶたの状態である限り、人の傷みも敏感に感じられる。人の優しさにも敏感になれる。
心の傷が完治しないことも悪いことじゃないのだと。
無理に治すより、かさぶたがいい。僕の本音。
2007-03-04 14:20:22
新しい弁護士との出会い
テーマ:弁護士
新しい弁護士を探すべく、動いていた僕に、アメブロのメッセージを通じて弁護士を紹介してくれた方がいた。
僕はその弁護士に連絡をとってみた。メッセージの主からは自分が教えてといことは内密にして欲しいということを念押されていたので、HPで見たということで電話した。女性が電話に出たので、僕は事情を話して、その日のうちに会う事になった。
オフィス街にある小さい事務所で僕は待たされた。しばらくすると弁護士が現れたが、、、、
ちょっと驚いた。いかつい女弁護士が出てくるのかと思いきや、清楚なきれいな女性が現れたからだ。
弁護士のわりにきれいではなく、本当にきれいな女性だった。
一通り挨拶をして、僕は本題に入り、事情を説明した。1時間1万円という費用もかかるので極力簡潔にポイントだけを説明した。
・浮気男との交渉が難航したので訴訟提起していこと、
・現在の弁護士は自己都合で留学するので引き受けてもらえないこと
等、こちらの置かれている状況を説明して、話を女弁護士の話をうかがった。
回答はクリアだった。
・引き受けることはOK。ただ資料と証拠を拝見したい。僕の話を聞く限りでは、やってることは300万以上は請求してもおかしくない。
・ただ、証拠が少な過ぎる
・弁護士には離婚や相続などに強い街の弁護士と企業法務に強い弁護士がいて、今僕がお世話になっている方は企業法務専門の方。弁護士にも得意、不得意があるので、現在の進行状況は仕方ない。
・今の弁護士に払った着手金は言えば、返金されるかもしれない。
以上、コメントをくれた。これらを踏まえて女性弁護士と契約するか否かを決めてくださいといわれた。
彼女は続けた
「この人(浮気男)、本当に許せないですね。こういうバカ男は社会から抹消してやりたいです」
ちょっと驚いた。今の弁護士は弁護士倫理が云々でこういう発言はしないからだ。
倫理的にどうかは別にして、依頼人である僕と同じ目線で怒ってくれる姿勢がうれしかった。
その日はそれで帰ったが、帰宅して自宅のパソコンをつけると女弁護士から長いメールが届いていた。今日の話を踏まえての彼女の法的分析だった。
かなり参考になった。女性らしい優しい文章で癒される想いだった。(今の弁護士は固い文章で、表現が怖いので、僕はメールを開けるたびにドキドキしていた)
メールの最後にはこう書かれていた。
「僕さんがあまりにもきれいな方なので驚きました。お話をして人間的にも素敵なんだと思いました。奥様はなんでこんなバカなことしたのかしら。相(浮気男)手の行為は許すまじきですね。
私が引き受けるか否かはわかりませんが、徹底的にこちらの傷みを知らしめてやりましょう。
自分は自分が人間的に魅かれる人にしか弁護を引き受けないですが、僕さんのような方は、是非力になりたいです」
女性から〝きれいな方〟と言われるのはかなり変な感じだが、お世辞でも嬉しかった。彼女なりの営業トークだろうというのはわかってるが。。。。
何より短時間ながらも、僕の人間性に共感してくれたこと、そして僕と同じ目線で怒ったり、喜んだりしてくれる姿勢が僕にはありがたかった。
暖冬とはいえ年末の東京は寒かった。
ただ、僕の心はすこしづつ前に進めるかもしれないという期待感で熱くなっていた。
僕はこの弁護士にお願いしようと決めた。
この期待感が僕の心のモヤモヤを少しづつ浄化してくれたのかもしれない。
2007-03-15 01:04:13
人生の時間
テーマ:人生
自分の年齢を3で割ると自分の人生が24時間で考えた場合に何時くらいかの目安らしい。例えば、60歳の方なら、3で割ると20時。もう夜。
30歳なら、AM10時。まだ昼前。
僕の人生はまだ昼前。午後には絶好調にもっていきたい
2007-03-15 01:08:22
遠く遠く
テーマ:仲間からの愛
遠く遠く離れていても元気をくれる仲間がいる。
そんな仲間。僕の大事な宝もの。
先日、学生時代からの悪友であるナギマからメールをもらう。
体調はどう?仕事落ち着いたら、みんなで会おうと。
いつも僕を心配してくれる大事な親友。
今は仕事が忙しい時期で時間が作れないが、早くあって元気をもらいたいものだ。
元気な姿を見せるのが心配してくれる仲間達への一番の恩返しかなぁと思っている。
学生時代によく聴いた槙原敬之の名曲「遠く遠く」がリフレインする。
2007-03-24 16:17:27
いい男
テーマ:結婚
先日、会社の女の子が言ってた。
「結婚したいけど、いいなぁと思う人ってみんな既婚者なんですよねー。やっぱ、30近くなるといい独身男なんて減ってきますよね。。。売れちゃって。。。」
そうだろうか。結婚したからこそ、男は魅力的になるのではとうのは僕の持論。
最愛のパートナーを生涯守るという気概を持った男だからこそ、魅力的にみえるんじゃないだろうか。
一人の女性を生涯愛し続ける男こそ、かっこいいんだと思う。
2007-03-30 09:09:12
心のかさぶたへの反響
テーマ:結婚
先日、ブログで書いた心の多くのメッセージを読者の方から頂いた。
表現がわかりやすかったのか、これまでにない反響だった。
コメントを受け付けていた頃と同じくらいの反応(メッセージ)があったので驚きました。
恋愛、結婚、仕事、人生、、、多くの方が心のかさぶたを抱えながら生きているのだと知りました。
そりゃ、そうですよね。みなさん、真剣に生きているんだから。
2007-04-21 13:09:09
短い短い夫婦の会話
テーマ:妻のこと
時間が前後するが2007年の正月、僕は妻と久しぶりに会った。
会社を辞めた妻は地元のドラッグストアーでパートとして勤務していたのは前にも書いた通りだ。
妻の実家に挨拶へ行く前に僕は妻の働くドラッグストアーに立ち寄った。別に妻に声をかけるつもりは全くなかった。
混雑する割りにはバイトが少ないようで、年初にも関わらず、わりと店内には客がいたのを覚えている。
その人ごみの向こうに年初から働く妻の姿があった。ピンク色の制服を着せられて、軍手をしながら在庫を店頭に並べていた。
化粧も以前のようにちゃんとはしていなく軽くしてある程度だった。
寒い冬なのに額から埃がついた汗を流している女性アルバイトは、まぎれもない僕の妻なんだ。。。
複雑な思いで妻を見ていると、向こうも僕の存在に気がついたようだ。少し恥ずかしそうな顔をしながらも僕によってきた。
妻『あけましておめでとう。実家に行ってきたの?』
僕『いや、これから挨拶にいくとこ。すぐに失礼するけどね』
妻『そっか。。。どう?この制服??やばいでしょう(笑)』
僕『ありえねーな(笑)』
そんなたわいもない会話をして僕は妻と別れた。久しぶりにした夫婦の会話だった。
今更ながら、妻への怒りはどこかへいってしまった。
時間が少しづつ僕の気持ちを穏やかにしている。
2007-04-29 09:05:13
ある日の朝焼け
テーマ:仲間からの愛
学生時代からの親友ナギマと話た。
彼女はいつも僕はじめ仲間想いの学生時代からの大事な親友だ。
話を聞けば、今は昔からの夢だった職に就き、イキイキと働いているようだ。決して報酬が高いわけじゃない。
通勤も大変。でも、夢の実現という報酬が彼女を輝かしているのだろう。
もちろん、彼女の素敵な旦那さんの存在もあるからだと思うが。僕はナギマと話していて、ある日の朝焼けを思い出した。
それは僕が大学時代の仲間達に自分の結婚報告をした日のことだ。
数年前の夏、一瞬も忘れることなどできない最高の大学時代を共有したクラブの仲間を僕は集めた。
久しぶりに集まって、騒ごうという名目で集合をかけた。もちろん、その場で婚約発表をうするつもりでいた。
約束の時間には皆が集合場所にいた。どいつも忙しいのに、学生時代の集まりにはマメなやつら。
皆で店に入り、僕は言った
『よし、じゃあ、乾杯するか!』
ナギマが聞いた
『え?何に乾杯なの?』
『俺、結婚しまーす!!』
そんな自分勝手な乾杯の発声で僕らの飲み会がはじまった。皆が祝福してくれた。
最高に楽しかった。僕らの宴はそこでは終わらず、お台場にくりだした。深夜だったから当然、店もない。
近くで酒を買って、みんなでお台場の公園で語り合った。さすがに何を話したかは覚えていないがナギマの言葉だけは覚えている。
『飲み会の連絡があった時点で、結婚報告かなと思ったよ』と。
さすが、するどいと思った。だから乾杯の前にああいう質問をして僕ものせてくれたんだろうか。
ナギマは次の日は出社だというのに結局朝まで皆に付き合ってくれた。
皆で語りあった。あの日は学生時代に戻ったような懐かしく、心地よい夜だった。
主将のヤジンは相変わらず、モノグサで、途中から芝生に寝転がって相槌だけ打っていたが、主将の責任感は健在で最後まで寝てなかった。
悪友のスーは昔と変わらず、すぐに寝てしまった。いつものようにバカ面で。
女性陣のナギマとマダンは最後まで明るく元気に話していた。
何気なく空を見上げた頃には、空は白んでいた。僕らは夜通し語り合った。
年甲斐もなくオールで騒いだのに、さわやかな朝だった。
ナギマと話すまで、あの日のことを思い出すことはなかったが、急に思いだした。
忘れたわけじゃなかったが、思い出せてよかった。
タンスの奥から大事な思い出の品をみつけたような気分だった。
また、みんなであんなキレイな朝焼けをみたいものだ。
2007-05-26 13:38:19
裁判の準備をはじめる
テーマ:裁判
年末に美人弁護士に出会い、僕は浮気男を提訴することを決意した。
法廷の外ではもう何をやっても無駄だとわかったからだ。
僕は美人弁護士にお願いする前に、現在の弁護士に代理人交代の話をせねばと思い、彼に連絡をした。彼としても、僕の代理人は降りたいはずなので、すぐに終わると思って。
・・・予想どうりだった。弁護士は少し安心したか表情さえしていた。
あまりの無神経な態度は書くのも腹立たしいので割愛するが、あっさり僕らが代理人契約を終了させた。
訴訟提起に向けた美人弁護士への引継ぎは弁護士間で進めてくれるとのことだった。
年初、美人弁護士からメールをもらった。内容は今後の進め方についてだった。
『僕さん、正式に代理人を受任したので連絡しますね。近いうちに書面で契約を交わしましょう。しかし、前の弁護士さんは何も証拠を残していないんです。。。全部、電話でのやりとりのみなんです。。本人はいざとなったら、僕さんの妻に証言させればいいと言うのですが、当事者がちゃんと証言するとも思えないし、訴訟になったら相手は全面否認してくるはずなんで、この状況はかなり不利です。何か証拠になるものがあれば教えてください。何でもいいです』
そんな内容だった。前の弁護士は結局は高い報酬だけとって何もしてくれていなかったに等しい。
同業者からみても、そう思えるのだから。。。
メールの中で美人弁護士が前の弁護士が実名でブログを書いていることを教えてくれたので覗いてみた。
ロースクール受験日記のようなものだった。
お受験の苦労話がつずられてるが、カキコミの日付なんかを見てると出張中で不在と言ってた日にちは海外ロースクール視察だったり、受験日だったりと、結局は自分の都合で僕の思いを無視していたんだと改めて確信した。
そんな悔しい気持ちを美人弁護士への返信メールに混ぜてみたら、返信にはこう書いてあった。
『私も最初から代理人として就いてあげれたら、もっと僕さんの幸せの近道を示せたのではと思いました。ただ、過ぎたことは忘れて、私に任せてください。絶対に納得のいくようにもっていきますから。僕さんを法廷で守れるのは自分しかいないと思ってます』
優しくも力強いメッセージだった。
僕は美人弁護士に言われた訴訟提起に向けた書類作成等の準備に入った。
この人は人間としても信用できると確認した。
訴訟提起の2ヶ月前のできごとでした。
2007-05-27 01:17:18
いざ、裁判へ
テーマ:裁判
暖冬とはいえ、寒さで身がすくむような夜。僕は美人弁護士の事務所に呼ばれた。
浮気男を相手に訴訟提起する準備がはじまった。浮気男と出会ってから2回目の冬だった。
美人弁護士の動きは早かった。彼女の動きが機敏なのか、前の弁護士が遅すぎたのかはわからない。ただ、彼女の対応は僕には本当に頼もしかった。
『浮気男の弁護士には代理人変更通知を出しておきました。でも、会って話をするつもりはありません。だって、もう裁判起こすんですもん。ぎゃふんと言わしてやりましょうよ。相手はこちらが裁判を起こすつもりがないと思ってるから、ここまで悪質なことをしてるんですから』
美人弁護士はそう言って、僕に必要書類のリストを見せてくれた。これまで僕がおさえていた証拠類、これまでの経緯を纏めること等、、、
たくさんあったが特に時間がかかるものはなかった。僕はすぐに準備することを約束して美人弁護士の事務所を後にした。
数日後、僕は必要書類を持って、美人弁護士を訪ねた。その数日の間も、美人弁護士は引継ぎ書類に目を通してくれていて、メールで僕に多くのアドバイスをくれた。
法的なアドバイスもさることながら、メールに散りばめられている僕を励ます、癒しの言葉やメッセージが本当にありがたかった。
美人弁護士は書類を受取り、その場で確認してくれた。
『僕さん、こういう書類作るのお上手ですね。文章もとってもお上手なので、私が手を加える必要はなさそうです。あとの必要書類は私が作る書類だけです。』
そうやって、僕を褒めながら、ドンドン進めていく。そして、彼女はこう言った。
『浮気男は許せないですね。人間として。畜生ですよ。こんな発言で倫理観を疑われるかもしれませんが、それしか奴を表現する言葉がないです。あの人、示談交渉の時に代理人を通じてこんな要求をしてたんですよ。たぶん、僕さんは前の弁護士から知らされてないでしょうけど』。
彼女は一枚のFAX用紙を見せてくれた。浮気男が僕に対して送りつけたものらしい。
慰謝料を払う見返りに次の要求をしていた。
・僕の妻と浮気男の交際を認め、今後も交際することが法的に問題ないと文書で書く
・浮気男への暴力に対して慰謝料を支払う
・自分は脅迫、暴力をふるう犯罪者だと認める
以上3点が書かれていた。あまりのふざけた内容に前の弁護士は僕に見せることができなかったらしい。
美人弁護士は依頼人には情報は隠さない主義らしく全てを見せてくれた。僕の知らないとこで、こんなふざけたやりとりがなされていたとは。。。。
美人弁護士は続けた。
『相手の弁護士事務所はイカレタ事務所で有名なんです。普通の弁護士は依頼人が言っても、こんな内容を文書で送ってきませんからね。しかも、イカレテるうえに、離婚や不貞の訴訟に慣れてるから、非常にやっかいな事務所なんです。前の弁護士さんは企業法務専門で、こういうドロドロの民事案件を知らないから交渉時点で完全にやられてますよね。だから、ご本人も早くやめたかったんじゃないかなあ。まあ、難しい案件ですけど、勝ち目はありますから。徹底的にこらしめてやりましょうよ。僕さんみたいな人は立ち止まってじゃだめですよ。前進しないと!! 今月中には訴訟提起しましょう。』
彼女と話していると本当に元気になる。こうして僕の訴訟提起の日は着々と近づいた。
2007-05-27 01:46:44
損害賠償金額
テーマ:裁判
損害賠償金額について美人弁護士と話をした。
彼女は金額が大きくなればなるほど、僕の負担する弁護士費用が大きくなるという説明とその他諸々の諸費用について教えてくれた。
僕はここまで時間がかかったから、費用よりもいかに浮気男を苦しめるかという観点で金額を決めたいと伝えた。
もはや、不貞だけでなく、僕に対する脅迫行為も請求の範囲にいれることを前提にしていた。
美人弁護士の提案はこうだった。
1000万円を損害賠償で請求する。どうせ不貞と脅迫だから、せいぜい100~200万円しかとれないらしが、浮気男は弁護士費用が1000万円分かかる。そして仮に、100万円まで裁判で減額できたとしても経済効果900万円(1000万ー100万)分の弁護士費用を自分の弁護士に支払わなければいけない。
しかも敗訴すれば、裁判の諸費用も浮気男が負担することになる。
つまり、訴えられるという精神的負担と同時に、どう転んでも金銭的に多大な負担がのしかかるというものだった。
『どうでしょう?勝手につっ走ってるようなんで、ご意見あったら言ってください。私、仕事になるとイケイケになっちゃうんで。。。』
美人弁護士は少し照れながらそう言った。
『いいっすねー。イケイケでいきましょうよ。コストの問題じゃないんですよね。僕は。あのバカをぎゃふんと言わせてやりましょう』
『らじゃー、スタンバイOKです!』美人弁護士は笑顔でこたえてくれた。
2007-05-27 12:30:34
決起~裁判所への書類提出~
テーマ:裁判
その後の美人弁護士の動きはとても早かった。代理人契約を締結してから10日ほどで全ての準備を整えてくれた。
『僕さん、準備はできました。その前の確認させて欲しいんですけど、僕さんは奥様と別れるつもりはありますか? そういうつもりがあるとないとでは、私の訴訟スタンスも変わってくるので。もし、まだ、ほんの少しでも奥様との離婚を迷う気持ちがあるなら、損害賠償を多くとるよりも、相手も苦しめるだけに重点おいたほうがいいと思います。離婚の意思がはっきりしているなら徹底的にやってやりましょう。金銭的にも精神的にも』
『はあ、情けない話が、妻とのことはどうしていいのか迷ってます。。。別れたほうがいいと思うのですが、それでいいのかという自分もいて。。。』
我ながら非常に情けない回答だった。。。。
妻への愛か情かわからない。ただ、今は浮気男への制裁しか考えられないのは事実だった。
『僕さんって本当に優しいですよね。そうだと思ってましたよ。相談に来たときから。私は依頼人にとって何がHappyかをまず考えて法廷に立っているんです。僕さんの将来にとって今、奥様と別れるのはHappyじゃないんじゃないかって実は思ってました。もちろん、奥様は酷いし、許せない。私だったら、僕さんみたいな人は絶対に手放したくないと思いますもん』
『優しくなんてないです。本当に優しかったら別れていますよ。僕みたいな生殺し状態にしている男が一番残酷なんだと思います』
偽りのの僕の本音だった。
『それが優しいんです。僕さんみたいな魅力的な男性はなかなかいないと思いますよ。早く解決して前向きな人生取り戻しましょう! とりあえず、裁判所にはこの書類を提出しておきます。浮気男は驚くと思いますよ。だって、1000万円も請求されちゃうんですから(笑)。ひょっとしたら、浮気男の代理人は訴訟では弁護に就かないかもしれないですね。だって、これまでの先方の主張とか法廷でそのまましたら100%勝てないですもん。それに浮気男に1000万円の訴訟を維持できる経済力があるかも疑問ですし』
提出書類に自署捺印して僕は事務所を後にした。別れ際に美人弁護士に言われた言葉が改めて身をひきしめた。
『僕さん、戦いはこれからです。これまで以上に精神的な苦痛を味わうかもしれませんが頑張りましょうね』
真冬の日だった。僕はついに裁判所へ訴訟提起した。
僕と美人弁護士の浮気男への反撃が開始した。
僕は絶対に前向きな人生を取り戻すんだ。
2007-05-27 12:51:25
浮気男の弁護士
テーマ:裁判
前にも少し書きましたが、浮気男の弁護士が所属する事務所は悪名高くて有名らしい。
いまゆる訴訟弁護士といって、不貞や離婚なんかを多く扱う事務所でこの手のドロドロ案件には慣れているとか。それだけに、相手も精神的に追い詰めたり、不快にさせたりすることが得意らしく、一癖二癖ある人が多いようだ。
そんな交渉スタイルだから裁判でも、とんでもない主張をしたり、倫理観を疑うような発言をするだけに、対峙する弁護士はやりづらくて、和解の方向にもっていくそうだ。
そんな事務所だけに費用も少し高く設定しているらしい。
浮気男がどういう経緯でこの事務所に依頼したか不明だが、僕側としてかなりやりづらい。
まあ、浮気男の経済力でどこまで雇えるかという別の問題もあるのだが。
2007-06-02 11:09:19
浮気男の弁護士が代理人を辞任
テーマ:裁判
美人弁護士から電話があった。裁判所に僕の提出書類が受理され、訴状番号が振られたと。
数日後には訴状・証拠書類はじめ一連の資料が浮気男の手元に届くことになる。
『これ受取ったら、浮気男は腰を抜かすと思いますよ。1000万円ですから、損害賠償の金額が。ただ、裁判がはじまったら、今までの発言を全部否定してくる可能性大ですよね。相手はあんなバカだし、代理人だって、いかれてますから。あ、私、また反倫理的な発言してます??』
そんな感じで状況を報告をしてくれた。反倫理的なのかもしれないが、こういう依頼人の僕と同じ目線で意見を交わしてくれる美人弁護士の対応は本当に心地よかった。
数日後、美人弁護士からメールがあった。どうやら、浮気男の弁護士は裁判では代理人を辞退するらしい。
そして、浮気男は弁護士をつけづに自分でやるとのこと。いわゆる、本人訴訟だ。
美人弁護士によると、おそらく1000万の請求に反訴するだけの弁護士費用がないこと、仮に経済的問題を克服できても、これまでの交渉経緯から勝てる見込みのない裁判だけに誰も代理人につきたがらないのだろうとの見解だった。
弁護士協会の弁護士費用立替制度も、勝てる見込みがないと適用してもらえないとか。
『まあ、ストカー行為だけでも200万くらいは取れる話ですからね』
とメールには書いてあった。美人弁護士のメールにはこう結ばれていた。
ああいう、常識や倫理観のないバカ男が本人訴訟するとなると、スムーズに裁判が進行するのか心配ですと。
わけわからない発言を繰り返すだけならいいのですが、最悪、法廷に出てこない可能性も大きいですから。。。
浮気男がどう出てこようと、時間がかかろうと、僕は彼に対して毅然と対応するつもりだ。
これだけは変わらない気持ちなんだ。
2007-06-04 22:08:32
浮気男の訴訟作戦
テーマ:裁判
裁判所の訴状を受取った浮気男は、第一回目の法廷開催までに、僕の訴えに対して意見を述べなければいけない。
認めるのか、否定するのかを書面で提出がある。
それさえ出せば、とりあえずは、法廷には出なくてもいいというのが法的なルールらしい。
通常は、弁護士間で交渉し、証人が必要なとき、判決まじかなときに当事者が出るというが弁護士をつけていない浮気男が、どう出てくるかは不安要素ではあった。
初回の法廷には浮気男は出廷しなかったようだ。
僕の訴えを全て否定し、僕に暴行を受けながら念書を無理やり書かされたこと、僕の嫌がらせにより前職を退職せざるえなかったという嘘八百が並べられた書面だけが提出されていたようだ。
『予想通り、全否定できましたね。しかも、嘘ばかり並べちゃって。徹底的にやってやりましょうよ。少し時間がかかるけど、証拠を積み上げるしかないですよね。裁判官は次回以降も出てこないんじゃないかって心配してましたけどね。』
美人弁護士はそう報告してくれた。
浮気男は誰かに知恵をつけられたのだろう。全否定で訴訟にのぞんできた。
2007-06-09 11:11:25
証拠を集める
テーマ:裁判
浮気男は妻と不貞、僕への嫌がらせ、ストーカ行為、誹謗中傷の全てを否定してきた。
さらに、僕に無理やり念書を書かされたこと、念書を書いている自分に執拗に暴力をふるったこと、僕が浮気男の前職に嫌がらせの電話をして、それが理由で会社を辞めざるをえなくなったこと、、、
嘘八百を並べるという訴訟作戦に出たのは、前回、書いたとおりだ。
原告(僕)は自分の主張を全て証明する義務があるらしく、それができない場合は訴訟を維持することはできないらしい。
僕が持っている証拠は全てが不十分だった。
念書も浮気男の不貞行為が明確に書いていない、、、、
妻と浮気男がよりそう写真は全て燃やしてしまった、、、、
浮気男からのメールは全てが非通知ショートメールなので、送信元の番号を識別することができない、、、、、
妻の父が録音してくれた、浮気男との話し合い時にボイスレコーダーは聞いたことがないし、何がどこかで録音されているかもわからない。
全ての証拠が中途半端だった。。。。
証拠の不十分さは美人弁護士も指摘していたが、彼女としては不十分だけど、立証できますよと言ってくれていた。
妻を法廷に証人として引きづり出せば、まず勝てると言っていたが、それは僕も美人弁護士ものぞんでいなかった。
『僕さん、奥様を法廷に出せばすぐに終わりますよ。でも、それは僕さんのお気持ちを考えたら勧められないなぁ。だって、僕さんは奥様との将来を悩んでるだもん。その気持ちが少しでもあるなら、しんどいけど、今ある証拠だけで闘うしかないですよ。もちろん、その選択によって完全勝訴の可能性は下がるけど。僕さんの人生で何がHappyなのかを一番に考えたいと思ってます。』
美人弁護士はいつものように優しく、そして力強く言ってくれた。
僕としても美人弁護士の方針に賛成だった。妻との関係は中途半端な状態だし、再度、僕、妻、浮気男が同じ場で顔を合わせるのは耐えられるはずがない。
『法廷で僕さんのことを守れるのは私だけだと思ってます。できる限りのことは全てやるし、僕さんが人生を前に進めると思ったことは、どんどん口にしますね。引き続きよろしくお願いしますね。』
証拠がない中での、心強い言葉だった。
気付けば、美人弁護士にお願いするようになってから、ストレスが軽減したように思う。
2007-06-17 11:41:04
浮気男の矛盾を崩せ
テーマ:裁判
証拠が少ないなか、美人弁護士はこれまでの事実を積み上げて、浮気男の嘘八百をまずはあぶりだそうとしてくれた。
これまでの、浮気男の弁護士がFAXで送ってきた内容は、浮気男の発言であることは代理人と依頼人の関係で明らかである。
それは、浮気男の弁護士が辞任した現在でも、ゆるがない事実だ。
美人弁護士のロジックの積み上げはこうだ。
1)浮気男は不貞していないと言いながら、今後も僕妻と会うことを文書で要求している。これは二人が深い関係にあり、交際関係にあったということを推察させる。もし、この推察が間違っているなら、どういう趣旨でこの要求をしたのか説明して欲しい。
2)浮気男は脅迫メールを送信していないというが、メールを僕が受信した当時に、浮気男の弁護士に対して抗議したところ、脅迫メールを送ったことを自供しているが、この脅迫メールとは、僕が証拠で提出したメールではないのか?もし違うなら、提示せよ。
3)僕に脅迫されて念書を書いたというが、この念書が自筆自署であることは認めるのか。(念書の効力はそうそう覆らないので、自分で書いたことを誘導させる質問)
このような質問を美人弁護士が次から次に書き出していった。
つまり、浮気男の証言は全てが嘘なので、美人弁護士の質問に全て回答しようと思うと、どこかでボロがでるというわけだ。
『あのバカ男じゃ、この質問に対してまともな回答なんて返ってきませんよ。たぶん。ただ、相手の発言をちゃんと文書でもらっておきたいんですよね。浮気男は弁護士がついてないから、事実の認否を明確にしないから。こういう最悪な人間は仕事でも付き合いたくないでよねー』
美人弁護士はそう言いながら、パソコンの質問表をプリントアウトしてくれた。
黒光りしているソニーの新型?のノートパソコンがスタイリッシュだった。
2007-06-17 12:01:53
前の弁護士からの連絡
テーマ:弁護士
美人弁護士にお世話になる前の弁護士からハガキがきた。
無事に海外名門のロースクールに合格し、これから留学しますという挨拶状だった。
海外ロースクールでキャリアップして帰国されるんだろうが、代理人を一時期お願いした僕から言わせると、専門性もさることながら、人間性をもっともっと磨かないと、いい仕事はできないぞと心の中で呟いた。
プロ意識が欠如した方だったし、特に優秀だと思わせる側面もなかったが、いい社会勉強をさせてもらった気がする。弁護士もピンキリだって。
とってもとっても高い授業料だったけどね。。。。
2007-07-07 15:34:23
浮気男、裁判所に現れる
テーマ:裁判
第一回目の裁判には浮気男は姿を現さなかったことを受けて、裁判所側も美人弁護士もいい加減な人間だから、この先も出てこない可能性が高いかもという印象を語ってくれた。
とりあえず、こちらは浮気男の違法行為を積み上げて、裁判を進めるだけである。
第二回目の裁判当日、僕はオフィスにいた。とりあえず、出廷の必要がない限り、僕は裁判所には出向かずに代理人である美人弁護士に任せるだけだった。
多くのひとはこういうスタイルで裁判を進めるらしいが、傍聴席で裁判の成り行きを自分の目で確かめる人もいるらしい。
その日、10時から裁判は開廷されることを僕は忘れていたが、9:55分頃に携帯にメールが入った。美人弁護士からだった。
『浮気男、出廷しました! 聞いていた以上に常識のない男!!』。
短いながらも、美人弁護士の興奮が伝わってくる内容だった。
夜、美人弁護士から経過報告書だとどいた。彼女は裁判のたびに、法廷でのやりとり様子を短いレポートにして僕へ報告してくれていた。レポートの内容は次のようなものだ。
『浮気男の出廷には正直驚きました。ダボダボのジーンズに古着という、大人とは思えない格好で出廷してきました。 発言も横柄で、裁判官の質問にまともに回答しないので、弁護士はつけてはどうかと、何度も裁判官に進められてました。
僕さんへの脅迫メールについて裁判官から質問されてましたが、「記憶にない」との一点張りでした。裁判官はやっていないのではなく、記憶にないだけですか?と聞き返しても「記憶にない」でした。
こちらの主張に対しては「浮気の証拠があるなら、ここで見せてみろ」と何度も声を荒げて挑発してましたが、「そんなのことはできません。立証責任があるのは原告(僕)だけです」と、何度も裁判官に注意されていましたよ。あきれた男です。
私の個人的な印象ですけど、裁判官への心証は既に大分とれていると思います。あとはじっくり、証拠を積み上げていきましょう。相手の発言はむかつきますが、相手にするような人間じゃないです』
丁寧に法廷の様子が描写されたレポートだった。浮気男の非常識な言動というのは、僕だけじゃなくても誰に対しても、、、裁判官に対してまでもだと知り、本当に呆れてしまった。。
まだまだ続く裁判だが、浮気男を法廷に引きずりだしたのは大きな成果だったのかもしれない。
2007-07-09 00:24:14
やってやるか
テーマ:裁判
浮気男から、膨大な虚言資料が届いた。
怒りを通り越して呆れている。。。。
現在、裁判もかなり進展してきました。またブログで更新します。
2007-07-14 14:45:47
本人訴訟
テーマ:裁判
今、訴訟を考えている方がいたら、参考にしてください。
訴訟になったら、よほど自信がない限りは弁護士をつけたほうがいいでしょう。
浮気男が採用している本人訴訟について少し説明しておきたい。
文字通り、弁護士を立てづに自分で訴訟を進めるやり方である。
原告、被告双方が本人訴訟の場合もあるらしい。また、完璧な証拠や証人がある場合にはあえて本人訴訟で相手弁護士と対峙し、勝訴する方もいるらしい。
ただ、本人訴訟で勝訴できるのは完璧な証拠がある場合、ある程度法的な知識を備えた人の場合であることが殆どのようだ。
裁判所は本人訴訟だからといって、手加減してくれないし、丁寧に指導してくれるわけでもない。
わかっていない人にはイライラして、印象を悪化させることもあるとか。
「弁護士つけてはどうですか?」
浮気男が言われたように、そもそも法廷のルールをわかっていない人には必ず、こういう言葉を投げるらしい。
また、裁判官は和解の話し合いは弁護士としかしないらしく、本人訴訟だと納得にいく和解条件を得にくいと思います。
僕の裁判は始まったばかりですが、巷で言われていることは本当だと思います。
2007-07-22 17:18:50
裁判官の心証
テーマ:裁判
また裁判の経験談を。
民事の場合、証拠がないものについては、裁判官の心証が大きく影響します。
つまり、決定打がなくても裁判官が合理的に判断できる材料があれば、それは裁判官の心証として証拠と同じ効力を持ちます。
いま、浮気男はひたすら、嘘に嘘を重ねた反論をしています。
とても、まともな裁判なんかにはなりませんけど。。。。
とりあえず、本人訴訟で感情的になり、言いたいことを叫び、論理的な矛盾だらけの供述書を書くのは、その後の訴訟を不利にします。
本人訴訟を選択するかたは冷静に論理的に対処するよう頑張ってください。
2007-09-02 02:57:13
いかれている。浮気男の主張
テーマ:浮気男の不誠実な態度
浮気男の主張をまとめた書類が届いたので事務所にきて欲しい。美人弁護士から連絡をうけた。夏がはじまる前のことだった。
昼休みを使って美人弁護士の事務所へ出向くと、かっこいいソニー製の新型VAIOを開けて待っていてくれた。席につくなり、書類を僕に差し出した。
「このバカ男、本当にいかれてますよ(笑)。僕さん読んだら気分を害すと思うから最初に言っておきますけど、こんな最低な文書を出してきた奴はみたことないです」
僕は書類を手に取り、目を通した。怒りで、血液が逆流する感覚すらおぼえた。
彼の主張は以下のような感じで書かれた。文体は高校生の話言葉をそのまま文章にしたようなにくたらしい、侮辱的なものだった。
以前、僕側から質問したことについて(2007・6・17参照)
・妻と今後も会いたいといことの意味⇒意味はない。文章から判断しろ
・僕の面前で書いた念書は自作、自筆は認めるか?⇒不明
・僕への脅迫メールは認めるか⇒ 僕の嘘。メールは非通知だから自作自演なのはみえみえ
このほか、多くの質問を出したが、都合の悪い箇所は記憶にないと不明という単語のみ。
浮気男の新しい主張
・(僕の主張に対して)これは裁判資料なの? 女々しい男のひとよりよがりな日記かと思った。
・僕なんて男知らなかったけど、勝手にかかわってきやがった。勘弁してほしい。
・不貞って言うけど。何をもって不貞なの? どういう行為が不貞なのか具体的に文書で説明しろ。
・念書は密室に監禁されて書かされた。しかも証拠書類にある念書は自分のサインと拇印があるけど、その時に書いたものと同じか記憶にない。監禁と暴行で刑事告訴してやるよ。
・僕が会社の社長や同僚に、言ってまわり会社を辞めざるおえなくなった。名誉毀損で訴える予定。
こんな内容のことが、クドクドか書かれていた。。。
「こいつ、キモイ顔してるだけじゃなくて、発言もキモイんですよね。。。不貞行為を具体的に説明って法廷を汚すきか?と怒鳴ってやりたいです。本当に下品な男ですよ。」。
美人弁護士は鼻息まじりにさらに続ける。
「ま、全面否定は想定の範囲でしたから、こちらは引き続き証拠を積み上げましょうよ。既に論理矛盾を起こしている主張もあるし、バカをぎゃふんと言わせてやりましょうね。あいつ、裁判中もあの無礼の話し方だから、裁判官の印象も相当悪いと思いますよ。相手の姿勢から和解はないでしょうから、判決まで少し時間がかかりますかね。早くて年末かなー」
美人弁護士はそう説明してくれた。
「こんだけ裁判を侮辱するやつ初めて! ほんとっ、最低ですよね」
美人弁護士はそういいながら、僕を事務所の外まで見送ってくれた。
東京の陽射しは痛いくらいまぶしかった。夏がもうすぐそこだった。
2007-09-16 02:30:41
証拠集め
テーマ:裁判
美人弁護士は浮気男はまともに相手にしても仕方がない。事実を積み上げて矛盾を論破しましょう。そういうスタンスだった。
また、裁判に勝っても浮気男は損害賠償を払わないとも予想している。僕も同様だった。だからこそ、早期に勝訴して、浮気男の給料を強制執行で差し押さえて精神的に追い込んでやれというのが美人弁護士の描く戦略だ。
その戦略を遂行するには、証拠が必要だ。浮気男の矛盾だらけの嘘偽りを覆す必要があった。
浮気男が密室で暴行をうけた、無理やり念書を書かされたという嘘を覆すには、その場で義父が録音していたボイスレコーダーが必要になる。
このボイスレコーダーの存在は気になっていたが、僕自身、聞くことができないだろうと思い、義父から借りていない。
あの浮気男との忌々しい対面を思いだしたくないからだ。今でもあの時のことを思出すと眩暈がして気分が悪くなる。
妻の浮気を本人の口から聞き、浮気男というありえない男との初対面の場を僕はこの2年間、一度忘れたこがない。
そんなレコーダーだけに僕は義父にその存在を聞いたことはなかった。また、そもそも、ちゃんと録音できているかどうかもわからない代物だ。
ただ、このボイスレコーダーの録音内容が裁判を左右する材料になることは間違いなかった。
僕はボイスレコーダーについて義父にお願いすることにした。録音できているかわからない。
また録音されていたとしても義父が破棄したかもしれない。。。
僕はあの当時の記憶に全身を蝕まれながら、義父に電話をした。久しぶりに話をした。
「おお、僕君かい。久しぶりだね。体調のことをいつも心配しているけど、なかなかこちらから連絡とりずらくて。。。」
義父は遠慮気味に、そして申し訳なさそうにそう言って電話に出た。
僕は手短に挨拶と近況を報告し、用件を伝えた。
「そっか。裁判になったんだね。本当にすまないね。君の人生を娘が台無しにしてしまって。。ボイスレコーダーの中身はテープに録音してあるよ。少し音が悪いけどしっかり聞こえるから。。今日中に速達で送ればいいかな。。。」
義父は一言一言、遠慮なさそうにこたえた。
とりえあえず急いで裁判資料を作成する必要があるので、直接、弁護士事務所に郵送してもらうようお願いした。
義父との電話のやりとりは事務的に進んだが、最後に義父は搾り出すようにこう言って、電話を終えた。
「君が娘を許せないのはわかる。俺も男だから。でも、なんとか、なんとか娘にチャンスを与えてくれないだろうか。。。。浮気男のような分別のない野郎は俺も許せない。。。悔しいよ。まだ心の傷は癒えないだろけど、もう一度、娘との生活を考えて欲しいんだ」
親の本音だろうし、聞いていて辛かった。ただ僕は、
「お気持ちはわかりました」
とこたえることしかできなかった。
学生時代の仲間は結婚し、子供をもっている。みんな、新しい人生のステージを歩んでいる。
僕はずっと立ちどまっている。ずっと。
昔のように心から笑える日がくるのだろうか。
2007-10-07 02:02:07
ついに法廷に立つ
テーマ:裁判
法廷に立ってきました。
自分の人生で法廷に立つとは。。。
まだ気持ちが不安定なので、もう少ししたら
時系列にまとめていきます。
とりあえず、久しぶりにブログを更新します。
2007-10-13 02:00:50
浮気男の証言
テーマ:裁判
こちらが証拠を集めを行っている最中に、浮気男の主張を記した書類が裁判所に提出された。
裁判がはじまると、毎回、双方の主張やその主張を裏付ける証拠書類を提出することができる。
美人弁護士からメールがあった。
「キモイ馬鹿から書類が届きましたが、内容もキモイです。メールで説明するのも気分悪いですよ。こいつ、まじ潰してやりましょうね。こんなに裁判を舐めている奴は弁護士として許せないですよ」
弁護士の怒りのこもったメールは、長々と綴られていた。その日の夕方、僕はすぐに美人弁護士の事務所に出向いた。
浮気男の書類を手にして怒りで手が震えた。。。
「いかれた男といかれた弁護士につきまおとわれて、正直うっぜーと思ってます。どうかこの馬鹿どもを裁いてください。善良な市民の生活が脅かされています。こいつらは金のためなら、どんな汚いことでも平気でやるハイエナです。私の人生にかかわらないように重刑を希望します。はっきりいって、馬鹿すぎ~」
ふざけている。本当にふざけている。ここまで自分が時間をかけて準備してたどり着いた法廷の場をこんなに舐めた書類で対応するなんて。。。
美人弁護士は言った
「僕さん、怒りを沈めろなて無理なのはわかります。私だって、この馬鹿を徹底的に潰してやりたいし、社会復帰できないくらい追い込んでやりたいと思ってますから。でもね。これ裁判だから。こんな主張して裁判が有利に進めるはずないんです。裁判官の浮気男に対する心証は最悪だと思いますよ。こうなったら、まずは勝訴、多額の損害賠償確保を第一目標として、徹底して追い込んでやりましょうよ。負けることはないし、和解もなし。馬鹿男に法律の怖さを教えてやりますよ。私が。」
美人弁護士は僕をフォローしてくれた。
その日は眠れなかった。悔しさと怒りで興奮状態が続いていた。
ネットで探せる制裁方法では僕の怒りを収める方法はなかった。
浮気男には日のあたる道を歩けないような制裁を加えてやろうと思う。絶対に。
2007-10-13 02:16:09
夢だったらいいのに
テーマ:法廷でのはなし
法廷に立った。
ドラマや映画で出てくるような法廷よりも少し小さかった。
法廷に立ってから、2週間ちかく経つが、あの光景を忘れることはできない。
裁判官が少し離れた正面にいて、憎き浮気男がすぐ横で横柄な態度でいて。。。
あの光景が脳裏によぎるたびに、気が狂いそうになる。頭の中をかきむしりたくなる。
あのときのことを思い出すと胸が苦しくなって、呼吸がつらくなる。
この2年間の出来事が夢だったらいいのに。いつもそう思っている。
2007-11-03 10:53:17
ボイスレコーダー
テーマ:裁判
ボイスレコーダーで録音した浮気男との話し合いの場を文字お越しする必要があった。
裁判の証拠資料として書面にする作業だ。
美人弁護士の知り合いの業者に依頼することにした。金額は5万円・・・・
『僕さん、ボイスレコーダーを書面にしました。内容拝見しましたが、本当に凄いやりとりですね・・・浮気男のバカたれっぷりはないですね。しかし、唯一浮気男が不貞を認めている重要な証拠になるから、かなり使えますよ!』
電話越しに美人弁護士がボイスレコーダーの内容に対する法的見解を含め、いろいろ話してくれた。
『ありがとうございます。でも、内容は読みたくないです。。。あのときのことを思い出すだけでも精神的におかしくなりそうなのに。また思い出しちゃいますよ。。。情けないですけど』
僕は情けない回答をしてしまった。でも、僕の本心だった。
『僕が暴力をふるっているシーンはどんな感じでした?』
とりあえず、浮気男は僕を傷害罪で訴えるという主張をしているので聞いてみた。
『うーん、暴力を受けたという証拠にはならないでしょう。僕さんの言葉はかなり乱暴ですけどね。でも、暴力受けたって病院に行って診断書を取ったわけじゃないし、自分の妻の浮気相手に冷静に対処してるほうが、普通じゃないですよね。まったく問題ないですよ! お気持ちはわかりました。では、私のほうで書類の準備をします。ただ、文書だけは当時の雰囲気が読み取れない箇所もあるので、そのときは協力お願いしますね。バカタレを社会的に消してやりましょう!!』
いつも以上に元気に対応してくれた。
僕を気遣ってのことだろうとわかっていても嬉しかった。
2007-11-21 23:15:30
4回目の法廷
テーマ:法廷でのはなし
4回目の法廷が開かれた。いつもの通り、僕側は代理人である美人弁護士に任せ、浮気男は独りで法廷に立ったそうだ。
事前に提出された僕側の書類には浮気男とのやりとりおさめたボイスレコーダーを書面にした
反訳を提出した。浮気男から出された資料は相変わらず無茶苦茶だった。。。。
・クズ男の原告(僕)の暴行されて社会的地位を失った
・クズ男の原告は女々しい文章しか書けないアホ
・哀れな男を刑事告訴するつもり
等等、、、公衆便所の落書きのような文言がづらりと並べられていた。。。
『こんなんじゃ、裁判官の心証も悪くなるなんですけど、本当にバカですよね』
と言っていた。
さて、裁判の状況についてだが、これまた酷く、美人弁護士からの報告は以下の通りだった。
『さすがにボイスレコーダーと証拠文面を突きつけられて参るかと思いましたが、あいかわらずのバカっぷりでしたよ。見てて可愛そうになるくらい哀れでした・・・ほんと、私は下品な男は絶対ダメですね。バカ男はこのテープは俺を脅迫して暴行した証拠だ、僕を刑事告訴する!!ってしきりに大声をあげてましたよ。裁判官からは民事と刑事は別なので、刑事は刑事裁判でやってくれって何度も言われてました(苦笑)。 監禁されたんだとも発言したので、「でも逃げれたでしょう?」と裁判官に聞かれたら「覚えてません」って感じで。。。頭弱いですよね。まあ、裁判は勝てるのは間違いないですけど、慰謝料をどんだけとれるかってとこですかね。ほんとっ、こんな男が世でノウノウと暮らしているだけでもムカつきますわ』
美人弁護士は当日の話を報告してくれた。
次はいよいよ最終答弁で、証人喚問という流れだ。
また、あの忌々しい浮気男に会うことになるかと思うと胸がムカムカしてくる。
2007-12-01 11:36:15
同期はいいもんだ
テーマ:仲間からの愛
久しぶりにコユキと晩御飯を食べた。
職場が近いこともあり、会社帰りに会うかと終業の1時間前に決定した。普通、女性と晩御飯というと、キレイな店でもと思うが、学生時代からの悪友コユキが相手となると渋い居酒屋になった。
独身の彼女はバリバリのキャリアウーマンとして後輩の指導や目の前の業務のことを熱く語ってくれた。
学生時代にも増して暴言を吐く量が増えたけど、大学卒業後から今に至るまでの彼女の社会経験や人生経験がそんな暴言を支えるだけの含蓄をもたせていた。
「僕ちゃん、一時はどうなるかと思ったけど、イイ顔になってきたよ!よかった。カッコイイ30代になれてるから安心しなって!!」
順調な僕の仕事の話をしたあと、彼女はこんなことを言ってくれた。
たわいもないくだらない話で僕らは盛り上がった。学生時代のように。
もちろん学生時代のように、そこに恋愛感情なんかはないんだけど、信頼というか安心とかそういうものは変わらずに流れている。
「色気と可愛さ、そんなのを持っているステキな大人にお互いなりたいよねー。もう若さとか売りにできないんだし」
コユキはそう言った。
「だな。まあ、お互い腹が出てきたり、目じりのシワが気になりだしたら、指摘しあってカッコイイ大人でいたいよな」
そんなどうでもいいけど、でもこれから先にくる明るい未来の話をした。
久しぶりに母校のキャンパスを訪れたい気持ちになった。
毎年恒例になっている年末の同期たちとの集まりが今から楽しみだ。
2007-12-01 11:50:49
刑事事件
テーマ:裁判
浮気男から最終答弁の資料が届いた。内容は、
・僕に監禁され、暴力を受けたたことを警察に通報した
・刑事が逮捕に向けて動きはじめると言っている
・悪徳弁護士とバカ男が結託して、善良な市民を陥れようとしており、今後はマスコミにも訴える予定
・刑務所から謝罪文を書いたら許してやってもいい
というなんとも、呆れる内容だった。
「あのバカこんなことで大人がびびると思ってるんでしょうか? こんなバカの発言で刑事が動く社会だったら大変ですよね・・刑務所からって、罪状はなんなんでしょうかね??」
美人弁護士はくだらない漫画でも読むように浮気男の書面を見せてくれて笑っていた。
この時期と前後して僕は以前、浮気男からもらった脅迫メールで美人弁護士に渡していなかった別の時期のものを見つけたので証拠として出すことにした。
『てめーの人生後悔させてやるからな』
という短いものだが脅迫として使えるからだ。
「こいつ本当にいかれてるから判決出たら、強制執行で給与差し押さえてやりましょうよ。勤務先に裁判所から差押通知がいって、職場を解雇されるのが一番のバカに塗る薬ですよ。あとこういう、警察に通報するとか刑務所から謝罪とかも立派な脅迫なので、この辺も執拗な脅迫の証拠として使いましょう。判例もありますからね。」
美人弁護士を続けて僕にいった。
最終答弁の夜、美人弁護士から報告の電話があった。どうやら、あと1回答弁をやることになったそうだ。
「私が追加の証拠書類だしたら、浮気男が『今更、証拠出せるなんて聞いてねーよ!!ふざけんな』って裁判官にくってかかったんです。ずっと駄々こねるもんだから、裁判官も浮気男にも主張のチャンスをもう一度与えたいといって、あと1回答弁することになったんですよ。最悪ですよ。まったく!!弁護士つける金がないんだから、てめーの問題だろっていいたくなりました。とりあえず裁判官の心証を最悪ですね。バカに対しては。」
また1回続くのかと思うとげんなるするが仕方がない。浮気男を追い詰めるには仕方がないのだろう。
美人弁護士がいつも言うように、こちらはやるべきことを淡々とやるだけなのだから。
2007-12-08 12:12:55
新しい仲間
テーマ:仲間からの愛
学生時代からの親友ナギマがご主人の転勤に伴い地方へ行くことになった。
しかも来春にはママになるという。
人への優しさ、人の胸の痛みをたくさん知ってる奴だからきっとステキなママになるんだろうと思う。
同じく学生時代からの親友スーが、もうすぐパパになる。
卒業旅行の資金を貯める為に一緒に今じゃありえない泥臭いバイトを一緒にしたり、ゼミや大学の授業で覚えたばかりの知識を使っては夜遅くまで天下国家を論じたり、時には恋愛の話をした。
努力家でがんばり屋のくせに、やたらとロマンチストなスー。
きっときっと、ステキなくらい親ばかっぷりを見せてくれるんだろうな。
まだ見ぬ親友達の子供達。早く会えるのが楽しみだったりする。
親友の子供は僕の大事な仲間なんだと勝手に思いながら。
2007-12-08 12:23:44
浮気男は現れず
テーマ:浮気男の不誠実な態度
最終答弁が浮気男の強い要望で一回追加することになった。
僕たちからは追加で特に言うこともなかったが、前回の浮気男の主張を踏まえて、彼の答弁書の中における矛盾点と執拗に僕を侮辱・脅迫する行為を判例を交えて主張した。
「ここまでする必要もないけど、バカが手も足も出ない状況を作ってやりましょう。あいつ、あれだけデカイ口叩いてるからには何かまともな資料とか持ってこないとふざけんなって言っちゃいそうですよ」
美人弁護士は電話越しで熱く語ってくれた。
答弁当日の夜、美人弁護士から報告のメールがきた。
どうやら、浮気男は法廷に来なかったらしい。自分から強くもう一回やらせろと主張したにも関わらず・・・
「あのバカ男、やってくれますよねー。こっちがどんだけ準備したと思ってんだよ。キモイ顔してるだけじゃなくて、やることもキタナイんだよ」
メール文は荒れていた。。。
メールによると答弁当日の朝、浮気男から裁判所に欠席の連絡はあったらしい。
書記官からは、あなたの要望で開催するのだから来なくてはだめだと強くいったらしがこの様である。書記官の話によると次回の証人尋問にも来るかわからない様子だったとのことだった。
どこまでも非常識な男だった。
常に僕は言っている通り、僕は金が欲しいんじゃない。心から謝罪して償って欲しいだけだ。
それができないなら、徹底的にやってやるしかないと思っている。
2007-12-15 15:58:53
証人尋問前日
テーマ:裁判
浮気男欠席という最終答弁後、僕と美人弁護士は証人尋問の準備に入った。
証人尋問とは当事者が法廷で直接に裁判官や弁護士の質疑の応える場である。
当然ながらここで述べたことは証拠と同じ効力があり、ここで嘘をつくと罪に問われる。
美人弁護士は丁寧な問答集を準備してくれた。
「いよいよ、ここまできましたね。これで最後です。僕さんの正義を裁判官に伝えましょうね。浮気男がバカで嘘をついていることが裁判官もわかっていると思いますよ。相当、心証悪いですから。こちらは、これまでの主張を積み上げていきましょう。バカ男(浮気男)は法廷に来ない可能性が大きいですけど、ま、たんたんとやりましょう」
美人弁護士はそんなメールをくれた。美人弁護士が用意してくれた尋問用の回答案に目を通したが非常に丁寧に作られていた。この方にお世話になってから数ヶ月、本当に親身に対応してもらっているという感謝の気持ちで一杯だった。
その夜、僕はこれまでの法廷でやりととして浮気男の主張文(答弁書)や証拠書類に目を通した。
浮気男の侮辱的な文章は許せなかった。怒りがこみ上げてくる以上に、こんなイカレタ馬鹿男に2年も振り回されている自分の人生が悔しかった。
何度も何度も、これまでの記憶が頭をよぎった。
辛い日々、悔しい日々、そこから立ち上がってきた時間・・・・
もう流す涙は僕には残っていないんだと思う。悔しくて、情けなくて、、、そんな自分が現実の自分だと思うと辛かった。
気がつけば夜が明けていた。時計は午前五時を回っていた。
僕は興奮のあまり一睡もできなかった。
4時間後、僕は法廷に立っているんだな。
窓から見える小雨降る朝の空。僕の心の色はこんな感じなのだろうか。
2008-01-05 00:47:11
僕が法廷に立った日
テーマ:法廷でのはなし
小雨が降る朝だった。僕は結局、一睡もしないまま法廷に向かうことになった。
美人弁護士とは開廷30分前に打ち合わせを兼ねて裁判所のロビーで待ち合わせをすることになっていたが、初めて訪れる裁判所ということもあり、僕は1時間30前には裁判所近くのファミレスで気持ちを落ち着けていた。
美人弁護士が事前に作成してくれた証人尋問ようの回答用紙(美人弁護士が僕に聞く質問に対する回答集)に目を通しながらコーヒーを飲んだが、頭に全く入らなかった。
睡眠不足と興奮状態で僕は今、自分がいる世界が夢なのか現実なのかよくわからない感覚になっていた。
美人弁護士との約束の時間が近づいたので僕は裁判所に向かった。薄暗い天候や僕の気分もあるが裁判所のロビーは薄暗かった。
朝早い時間帯だが、結構大勢の人がソファーに座って待ち合わせをしていた。
サラリーマン風の人、ホームレスっぽい男性、年配の女性、ヤクザっぽい人・・・それぞれここにいる人は、自分達の法的主張を誰かにぶつけるために、ここに来ているんだろうな。
そう思いながら、美人弁士を探した。
「僕さ~ん」
元気な声が後ろから聞こえた。美人弁護士だった。
「いよいよですね。何も心配ないですよ。これまで話してきたことを裁判官にぶつけちゃってください。誰だって僕さんの正義感と誠実さを理解できますから!さあ、いきましょう!!」
一通りの打ち合わせを終えて、階段を上り、僕らは法廷に入った。
開廷までは法廷後ろの傍聴席で待つらしく、そこに腰をかけて全体を見回した。
こじんまりとした空間だったが、司法の現場にふさわしい厳格な空気が流れていた。映画やテレビでみる世界とほぼ同じような光景だった。傍聴席をみると8人ほど座っている人がいた。
美人弁護士曰く、この手の不倫に絡む裁判は傍聴者が多いそうだ。それにしても今回は多いそうだ。。
「あのバカ男、今日の証人尋問も来ないって裁判所に前回電話したらしいから、来ないんでしょうね。ほんっと、どこまでも頭悪くて非常識ですよね。ま、こちらの主張を伝えて、とっとと帰りましょう。」
バタン、法廷後ろの戸が大きい音で開けられた。ドカドカ足音が聞こえてきた。ドスンと僕の席から3つ離れた席に、だらしない格好をした茶髪の男が座った。浮気男だった。
「あいつ、キモイくせに・・・」
美人弁護士は浮気男に気付かないま喋り続けているので、僕は肩をたたいて自分の親指を隣の方向立てて、浮気男がいることを伝えた。
「逃げないで今日は来たようだから安心しましたね」
僕は浮気男に聞こえるように大きい声で美人弁護士に話しかけた。
「来ても来なくても結果は一緒なんですけどねー」
美人弁護士も同じくらいの声でこたえた。
久しぶりにみる浮気男は以前にも増して人相が悪くなっていた。イスに浅く座り、大きく足を広げて座っていた。時折、クチャクチャ、ガムを噛む汚い音が聞こえた。
ガチャ。法廷正面横の扉から裁判官と書記官が出てきた。
「さあ、入りましょう」
美人弁護士に誘導されながら、僕は法廷の中に入った。
ついに僕は法廷に立った。
2008-01-05 13:39:56
僕が法廷に立った日 その②
テーマ:法廷でのはなし
法廷に入り、裁判官が着席したのをみて僕らも座った。いよいよ、開廷だ。
「原告 僕、前にお願いします」
僕は名前を呼ばれて、法廷中央にある台の前に立った。
「宣誓書を読み上げて下さい」
という裁判官の指示と同時に、事前に署名した宣誓書を読み上げた。
内容としては、ここで話すことに嘘や偽りはないという短いものだった。僕は法廷全体に響き渡るように大きな声で読み上げた。
極度の緊張のせいもあったが、自分自身に対して再度、活をいれるためでもあった。もう一人の自分が法廷に立っている自分に対して、自分の正義をぶつけてこい!そう叱咤激励するようなイメージだった。
ゆっくり、大きな声で僕は宣誓書を読み上げた。読み上げたころには気持ちもかなり落ち着いていた。
「被告人、お願いします」。
続いては浮気男の番だった。席から、けだるそうに頭をかきながら前に出てきた。
ボソボソと小さい声で読み始めた。
「聞こえません。大きな声で読み上げて下さい」
裁判官からの指示に対して、舌打ちをしてから、再度、やる気のない声で読み始めた。
宣誓が終わり、いよいよ証人尋問に入った。まずは僕からだった。
弁護人からの質問、次に裁判官からの質問という流れだ。通常であれば、僕の弁護人(美人弁護士)からの質問の後には相手側の代理人からの質問があるが、浮気男は弁護士をつけていないので、被告側からはないようだった。
美人弁護士からの質問に対して準備したとおりに答えた。
特に美人弁護士が用意してくれたものを暗記していたわけではないが、まあ、無難に応えられた。
続いて裁判官からの質問だった。顔色の悪い薄気味悪い方だった。
「ボイスレコーダーの訳を読みました。あなたの言葉遣いや表現には相手を脅迫する意図がありましたか?」
「全くありません」
僕は即答した。
「しかし、テメーだとかザケンナと室内で罵倒されたら多くのかたが恐怖心を抱くのではないでしょうか」
「字面だけ読めばおっしゃるとおりかもしれません。しかし、私も妻の浮気と被告人の非礼な態度で興奮状態にあったので止むを得ないと思料します」
「わかりました。私からは以上です」
裁判官からの質問が終わろうとしたその時、
「おい、てめー。脅迫目的で呼びつけておいて、テキトウなこと言ってんじゃねーぞ。こら」
浮気男が大きな声で怒鳴りはじめた。別に驚きも焦りもしなかったので視線を正面に向けたまま、裁判官の目を見ていた。
「静かにしなさい!!今はあなたの時間でありません!!」
裁判官が浮気男を一喝すると、浮気男は大きな舌打ちをして、机に上で居眠りをするそぶりをはじめた・・・
僕はそんなふざけた浮気男を横目に席に戻った。いよいよ。浮気男の番だった。
法廷中央の台に出てイスに腰をかけた。浅く座って、足をめい一杯伸ばし、背もたれの先端に後頭部をのせるような格好で美人弁護士からの質問に答える様子だった。
どこまでもふざけた野郎だった。
2008-01-06 01:48:53
僕が法廷に立った日 その③
テーマ:法廷でのはなし
美人弁護士が浮気男に質問を開始した。
美人弁護士「あなたは僕さん妻とどういう関係でしたか?」
浮気男「顔見知り」
美人弁護士「僕さんの妻と不貞した事実は認めますか?」
浮気男「してないけど」
美人弁護士「ボイスレコーダーで不貞を認めているけど何故?」
浮気男「原告の僕に密室で脅迫されたからだよ」
美人弁護士「この念書はあなが書いたものなんですよね?」(浮気男が書いた念書を見せながら)
浮気男「あ~ん?? 全然覚えてねーんだけど」
美人弁護士「僕さんの携帯の脅迫メールを連日送ったのはあなたですか?」
浮気男「さあー、わかんないなー」
美人弁護士「当時、あなたの代理人だった弁護士が僕さんの代理人をしていた代理人にあなたが送ったことを認めるFAXを文書で送ってますけど」
浮気男「俺、知らないし。かってに、送られたんかもしんねーな」
美人弁護士の質問に対する浮気男の回答は知らない、覚えてないの一点張りで、話にならないまま終わった。
しかし、このようないい加減な対応に対して裁判官の心証は悪くなっているのは素人の僕からみても明らかだった。
続いて、裁判官からの質問だった。
裁判官「僕さんに脅迫されて、念書を書かされたと言ってますが何故、逃げなかったのですか?テープを聴く限りでは僕さんは何度も書く気がないなら帰れと言っているのに」
浮気男「・・・帰れないくらい追い詰められたんです」
裁判官「密室に監禁された言いますが、その場にいた人全員が関与したのですか?」
浮気男「昔のことなので覚えていません」
裁判官「わかりました。私からは以上です。これで終了しますが、判決は一ヵ月後に出ますので、よろしくお願いします」
一同、敬礼をして法廷は幕を閉じた。力が抜けた。
浮気男は僕のほうを見ることなく、けだるそうに法廷を後にした。僕は何か一言でもぶつけてやりたい思いだったので、浮気男を追いかけようとしたが、美人弁護士に止められた。
「エレベーターで顔を合わせたら気分悪いし、少し間を空けましょっか」
美人弁護士は笑顔でそういった。
僕と美人弁護士が裁判所を出たときには朝の雨も止んでおり、雲の間から陽がさしていた。
「お疲れ様でした。さすがですね。すごい堂々としていたし、裁判官への対応も完璧でしたよ!負けることはないと思うので、あとは損害賠償がいくらかってとこですね」
美人弁護士は歩きながらそう言った。
「なんか、あっという間に終わっちゃいましたね。これで裁判が終わるのかという実感とか全くないですよ」
僕は徹夜明けで朦朧とする意識のなかでそうこたえた。
美人弁護士は僕の背中をバンと叩いてくれた
「僕さん!、もう終わったんです。あとは判決だけですよ。本当におつかれさまでした。とにかく、判決を待って、それから次のことを考えましょうよ!」
美人弁護士に会ってから約1年。彼女はこうやって、いつも僕を精神的に支えたくれていた。
法的なサポートだけでなく、こういった心のサポートが何よりも嬉しかった。
とりあえず。終わった。浮気男と妻の不倫に直面してから2年。
僕の訴訟はもうすぐ判決のときを迎えようとしている。
判決が出たことで心が楽になるわけでもない。何か新しいことが始まるわけでもない。
失ったものを取り戻すことなんてできやしない。
何もないのはわかっている。でも、これで未来に向かって新しい一歩をようやく踏み出せる気がする。
2008-01-06 12:26:03
同期の集まり
テーマ:仲間からの愛
時間が少し前後しますが、昨年末、大学時代のクラブの同期で集まった。
毎年恒例の行事。僕が一年で最も大事にしているイベントの一つである。
場所は例年通り、僕らが学生時代に通いつめた学生街のバー。料理が美味しいわけでもなく、場所が便利なわけでもない。
ただ、学生時代からの僕らの時間がたっぷり染み込んだ空気が皆をそこに集めるんだと思う。
一年、一年、みんな確実に年を重ねている。卒業して10年の歩みがそれぞれの表情によく出ている気がする。
太ったり、ハゲたり。結婚したり、子供ができたり。
それぞれの10年がそれぞれの顔を作っているように思えた。
20歳過ぎたら、その人の顔は親からの遺伝ではなく、自分自身の生き様で作られるんだとよく耳にするが本当だと思う。
みんな素敵な大人になっていた。だから毎年、離れていもこの場所に笑顔で集まれるんだと思う。
僕はどうだろうか。素敵な仲間に、僕が彼ら彼女らから受けるだけの刺激やオーラを発しているだろうか。
きっとできていないんだろうなと思う。自分が今の自分に満足していなんだから。
今年こそは飛躍の年にしたい。
そして年末の同期との集まりで、皆に僕の前進した姿を感じてもらえればと思っている。
前進あるのみ。
2008-01-12 16:32:57
再度、探偵事務所へ
テーマ:裁判
裁判が終わり、判決を待つことになったが、判決どおりに浮気男が損害賠償を払うことはないだろうというのが僕と美人弁護士の共通認識。
そこで、僕が準備しないといけないのが「強制執行」の準備である。
これは、裁判の判決に基づいて、支払いを行わない相手の財産を差し押さえることである。
浮気男には財産などない。しかし、サラリーマンとして毎月給与が支払われる。この、浮気男に支払われる給与を差し押さえることが、僕の次の準備だった。
給与を差し押さえるには浮気男の勤務先の会社謄本が必要となる。そのために、僕は浮気男の勤務先を調査しなければいけなかった。
浮気男は僕との訴訟前に転職していることを、当時の彼の代理人を勤めていた弁護士からきかされていたからだ。
仕事のつてや、学生時代の友人に調べてもらうことも可能と思ったが、個人情報保護が厳しいこのご時勢、やっぱりどこも難しいようだった。
結局、僕は探偵事務所を使うことにした。前にも浮気男の素行を調査するために興信所を使ったが、今回は単純な勤務先情報を調べるだけなので、ネットで見つけた比較的安く調査してくれる探偵事務所にお願いすることにしてみた。
2008-01-26 11:34:24
再度、探偵事務所へ②
テーマ:裁判
浮気男の勤務先調査のために僕はネットで見つけた探偵事務所を訪れた。
HPを見る限り2万5千円~調査をしてもらえるとか。
勤務先さえわかれば浮気男の給料を差押できるので、費用の大小はなるべく考えないようにした。
都心の汚い雑居ビルに、その探偵事務所はあった。薄暗い長い廊下を抜けて、僕は事務所に入った。
事前にアポをいれていたので、すぐに応接間に案内されたが、そこは外の汚い空間とは異なる小奇麗な部屋だった。
以前、使った調査会社もそうだが、この種の商売も客商売だから応接間のイメージを重要視するのかもしれない。
僕が部屋に通されると、部屋には二人の男性が席に座っていたが、僕をみるなりおじぎだけして退室された。
「あの、二人は業界でも有名な探偵さんなんですよ」
スタッフの女性がそう説明してくれた。
一人はヤクザのような風貌の中年男性。もう一人はマイク真木のような、自由人っぽい初老の男性だった。
そうこうしてる間に調査カウンセラーなる方が入ってきて、要件を説明することになった。浮気男の勤務先調査を依頼することをポイントに大まかな経緯を話した。
「住所も本籍も携帯番号もわかってるんだから簡単ですよ。これは尾行ですかね。まあ、時間制でチャージするから所要時間×2万5千円と考えて下さい。」
「以前、別の事務所で本籍がわかれば勤務先はデータベースからわかると聞いたんですけど、尾行ですか?」
と僕は素朴な疑問をたずねた。
「データベース??それは、社会●険庁の人に、その事務所の方がお金を払って聞いていたんでしょうね。よくあるんですよ。社会●険庁に知合いつくって、金の見返りに個人情報を引き出す手口。でも昨今の問題で、その手口が使えなくなっちゃったんですよね。それで小遣い稼ぎしていた事務所にとっては痛いですね」
「へー、そうだったんですか。ところで尾行だと、指定した時間に会社に行かなければ調査できなくなりますよねその場合はどうなるんでしょう?」
「お客様の自己責任なので、そういうことがないよう日時を指定して下さい」
カウンセラーはそう言った。
非常にニコニコしている方だが目は鋭く、笑ってないのが印象的だった。
「じゃあ、早いとこで明後日の朝3時間ほどお願いします」
僕はその場で手続きを済ませた。
後日談になるが、僕はその場でカードで代金を決済した。
カードの引き落とし明細をみたら、引き落とし先は海外でのショッピング扱いになっていた。探偵事務所はどんなところにも足跡を残さないが、ここまで徹底しているのは流石だと思った。
さて、2日後の朝。例のカウンセラーから電話があった。
「浮気男の勤務先見つけました。会社概要と住所はこんな感じで詳細はメールします。」
得意そうに報告してくれた。
「ここで間違いないんですか?本当に??」
僕は本音を聞いてみた。
「はい。うちの探偵はオフィスの中までついっていったので。あと会社に電話してみたらしく浮気男の名前を伝えたら繋いでくれたらしいです。100%間違いねいですよ」
世の中ってお金を払うと割りと何でもわかるんだ。朝から感心してしまった。
いよいよ、給料差押という強行手段に僕は出ることになった。
2008-02-08 02:09:51
判決の日
テーマ:裁判
12月の上旬、街はクリスマスムードに包まれていました。
キレイなイリュミネーションに彩られ、街全体がキラキラしている。
幸せそうに腕を組みながら歩くカップルにかつての僕たち夫婦の姿を重ねながらぼんやりしていたのを覚えている。
その日、判決がでた。美人弁護士から少し興奮気味に電話で報告があった。
・損害賠償は150万円
・僕の権利(婚姻契約)を浮気男は侵害した
・浮気男のストーカー行為は資料の範囲では断定できない
・上記賠償額を払うに資する言動があった事実は否定できない
といった内容だった。
「1000万円請求で150万円かと思うかもしれませんが、この手の事件でここまで出るのは凄いことなんですよ。裁判官が支払いを命じたということは被告(浮気男)に非があると法的に認めたということなんですから!お疲れ様でした。あとはしっかり回収してやりましょう!!」
美人弁護士が嬉しそうに電話で話してくれた。
やっと終わったんだ。
それが僕の感想だった。
この2年間、ずっと悶々として生活をし、浮気男の非礼な行為に悩まされてきた。
裁判のことが頭から離れた日なんて一日もなかった。
判決が出たからといって僕の心に安らぎが戻るわけじゃないけど、少しホッとした。
「おつかれさま。よく頑張ったじゃん」
2007年12月某日の僕の手帳に、そう記した。
2008-02-08 22:33:29
読者の皆様へ御礼
テーマ:仲間からの愛
読者の皆様、
前回の判決で勝訴した記事に対して沢山の方々からメッセージを頂きました。
この場をかりて御礼申し上げます。
受信箱に数十件のメッセージがあったので驚きましたが、どなたさまも心温まる優しい言葉をありがとうございました。たくさんの勇気と力を頂きました。
まだまだ道半ばですが頑張りたいと思います。
2008-02-08 22:37:24
差押準備
テーマ:浮気男の不誠実な態度
判決が出たものの浮気男からは何の反応もなかった。
これは想定の範囲だったので美人弁護士と相談しながら、回収の準備に入ることにした。
美人弁護士「バカ男は言っても無駄だからいきなり給料を差押でいいでしょう。」
僕「そのつもりで勤務先も調べましたからね。でも、一応連絡してみたらどうです?払ってくれるんだったら、差押費用もかからないし」
美人弁護士「そうでした! 私、浮気男をいたぶってやることしか考えてなかった(笑)。なんか通知でもしますよ。 弁護士つけてれば、こんな手間不要なんですけど。まじ、うざい。あのバカ男」
そんな会話を師走の喫茶店で美人弁護士と交わした。
払わないんなら、給料差押というサラリーマンとしては恐怖の行為にでる。僕はそう決めていた。
(マメ知識)
給料差押は裁判の判決に従わない相手(サラリーマン)に効果があります。
判決なんて無視してしまえと思っている方がいたら危険です。判決に基づいて財産を差し押さえられるからです。
土地や貯金がなくとも会社から給料(金銭)を受取る権利を差し押さえることが可能です。
これは裁判所から勤務先宛に通知されるので、サラリーマンとしては恥ずかしいし、企業人としての社会的評価に大きく影響します。だからこそ、浮気男のようなバカ男には効果がある手段なのです。
2008-02-15 22:25:24
浮気男の控訴
テーマ:浮気男の不誠実な態度
年末、美人弁護士から連絡があった。
「あのバカ男、控訴するようですよ。裁判所に確認しました。裁判所の事務官には判決ででた金額を払わないとどうなるのかと聞いていたようですよ。少なからず精神的に追い込めていると思えますが、とりあえず相手の反論待ちますか」
控訴とは一審の判決に不服があるため、さらに上の機関での審議をあおぐことである。
浮気男は先の判決を不服として、控訴したのだ。まあ、控訴して和解案を探ろうとする人もいるらしいが、感情的に行動している浮気男なのでそれはないと思っている。
「ていうか、あいつ社会を舐めてますよね。差押する前に附帯控訴でもしてやりましょうか。どうします?」
美人弁護士は僕にそう聞いてきた。
「フタイコウソ?? すみません。恥ずかしながら、それ知らないです」
「控訴に対して、さらに反論することなんです。お金はかかりますけど攻撃的な行為です。浮気男が控訴、僕さんが何もしないと控訴裁判での損害賠償は0円~150万円(判決金額)間におさまります。でも、附帯控訴で1000万円を請求すれば損害賠償は0円~1000万円になります。つまり浮気男の控訴に対して何もしないと僕さんは負け(一審判決より小額の損害賠償)か引き分け(一審と同額)にしかなりません。でも、附帯控訴すれば、完全勝利(一審よりも多額の損害賠償)もありえるんですよ。相手を叩きのめすには附帯控訴です。」
「へー、じゃあやりましょうよ。お金の問題じゃないですから」
僕には迷いはなかった。浮気男はひらきなおっている。そういう人間にはどこまでも攻撃的に接するしかないと僕は思っていた。
「こうなったら、徹底的に潰しましょう。差押の準備といっしょに!!」
僕はそう美人弁護士にお願いをした。
師走の夕方。僕の周囲はまたしても騒がしくなっていた。
明けることのない夜はまだまだ続くのだろうか。